「【”究極の孤独を描いた問題作”】」弟とアンドロイドと僕 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”究極の孤独を描いた問題作”】
ー 阪本順治監督は邦画を代表する監督の一人であるが、今作や前作「一度も撃ってません」という、監督は分かっているのであろうが、観る側には良く分からない作品を時折、制作する。
レビュータイトルは、今作のフライヤーに記されていたモノをそのまま記載したが、フライヤーで”問題作”と書いてある作品に面白い作品に出会った事がない。-
■孤独なロボット工学者・桐生薫(豊川悦司)は子供の頃から、自分が存在している実感を抱けないまま生きてきた。
薫は自らの不安を打ち消すため、自分そっくりのアンドロイド開発に没頭していた。
そんなある日、長い間会っていなかった腹違いの弟(安藤政信)が桐生のもとに訪れる。
◆感想
・とにかく、監督があてがきをしたという豊川悦司の魅力が良く分からない作品である。
・更に言えば、安藤政信の魅力も発揮されていない。
<これが、大真面目に展開されるので、なおさら分からない。監督は”この作品を作らないと前に進めない”と言ったそうだが、監督自身の人生を反映させたものだろうか。
だが、商業ベースの作品を制作する大家であれば、観る側の事も考えた映画作りをして貰いたいモノである。
これが、若手監督であれば、言い方を変えるが、自分の立ち位置を考えて映画を公開して頂きたい。
でなければ、自主作品として公開すべきであると思う。>
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