劇場公開日 2021年11月19日

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「敵を倒すのは手段で、目的ではない。」モスル あるSWAT部隊の戦い ノリック007さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0敵を倒すのは手段で、目的ではない。

2021年11月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原題は「モスル」です。
邦題は「モスル あるSWAT部隊の戦い」です。
「モスル」だけでは、何のことやらわからないので、邦題の方が良いです。
SWATは「Special Weapons And Tactics」の略語で、軍ではなく、警察で、特殊訓練を受けて、重武装していますが、治安を維持するのが役割です。

SWAT隊員たちは、ISILを「ダーイッシュ」と呼んでいます。
モスルは、イラク北部の都市で、古代からアジアとヨーロッパの交易の中継都市として栄えて、現在は石油生産で栄えて、170万人もの人が住む都市でした。
2014年6月9日、ISILがモスルの政府施設、警察署などに攻撃を仕掛けて占拠しました。
2017年7月10日、イラク首相は「モスルを完全に奪還した」と発表しました。

映倫区分は「G」なので、年齢を問わず、どなたでもご覧いただけます。
最初から最後まで、戦争の中での銃撃戦が続き、次々と人が死にます。
銃撃戦が苦手な人には勧めませんが、戦争について考えたい人にはお勧めです。
この映画を鑑賞する前と、鑑賞した後で、戦争に対する意識が変わります。
部下に重大な判断を任せたのにも理由があり、部下が下した判断は、部下も治安を守る警察官だからです。
敵を倒しただけでは、戦争は終わらないです。
「なぜ敵を倒すのか」が理解できれば、良い映画です。

パンフレットは良くできているので、鑑賞しても理解できない人は購入し、読むことをお勧めします。
事前知識に不安があり、事前知識を必要としているなら、事前にパンフレットを購入し、事前知識を得てから、鑑賞するのも良いです。

ノリック007