「諦観の最終形」ドント・ルック・アップ いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
諦観の最終形
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アダム・マッケイ節の進化形作品
スター俳優やアーティストを配した作りは見事である リアルではなく”リアリティ”を追求するにはこれ位のレベルが必要なのであろう
で、この悲観的叙述詩は、自分だけじゃなく、頭の悪い、でも資本主義の恩恵に預かった馬鹿共に抉るように刺さる内容である。劇中にあるように資本主義の勝者達は地球を脱出する。市井は祈りを捧げて地球と運命を共にする。さぁ、社会主義国はどうなのか? そこが描かれていなかったのが残念である。あの宇宙船に”プーさん”の名札があれば面白かったのだがw
冗談はこれ位にして、行着くとこまで行った資本主義と、グレタ嬢のヒステリーを冷笑するマジョリティ、極まった社会を冗談風にしかしリアルな描写として刺々しく描かれた今作品の”キモ”は”赦す”ということ
結局、人は”赦す”という高いハードルを越えることができるかが”叡智”なのである
私は今作品のように或る日唐突に彗星が落下するとしたら・・・神を本当に信じようw
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