劇場公開日 2021年12月24日

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「【香港市民に向けて】」レイジング・ファイア ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【香港市民に向けて】

2021年12月30日
iPhoneアプリから投稿

ベニー・チャンの遺作なのだけれども、この映画には、実は、彼のメッセージが込められていると思う。

最後の決着は、カンフーで正々堂々ととか…、古き良き香港映画の良さを残しながら、でも、本当は筋立てに意味が隠されているように感じる。

この作品を観た12月29日、香港のネットメディア・立場新聞が、中国共産党に対して批判的だとして摘発され、資産数億円相当が差し押さえられ、発禁、全従業員の解雇に追い込まれた。

(以下ネタバレ)

分断されたチョンとンゴウは、民主派と親中派に分断された香港市民そのものではないのか。

香港市民の香港警察が民主派を取り締まって、香港経済界の多くは、実利のために、民主派を実は疎ましく思っている。

中国政府は高みの見物で、もし指導部がポカしたら、それをすげ替えれば良いのだから。

アクションは目を見張るし、迫力もあるけれども、内容はギリギリのストーリーのような気がする。

なんとか香港市民が融和できるような状況が訪れることを祈るが、なんか、この映画のストーリーや結末のように、事態は簡単ではないことは明らかで、民主主義国家は、声を上げ続けなくてはならないと思う。

ワンコ
talismanさんのコメント
2021年12月30日

リンゴに続き、で民主主義がこうも簡単に潰されていくのを見る時代に私は居るんだ、と。

talisman