「悩みつつも確信を持って前に進むダニエル」ジェームズ・ボンドとして talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
悩みつつも確信を持って前に進むダニエル
プロデューサーの役割は本当にすごいと思った。特にバーバラの語ることにはとても説得力があった。私も「エリザベス」のダニエルの姿を覚えている。出番は少なかったけれど、若い修道士役、ケープを翻して寒そうなイギリスのお城の回廊を歩むダニエルは本当にあの時代の人だった。バーバラに言わせればオーラがあった。
初めて見たのは「スペクター」だった。冒頭のメキシコの死者の日、仮装した人でいっぱいの街とパレードを見た時の興奮は今でも覚えている。そのときダニエルは怪我でほとんど歩けなかったとは!
肉体改造、痛みに耐えて平気な振りして歩きスタントをする。なんて強靭な精神力と体力を必要とする職業なんだろう!
カジノロワイヤル、スカイフォール、スペクターそして最後の007と印象的な場面が次々と流れて、クランクアップの現場で仲間たちに挨拶をした時のダニエルの涙に心をうたれました。
饒舌で真摯に、でも冗談も言いなから話すダニエルは本当に素敵だ。まさにボンド史上でなく映画史上の素晴らしい仕事を成し遂げた🌟
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