「とにかく泣いた。切ない、やるせない、そして喜びの涙。」おじドル,ヤクザ もちさんの映画レビュー(感想・評価)
とにかく泣いた。切ない、やるせない、そして喜びの涙。
ヤクザとして生きてきた男の覚悟とか哀しさとか、その底に秘めた愛が本当に本当に美しくカッコいいです。
周りに流されてしまう人間の弱さ、周りに流されない人間の強さ、それぞれの在り方が様々な角度から描かれていて惹き込まれました。
特に、あずぽんというキャラクターが本当にすごい。
役としてのハマり方、振り切り方に、最初びっくりして、もう序盤であずぽんの虜になっている自分がいました。
登場人物それぞれの、人生に於ける心の支えが
優しいカレーだったり(そこに乗る唐揚げだったり)、タバコだったり、酒だったり、アイドルだったり、ステージだったり、、
それぞれに描かれています。そこに投影させるものが、誰しもきっとあると思います。
あまり映画を多く見ている方ではありませんが、
すごい作品を観てしまった
という感覚が抜けません。
個人的感想ですが、40歳になってこの作品を観れてよかったと感じました。経験値の少ないときの自分では、この作品の本質的な部分を感じられなかったかもしれません。
そして、いまこの作品に出会ったことで、いろんなことを肯定してもらったような気持ちになりました。
本当に本当に、たくさんの方に観ていただきたい、というか、体験していただきたいと思いました。
心が豊かな気持ちで満たされます。
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