劇場公開日 2021年11月26日

  • 予告編を見る

ダ・ヴィンチは誰に微笑むのレビュー・感想・評価

全51件中、1~20件目を表示

4.5「ダ・ビンチ・コード」など今なお世界を魅了し続けるレオナルド・ダ・ビンチ。これを見ると、「最後の傑作」とされる「男性版モナ・リザ」の様々な経緯が分かる!

2021年11月26日
PCから投稿

本作のキャッチコピーは「13万円だった絵が史上最高額510億円に」とあります。
そもそもこの絵画自体は1500年頃に描かれたものです。
その絵画を2005年にオークションでアメリカの美術商が約13万円で買い取ります。
ところが、それが、わずか12年後の2017年には、オークションで美術史上最高額の約510億円という金額にまで跳ね上がった現実の出来事があるのです。
なぜこのような事態が起こったのか?
それは、「ダ・ビンチ・コード」など今なお世界を魅了し続けるレオナルド・ダ・ビンチによる「最後の傑作」とされる「男性版モナ・リザ」であるからです。
ただ、この話は意外と深く、そもそも「本当にレオナルド・ダ・ビンチ本人が描いたものなのか?」というところから検証が必要になってきます。
描き方や時代背景等を考えると、レオナルド・ダ・ビンチに関連した作品であることは間違いなさそうですが、レオナルド・ダ・ビンチ本人か、彼の工房の弟子によるものなのか、が微妙なラインだったりするのです。
しかも、1500年頃に描かれた絵画で、保存状態も良かったわけでもないので、修復作業などもされています。
「世界の救世主」である「イエス・キリスト」を描いた肖像画とされていて、レオナルド・ダ・ビンチによる「最後の作品」というのはどこまで本当なのでしょうか?
レオナルド・ダ・ビンチによる「モナ・リザ」は誰でも知っている作品ですが、まさにその対となるような「男性版モナ・リザ」であるのなら(手数料込みで)510億円という価値があるのかもしれません。
ただ、この美術史上最高額で購入したのは誰で、今その絵画がどこにあるのか、も公式には知られていないという信じ難い事態になっているのです。
象徴的な出来事は、2019年にパリのルーブル美術館で「ダ・ビンチ没後500年記念」という大規模な展示会で、その「男性版モナ・リザ」が展示される、という噂がありました。
まさに、この時の舞台裏を関係者らに詳細な取材をしているのです!
このように、本作は、とことん当事者や関係者にインタビューをして、どのような経緯で「13万円だった絵画が史上最高額510億円になったのか」を明かしているのです。
ちなみに、その過程では、レオナルド・ディカプリオも思わぬところで登場したりします。

本作は、同時に、そもそもの物の値段の考え方や情報の裏取りの大切さも実感させてくれます。
これはネタバレになるのでボカシて書きますが、この絵画の購入者は、ある国の人物だという事がスクープされています。
作中の、ジャーナリストや広報関係者のインタビューで、それが事実だと分かりますが、映画の中で「経済的な事情」とサラッと語られている点は、その国の経済事情も合わせて知っておくと、より楽しめる部分で、それが無かったのは少し惜しいところです(ここで解説もできますが、ネタバレも関係するので自重します)。
いずれにしても、平凡なドキュメンタリー映画ではない、かなり今後のニュースにも関係のある知っておきたい情報が満載の作品でした!

コメントする (0件)
共感した! 14件)
細野真宏

5.0ダ・ビンチは誰に〜 そしてキリストは誰に微笑む?

2024年8月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

美術品の争奪戦だ。
ドキュメンタリーとして秀作。
スピーディーで、画面も鮮明。飽きさせない。

僕はボストン美術館に、ゴーギャンの大作「我々はどこから来たのか〜」を観に行った事がある。
ボストンは、館の目玉にするためにあの絵がどうしても欲しくて、1936年、オークションで抜け駆けして、《必ず落札するためによそでは太刀打ち出来ない額面を最初から提示した》というエピソードの作品だ。
なんせ、あのゴーギャンを飾るために現在の本館の大壁が設計されている。

競売代理店 CHRISTES
美術商 ART DEALER
学芸員 CURATOR
専門家 EXPERT
研究者 RESEARCHER
美術館 MUSEUM
財閥 オリガルヒ
サウジの王族
広告代理店
無関税 フリーポートの金庫室

彼らは威信をかけてそれぞれの思惑と仕事に邁進する。真贋論争の場こそ彼らの社会的評価を左右する“腕の見せどころ"となるわけだ。

そこで
白黒をはっきりさせる者もいれば、曖昧さを残して自分の経歴と信用を守る安全策に出る者もあり、同じ分野の研究者同士でもそのお互いの存在への「牽制」と、そして「仲間割れ」が興味深い。

つまり、値が吊り上がるほど、彼ら自身のステータス価格も、オークションアップするのだ。

広告代理店は、
内覧会における観覧者の感激の表情や、涙を流して手を合わせ サルバドールを礼拝する人々の様子を「特ダネCM映像」として編集するし、
同名のレオ様も人寄せパンダとして呼ばれている。

美術館はといえば、
イギリスのロンドンのナショナル・ギャラリーは真筆との太鼓判で展示した。
けれどもかたやフランスのルーブルは、その逆の判断をなして、この絵のレオナルド銘での展示受け入れを断った。美術館の威信を賭けた一騎打ちは迫真だ。

そしてすべての事象に金銭が関わってくる。
この絵のトレード・パニックは、投資と 転売と 名誉の箔付け。金儲けの嵐なのだ。
世は実体不在の「先物取引」と「ビットコイン」のバーチャルまみれだから、
「絵がいまどこに有るか」なんて、投資家にはもうどうでもいいことなんだろう。

+ +

でも面白いのは、この絵の“主人公"がそっちのけだったこと・・(笑)

幾度もキリストの顔がアップで大写しになるのだが、登場する専門家たちは自らの主張を大声でまくしたてるばかりで
蚊帳の外に置かれる当のモデル=キリストさんには、まったくもってお気の毒としか言いようがない。

骨格はダ・ヴィンチを思わせる。しかし
「目」が変だ。
明らかにそこだけ筆遣いが違う。
権威を示す右手や、体躯。そして水晶玉に掛けたデッサンの力が「目」には無い。バランスがとてつもなく悪い。
別人が、別の時代に、何かの意図をもってこの目を描いたのか、
あるいはこの目が先に描かれてから、付随して体躯が描き足されたのか。
そんなことさえ想像させないだろうか。

逆に言えば
「目だけが 生きている」。

ダ・ヴィンチの手によるものかどうかは分からないのだけれど、
この目。焦点が合わなくなり、もはや涙も涸れ果てたその目と、そして
憔悴し切った表情は、何かを物語っているように見えて仕方がなかった。

では、“口を封じられた くだんのナザレのイエス"はなんと言っていたか、聖書を調べてみると ―
【マタイによる福音書19:16〜ほか】
=裕福な者が神の国に入るよりはラクダが針の穴を通るほうがたやすい。
=では誰が救われることが出来るのでしょうか?
=持っている物をすべて売り払って貧しい者たちに施し、私に従って来なさい。
=それ以来、多くの弟子たちがイエスを離れた。

投資狂想曲。
皮肉な話だなぁ。
いろんな人が、それそれの思惑で、心に自分の神マモンを描いている。

秋には汐留にルオーを観に行こうと思っている僕だ。
ルオーのキリストは目を伏せているから
絵の前に立つと、きっとそこには
リフレクト=映し出される 自分の心が見えてくるだろう。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
きりん

3.5☆☆☆★★ お金!お金!お金!お金!お金!お金〜〜〜! この世にお...

2024年3月20日
iPhoneアプリから投稿

☆☆☆★★

お金!お金!お金!お金!お金!お金〜〜〜!

この世にお金がある限り…芸術よりもお金にしか興味がない人に、芸術は蹂躙される運命は続いて行く。

悲しいかな、、、

2021年12月24日 TOHOシネマズ/シャンテシネ3

コメントする (0件)
共感した! 0件)
松井の天井直撃ホームラン

3.5最後のダヴィンチ

2023年7月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

レオナルドダヴィンチの作品男性版モナリザ救世主が最後のダヴィンチとしてクリスティーズで競売にかけられる事になり4億ドルもつけられた。落札者の身分は極秘とされた。
ドキュメンタリー風展開でなかなかおもしろかったよ。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
重

3.0こんな世界には近寄ってはいけない

2023年5月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

レオナルド・ダ・ヴィンチの作と言われ、史上最高額で落札された絵画「救世主」を巡るドキュメンタリー。
果たしてこの作品は本物なのか、ルーブルも巻き込んで混沌としてくる。
想像を絶する世界で、いろんな思惑で張り裂けそうに膨らんだ絵かも。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
いやよセブン

3.0たった1枚の絵なのに

2023年1月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

誰が本当に描いたかわからないたった1枚の絵なのに、
人の欲望、国家の欲望、
様々な思いが複雑に絡まり合いすぎている。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
上みちる

4.0一言「ダ・ヴィンチは、泣いているぞ」。

2022年12月18日
PCから投稿

本人が描いたのか、それとも工房(弟子)が描いたのか。
そんな論争は、他の作品でも聞くけど。

「ラスト・ダヴィンチ」「男性版:モナリザ」と称される『世界の救世主』。
キリストを描いたこの作品を巡って、投資目的で大金が動く。
そのオークションの様子や、そこまでのいろんな専門家の証言。
生々しい。
っていうか、歴史的価値がある作品は。
美術館等然るべき場所で保管・管理され、公開される。
ものだと思ってたんですけどね。

本当の話というのが、恐ろしすぎる。
作品からは逸れるけど、昔日本が浮世絵等を海外に売って。
売ってから後で後悔したのと、同じ結末をたどりそうな。

歴史的価値あるものは、公衆の面前に置かれるべきですね。

⭐️今日のマーカーワード⭐️
「judgement my eyes」(自分の目で判断しなくては)

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ゆき@おうちの中の人

3.0真実は?

2022年12月13日
iPhoneアプリから投稿

 「ザルバトール・ムンディ」ダヴィンチ作か、ダヴィンチの工房作かのドキュメンタリー。デンマーク製作の「ロストレオナルド」と本作フランスと同じ年に同じドキュメンタリーとは、、、こちらはサウジ側の事がよくわかって、2本合わせて観て、よりわかりやすかったかも。
 思ったこと。ダヴィンチ作か偽物か、という表現があったが、別に偽物では無いと思うが。ダヴィンチではなかったとして、描いたであろう人はダヴィンチが描いたとしてこの絵を描いたわけでもないだろうし、後の世の我々がダヴィンチ作では?と言いって騒ぎ始めただけでは?確かにダヴィンチであれば新たな発見だが、何度も塗り直され、今回も修復され、表面的にはもう別物では?
 もう、ダヴィンチ作だろうが、工房作だろうが、コレだけ話題になったんだから、サウジアラビアで新しい美術館をつくり、展示したって充分観光になるだろうし、自分も本物観てみたいと思う。日本に来ないかなあ。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
アンディぴっと

3.0一枚の絵画に4億5千万ドルという、私の想像を絶する世界。 工房とい...

2022年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

一枚の絵画に4億5千万ドルという、私の想像を絶する世界。
工房という概念を初めて知った。
ダ・ヴィンチが一人で描いたのではなく、大勢の弟子たちも関わっているという。
では本人が何%描けば、それがダ・ヴィンチの作品になるのだろう。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
省二

5.0美術業界の裏側

2022年6月15日
iPhoneアプリから投稿

面白い、
あれ修復超えてるよね

コメントする (0件)
共感した! 0件)
カンタベリー

2.5この絵の価値は…?、怖いのは人間の欲望。

2022年4月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

知的

難しい

以前に山田五郎さんのYouTubeチャンネルで紹介されていたこともあり、美術界を賑わせた作品「サルバトール・ムンディ(救世主)」の経緯についてはある程度理解した上で観賞。

絵画の価値を決める基準とは何だろうか?
一般的には、「希少性」「歴史的価値」「需要と供給」で決まるそう。
もし、誰もが知るルネサンス期の寡作の画家の新たな作品が発見されたら、その価値はどのようにして決まるのだろう?が本作のテーマ。

美術界は闇に閉ざされており、極一部の人間達の手の内で回されている。
都合の良いように描き加える修繕師、
手数料をぼったくる美術商、
知識のない金持ちを鴨にするオークション会場、
作品の良し悪しではなく、投機としての価値しか見ていない資産家。

題材としては面白いけど、1本の映画としての完成度は微妙なところ。
ドキュメンタリーというのもあるが、インタビューや当時の映像の繋ぎ合わせで説明が少ないのが原因か、理解するのが難解に感じた。
隣の席のおじいちゃんはすやすやと熟睡しておりました。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
梅★

3.0なんでも鑑定団みたいだった

2022年1月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

レオナルド・ダ・ビンチの最後の傑作とされる絵画「サルバトール・ムンディ」が史上最高額の510億円で落札された2017年のオークションと発見からの経緯や美術界の暗部を暴いたドキュメンタリー作品。
本物か偽物か、興味を持って観れた。
多くの人たちが巨額の金の動きに関与している現実が知れて良かった。
まるでなんでも鑑定団見てるようで楽しめた。
サウジアラビアとフランス政府の裏取引みたいな話に発展するところも見所なのかも。
絵画って難しいなぁ、って思う。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
りあの

2.5ドキュメンタリー

2022年1月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

誰かも書いていたけど、まさしくドキュメンタリー。

様々な思惑、欲望、夢…。色々な立場で色々あるのだろうけど、
PVが成功し、510億の売り込みに関わった彼らの命も心配だ。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ilctr

3.5カモりカモられ・・・

2022年1月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

結局絵自体が人目に晒されなくなるという
ことで、アートファンの損失が一番大きいのではないかと思う。
カモられた側は出せる金額だから出してるだけなんだろうし、メンツのが大きい位の話なんだろうしね。
フリーポートがテネット的にブッ壊されたら一体何が出てくるんだろうかと一瞬妄想してしまいました。
余談ですが、山田五郎のユーチューブ配信観て気になって観に行ったんだけど、ほぼネタバレ全開になっていたので、そっちは映画を観た後にした方が良いかも、です。
映画を観て不明な点があったら、観てみるとスッキリするかも、です。お勧めです。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
胃袋

4.0美術業界の内情、サザビー、クリスティーズなどのオークション会社の役...

2022年1月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

美術業界の内情、サザビー、クリスティーズなどのオークション会社の役割とビジネス、サウジとフランスの政治的取り引きと、ルーブルの変化と面白かった。
個人的にはこの絵は気持ち悪くて好きではないが、映画にも出てきた鑑賞者の涙は宗教的背景がある人から見るととてもこの絵がインパクトあることがわかる。
年金生活者が、見に来ているとのオークション会社の元社員な発言には傷ついた。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
エスペランサ55

5.0エンドロールが面白かった

2022年1月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

山田五郎さんのYouTubeに影響されて観てきました。五郎さんの言う「スイスの悪い人」イヴブーヴィエ(本人)がまるでメインキャスターのように堂々と顔も隠さず出てきて語っているのが印象的な作品。ドキュメンタリーなので泣いたり感動したりするシーンはないし、ダヴィンチは結局誰に微笑むことも無いけど、少なくともこの作品には「なぜ有名アート作品には何億円もの高値が付くのか?」という疑問への明確な回答があり、ひょっとしたら若い人が観るとその後の人生に影響するかもしれません。だって真面目に働いて年収400万円の人生よりバカな金持ちを騙して一撃60億ゲットの人生のほうが楽しそうじゃん?しかも刑務所に送られるどころか映画に出て偉そうに語ってるんだよ(笑)。まあ金持ちから合法的にお金をくすねる立場になるための下積みはあるんだろうけどね。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
わら太3世

1.0この絵の前で僕は泣けない。

2022年1月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

僕にとって見る価値のありそうな映画が無くなってしまったので、また、家でスポーツ観戦も嫌なので、仕方無しに日比谷に見に来た。言うまでもなく、でかい画面で見るような映画では無いし、結論も言わずもがなである。
誰に微笑むか?答えは誰にも微笑まないのだと思う。
僕は芸術とは自分の直感にあると思っている。だから、言い換えれば、好みの問題と言う事だ。ダ・ビンチの絵画であっても、つまらない絵はつまらないと僕は言う。また、その作品の作者では無いのだから、値段がいくらか?なんてどうでも良いし、その観点から先入観は持ちたくないと出来るだけ思っている。まぁ、この映画はその点を再確認させてくれたかなぁ。ちなみに、この絵が誰の作品であろうと、僕はこの絵の前で泣けない。最大の理由は宗教観の違いだと思うが、色使いも普通の絵だし、ベターとして、ハッキリしていない。と僕は思う。
但し、
自分の好みの問題だと申したが、審美眼を養おうとする努力や気持ちも大事だと思う。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
マサシ

2.0べつに映画館で観なくてもいいような……

2021年12月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

史上最高額の絵画『サルヴァトール・ムンディ』は、果たしてダ・ヴィンチの作なのか? その購入者は誰なのか?

それらの謎に迫っていく過程はスリリングでしたが、多数の証言を字幕で追って、込み入った事情を理解していくのは、なかなか集中力のいる作業でした。
ちょっと油断してたらたちまち置いていかれます(僕は置いていかれました。寝不足気味だったので)。

理解した範囲だけで言うと、べつにスクリーンで観なくてもいいような作品でした。扱っているテーマは1級品だけど、映画作品としては平凡な出来だと思った。正直言って、予告編のほうがワクワクした。

同じ題材を、NHKスペシャルあたりでやってくれた方が、わかりやすく観ることができたかもしれません。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
peke

4.0何でも鑑定団なら?

2021年12月29日
iPhoneアプリから投稿

 510億かー、スッゴイ値段の絵だなぁ。で、気になって調べてみた。ドラマ版のロードオフリングが製作費500億、鬼滅の刃の興行収益が500億、思いやり予算500億追加、アベノマスクほぼ500億、学校通学路に500億計上‥はー、キリが無い😮‍💨

 絵画に携わる人々の思惑により、真贋はともかく⁉️オークションで あっと言う間に値上がる驚き。そして、その絵が、そんなに高いにも関わらず、諸事情により未だ公開されない不幸。絵が泣いてるな、いや、何年もの間、人知れず埋もれていたんだ。それが、補修を得て『ダ・ヴィンチ』の手によると言うお墨付きを得てたちまちアヒルが白鳥になってしまい、白鳥は顔を突っ込んだまま顔を見せてくれないって感じ。なんだかなぁ😩
 作者や絵画にまつわるストーリー、そして何と言っても圧倒的な価格に惑わされて 純粋に絵画を愛でることができない状況があるとわかった。高い絵=良い絵ではなく、作者の名前。ま、確かに、絵画全体を見るよりも、作者名を見て、納得してしまう事って大いにあるもんなぁ。映画だって、監督名や役者に釣られて見て、中身はスカって事もママあるし🤔ついつい御題目に踊らされてしまう自分をも感じた。

コメントする 4件)
共感した! 12件)
はなも

4.0ブランディング

2021年12月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

この映画は吹替が良かったなぁ。人名とトークが両方字幕だと、目が追いついていけず、あわわわとなってしまった。

最初に絵を見つけた人は、確信まではなかったと思うが、期待していたのは間違いない。だけど、修復というより、お化粧って感じにしちゃったのは、どうなんだろう。なんか、てっかてかになってたよね。

絵は長い時を過ごしながら、今の世に残った。残ったということは、人を惹きつけるものがあったわけだ。ロマンがある。だけど、莫大なお金が動くと、リアルになってしまい、興が冷める。

いろんな人が、それぞれの思惑を持って、ダヴィンチの作品に仕立てた(と私は解釈した)。絵の来歴がはっきりしない以上、ダヴィンチの手によると、証明はできないのに。スフマートや文献などから、可能性があると言うのがせいぜいだと思うけど、真偽は明らかでない方が、都合のいい人がいるんだよなぁ。天才ダヴィンチは、老舗のブランドである。ブランドは安心だ。

ロシアの実業家を騙した人が、堂々と顔出しているけど、報復されないのだろうか。強力なバックが付いているのか? うーん、裏社会のにおいがする。

BGMのジャズっぽいドラムが渋い。クールでスリリングな雰囲気がした。

コメントする 1件)
共感した! 8件)
ぷにゃぷにゃ