「声優と作画は厳しいですが、、」僕が愛したすべての君へ とっくんさんの映画レビュー(感想・評価)
声優と作画は厳しいですが、、
この作品は2つを見て互いを補完する作品です。私の個人的な見解ですが片方だけなら4割しか楽しめません。特に僕愛(青)だけなら3割かもしれません。1つを見て2つめを見るかどうかを決めるのではなく、1つめがよっぽどの低評価でない限り両方見る覚悟で臨んでもらいたいです。どちらから見たらいいかの話がよくありますが、おすすめは君愛(赤)→僕愛(青)です。まず物語の根幹である並行世界を理解することが僕愛(青)先行ではかなり難しく、2つめを見ようとする気持ちが萎えてしまう可能性が高くなります。君愛(赤)先行の方がまだ並行世界に対しての理解が十分でなくても楽しめます。特にこれまでにこの作品のような、パラレルシフトだの時空を越えるなどのファンタジーな話に慣れていない方は、僕愛(青)を先に見てしまうと、「よくわからなかった」という思いだけで次に君愛(赤)に進むという選択に繋がらない可能性が高くなると思います。この2作品の評価は2つ見てからしてもらいたいというのが私の願いです。君愛(赤)→僕愛(青)で多くの方が理解できるかと思います。実際に私は君愛(赤)→僕愛(青)で見ました。2つ見て大満足というのが本音です。逆で見ていたらどんな気持ちになったのかは人の意見を聞いてしかわからないのですが、多くの人が「難しくてわからなかった。」「もう一つは見なくていいかな」となっているのを聞きます。僕愛(青)→君愛(赤)は理解するには上級者向けなのかと思います。ただ(青)→(赤)→(青)が本当は1番面白いというのもコアな人たちが言っていますがそれもなるほどと私は思います。何度も言いますがこの映画を「並行世界がよくわからない」という壁に当たること、2つめを見ずに評価をしてしまう人が多いのがとても残念です。
話が変わりますが声優がプロではなく人気の役者さんを起用しているのが残念なのは多くのレビューにあるようにその通りです。せっかく話に入り込んで見ているのに、そこに妙な違和感を感じて冷めてしまうのがとても残念です。ただそれを差し引いても本当に涙が出るすばらしい作品だと思います。個人的には和音さんの献身的な人柄に感情を持っていかれました。並行世界の自分に手紙を書く、待ち合わせの場所と時刻をIP端末に入力する、愛した人を別の女性に会わせる、指輪を自分で買って小指にはめるなど健気すぎます。大人すぎます。真似できないほどかっこよすぎです。また主題歌の歌詞が作品にピッタリです。見終わった後に聞けば聞くほど好きになっていきました。そのあたりもぜひ楽しんでもらいたいです。