劇場公開日 2022年11月11日

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「あの沢田研二が山暮らしの親父役を演じるとは!」土を喰らう十二ヵ月 うさぎさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5あの沢田研二が山暮らしの親父役を演じるとは!

2025年2月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

幸せ

沢田研二は、二枚目の歌手のイメージしかなかったので、白髪で腹が出た姿が意外だった。しかし、料理は手慣れたもので、日頃から料理していることが伺い知れる。

冒頭、軽快なジャズの音楽で始まる。東京から来る編集者かつ恋人・真知子の訪れは、このジャズのように心躍るものだったに違いない。真知子が里芋や筍など、旬な野菜を頬張っている様は、本当においしそうで、よだれが出そうになる。

映画の中で出てくる料理は、どれも素材を活かしてシンプル。白ごはんと沢庵と味噌汁の朝ごはん、焼いた山菜に味噌をつけて食べる、これだけで充分なんだよな、と思う。都会に住んでいると食べ物が溢れていて、食材のありがたみを忘れしまっている。

信州の山奥で、四季折々の野菜を山で獲ったり、畑で育てたり…自然と共に生きる生活に憧れるものの、雪で閉ざされた冬はとても厳しくて、私にはできそうにない。だけど、このような穏やかな生活をしてみたいなぁ、と心から思う。

うさぎ