「観ている者の共感を呼ぶ韓国映画」ユンヒへ chikuhouさんの映画レビュー(感想・評価)
観ている者の共感を呼ぶ韓国映画
様々な韓国映画やドラマを観ることのできる環境にあって、こういった親子や友人関係を描いた人間ドラマとか、ヒューマンと分類される作品では、日本人も共感するようなそんな描写が、とても多いと思う 小樽を舞台にし、またキャリアのある日本人女優が起用されていることも、そういった思いを感じさせる 是枝監督の作品にも出たぺ・ドゥナが主演の8年前公開の「私の少女」では、ぺ・ドゥナ演じる女性警察官が、虐待を受けていた少女を自宅に匿ったことで、同性の幼女への猥褻行為が疑われ、処分を受けるというストーリーがあった 同性に対する愛情を厳しく非難するという思想が、韓国には根深いことが感じられる それでも抑えきれない感情を手紙という媒体を用いて訴えようとするジュンの気持ちはよくわかるし、岩井監督の作品とは大きく異なるとはいえ、今の時代書かなくなった手紙に備わっている不思議な力を意識する物でした 手紙が人の心を動かすことを信じたくなる話でした
脇を固める木野花さん、「そしてバトンは渡された」では少ないセリフでしたが、なんと存在感のある方でしょう 瀧内公美さんも険しい表情ではなく、屈託のない可愛い笑顔を見せてくれるも、いい配役でした 隣国との関係は緊張を増していますが、人々の思いはしっかりと通じています
(1月13日 京都シネマにて鑑賞)
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