君が落とした青空のレビュー・感想・評価
全98件中、21~40件目を表示
毎日がBrand new day
本作の主題は何だろうか。それはおそらく消費されていく日々の尊さ、2度とは来ない今日という日への慈しみ、このようなところだろう。ストーリーラインはあくまでタイムループという非現実的なものだが、それを通じて「同じような毎日」は「異なる1日」なのだということを伝える。それを成立させるための大義名分として、主人公・実結が彼氏の修弥を助けるためにタイムループをするのだという最もらしい口実が添えられる。しかし、本作における主題はそういったファンタジーよりも、もっと現実的なものだ。現代において散見される、まるでタイムループのような日常へのアンチテーゼであり、気づきなのである。その実現のためには、現実から離れる必要があった、ということだろう。問題となる事柄の中に居ては気づけないことというのは多くある。子供の成長は身近な家族よりも、たまに会う遠い親戚の方がよく気づくのだ。まさに本作がSF的な切り口で現実的なテーマを扱ったのは、そういった意図があったのだろう。
私が本作において感心したのは、内容の徹底的な削ぎ落としである。上映時間自体90分程度と比較的短く、それでいてかなり大きな主題と、SFという説明の必要性があるはずの内容を扱っている。本来ならば多くの語りによって、上映時間は長引き、内容も複雑化するはずだ。しかし、本作は違った。主題に関係のないことは省く。ストーリーラインに不要な要素は削る。その作業が徹底して行われていたのだ。例えば、タイムループの原理や理由、時間軸の非整合性(タイムループは実結の夢?だったということ?)、またあらゆる人間関係、そういったものは省かれている。タイムループについては、例えば、時計に雷が落ちるとちょうど12時間前に戻るのはなぜか。また、11月2日が訪れた時点で、病院にいる原因となったのはタイムループ以前の一番最初の事故であり、つまりタイムループによって修弥が助けられた訳ではないということか。登場人物については、主人公である実結の父親は登場しないし、学校における友人も、ストーリーの進行上必要最低限だけ登場する。このような省く判断が、英断であったと私は考える。余計な要素がないということは、観客が余計なことを考える必要がないということであり、理解しやすくストーリーに集中しやすいのだ。裏を返せば、深みが無いだとか、発展性に欠けるだとか言えるのだろうが、物語終盤に主題を鮮烈に表象していたことから、製作者側の意図としては主題さえ伝われば十分だったということなのだろう。そういった意味で、本作の削ぎ落とし作戦は成功を収めたといって良い。
ただ、私は色々と考えたい性分だから、少し薄味だったようにも思う。上記のような疑問を、どうしても解決したくなる。しかし、正解はどこにもないから、考えても無駄なのだ。また、本作が感動作であったかというと、微妙である。上手くいくか失敗するかの御涙頂戴演出はなく、当然コケることはなかったが、一方で涙が誘われる瞬間もなかった。良くも悪くもあっさりとした作品なのだ。
タイムリープものは結構多くなってきた。 その意味でハードルは上がっ...
タイムリープものは結構多くなってきた。
その意味でハードルは上がっている。
結果として悪くはなかったが、期待以上のものではなかった。
結局、最初の出来事が真実だったわけで、その後のタイムリープはどうでもよくなってしまっている。
そもそも事故に遭う時間と場所は同じなのだから、現場で待ち構えていて道路を横断させなければよかっただけの話。
既視感とベタベタ満載で見てられない
演劇部の素人が集まって作ったかのような映画。
だから感想なんて書けたもんじゃない。
修也が高校の制服を着せられた若手サラリーマン(オッサン!?)にしか見えないところから感情移入の隙間もなくなる。
忘れないうちにメモる。
彼氏の友達が実は自分に惚れてる
ブレザーの下に派手色のパーカー重ね着
好きな気持ちを隠して応援
横断歩道に差し掛かって交通事故
傘が飛ぶ演出
校内で男友達がヘッドロックしてじゃれる
サッカーでヒーロー
頭ポンポンのシーンをどこかで入れたい
大体、このタイトルと映画の中身が意味不明過ぎる。
いかにもアオハル映画です〜ってタイトルで訴えたい感じ。
チープにも程があるで。
雷鳴って時計台って、バックトゥザフューチャーかいっ!
福本莉子©が可愛い!!
特に面白くはないですが、福本莉子©が可愛いです。しかし、邦画恋愛ものの慣例で画面が白すぎる為、折角画面占有率が高くても思うように楽しめず残念でした。自宅のリビングが「まどマギ」のように無機質でした。
設定はありがちだけど、若手のフレッシュさが際立つ作品
原作小説は読まずに鑑賞しました。
タイムリープで誰かを救おうとするという内容自体は邦画に限らずけっこうありがちですよね。
原作が感動を呼んで実写化になったと耳にしていたのですが個人的には泣けず、、、
よく読書が好きな人が「小説である分には感動するけど実写化になるとどこか内容がチープに感じられてあまり盛り上がらない作品が多々ある」という言葉を口にするのはこういう事なのかな〜と思ったりしました。
もしも原作小説だけ目を通していたら感動していたのかもしれません。
ただキャストに関しては若手陣のお芝居が光る作品だと思いました。
福本莉子さんは東宝シンデレラ出身ですが、東宝はオーディション合格者の子を幼いうちから10代後半の成長過程で素敵な女優さんに磨き上げるのが本当に上手な事務所なんですよね。
同じ事務所の浜辺美波さんも最初の頃はお世辞にもお芝居が上手だとは言えなくて、福本莉子さんも同じような感じだったんですが、今やお二人ともぎこちなさが抜けて細かいニュアンスのお芝居がお上手になられたと思います。
松田元太さんは私がジャニーズにあまり詳しくないためジャニーズが好きな友人に色々教えてもらったんですが、まだジャニーズJrにも関わらず演技派として知られているようで、繊細で自然なお芝居をされる方だなと思いました。
まあ同じ日は二度と来ないよね。
千葉県のロケが多い作品と言う事もあって見ました。結構長続きしているのもその関係かも?
それはともかく、
タイムリープものの青春ラブロマンスと言う体の作品だけど、彼氏彼女との関係性を問い直す内容と言った方が良いかな。
中学で一目惚れ、高校で付き合うと言っても2年も映画の日だけのデート?
関係性が弱過ぎて疑心暗鬼になるのも分かるけど、そんなカップルいるの?って感じ。
友達含め主人公達も楽しく青春してるのに。
あとタイムリープでは無く夢の中で何度も同じ日を繰り返した夢を見ていたと言うのが正解なんだろうな。その中で今まで知らなかった事、いや知っていたけど目を瞑っていた事が繰り返す同じ日によって一つに繋がったと言うか本当の気持ちに気づいたと言うかそんな映画。
物語としてはよくできていて映画もよく出来ているけどこんなカップル実在するのかいな?って言うのが一番の疑問。いても良いけど2年も付き合いが浅過ぎるってどうよ?映画以外に一緒に勉強でも遊びに行ったりもしないの?机の写真は何なの?付き合い始めたばかりじゃないんだから。そこだけが惜しい。
こんな話だったけ?
中学時代、野いちごのブルーレーベルを片っ端から読んでいましたが、その中で『君が落とした青空』は異色の存在で、一度しか読んでいないのに未だに心に残っている作品です。読んだのが10年近く前なので内容の記憶は朧げですが、かなり改変されていて、残念でした。ラストそうするならタイトル変えた方が良かったんじゃないかと思います。
主演二人はとても良かったと思います。特に「悪天候の日にも関わらず、整った髪と爽やかな笑顔」が原作で抱いていた修弥のイメージを具現化させてくれたと思いました。実結の笑顔もとても素敵でした。お二人の今後に期待します。
不思議な気持ちになる。
面白かった。甘酸っぱい、ザ、青春。尊い。
面白かったのだけれどそれは胸キュン尊いが大半。
内容としてはよくできてるという感じではありませんでした。
タイムリープする大きな意味がイマイチ弱く、そして本当の今、現実もよくわかりませんでした。
想像していた流れではなく、良い意味で裏切ってくれれば良かったけれど決定打がない理由という印象。
ザックリ言ってしまえば毎日を大切に、傍にいてくれる他人を大切に?
うーん、弱くありませんか?
そして最後もよくわからず。
結局修弥は生きている?
主人公2人がチャーミングだったのでとてもおしいなと思ってしまう作品でした。
早くみれば良かったと思う位胸キュンしたのにレビューを書きすすめるとネガティブになってしまい、その日の気持ちの問題かと少し寝かせましたが結果同じ感想でした。
どうにも不思議な作品でした。
個人的にかわいい2人だったからチューはして欲しかったなぁ。
映像は爽やかでキレイだったが……
原作は読んでいませんでしたが、タイムリープの言葉に惹かれて観賞。
落雷を受ける時計台が繰り返され、ベッドで同じ朝を何度も迎えるヒロインが描かれる。掴みはそんなに悪くなかったのに、そこから先、SFの文脈は全く現れなかった。
後は恋愛をこじらせた女子高生の物語。月イチでしか会わない関係も分からなかった。後の日は、どちらかが夜、異世界に取り込まれるとか。
反復の意味がほのめかされることもなかったし、正直、この物語が何故生まれたのかさえ分からなかったです。
丘の上や階段のシーンや、校庭で群れる高校生など、ロングの映像はどれも美しかった。
それから、福本莉子さんが予想を越えて(ゴメンなさい)、透明感のある演技をしていて、そこは素敵でした。
見応えがない。
全てが中途半端。結局変わったのはみゆ自身。
予告で興味を持ったため映画館に足を運びました。
正直、思ってたものと違いがっかり。
"彼が隠していた秘密" 予告に出てくるこの言葉が何よりもキーポイントになるのかなと思っていたが、実際蓋を開けてみると「え?それだけ?」という、なんとも言えない薄っぺらい内容でした。
終盤のみゆがしゅうやを庇い引かれたシーン。
あそこの捉え方は人それぞれだと思うが、あまりにもあのワンシーンが分かりずらいなと思ったのが正直な感想です。
"オチ"の部分が薄すぎて見応えすら感じませんでした。
予告では感動作と紹介されていますが、感動どころか何を見させられているんだろうという感情になりました。
そして、一番はリープについて。
みゆ自身がリープして、しゅうやと自分と向き合っていく物語だと思うのですが、何度かあるリープの中で、しゅうや・みゆに想いを寄せる2人が告白するシーンがあります。ですが結局リープしてしまうため、その告白が無かったことになってしまいます。それが個人的には少し引っかかりました。
個人的には、この作品とは合わなかったです。
ですがエンドロールの栞という主題歌はとても印象的で、頭に残る歌詞とメロディーでした。
恋愛映画としてもタイムループ映画としても良いところが無い
全く楽しめなかった。しかしそれは私が悪い。なぜなら私は本作のターゲットとなる客層じゃないから。この映画がターゲットとしていて本作を楽しめるのは「普段映画を見ない女子高生」だと思う。間違っても私のような「タイムループ物の映画が大好きなおっさん」が観に行く映画ではなかった。予告編観た段階で分かり切っていたことなのに、わざわざ見に行ってしまった私が悪い。
文句を言いたいところはたくさんあるんだけど、だらだらと文句を垂れ流して本作を楽しめた方々の興を殺いでしまうのは私の本意ではないので、「この映画を観て楽しめた」という方は、このレビューは読まないでください。
ただ、褒めるところも無いわけではありません。主演の福本莉子さんはめちゃくちゃ可愛かったです。☆2の内の1.5くらいは福本さんの可愛さにつけた点数だと言っても過言ではないくらいのレベルでした。福本莉子さんのファンの方は絶対に観に行くべきです。過去イチ可愛い福本莉子が観れますよ。
・・・・・・・・
高校生カップルの実結(福本莉子)と修弥(松田元太)は、「毎月1日は一緒に映画を観に行く」という約束をしていた。その日も一緒に映画を観に行く予定だった二人だったが、修弥が急用ができたことを理由に映画の約束をドタキャンする。約束を反故にした理由を聞いても言葉を濁す修弥に対して不安を感じる実結。その夜、「もう一度話したい」と修弥から連絡を受けた実結は待ち合わせ場所に向かったのだが、そこで修弥が交通事故に巻き込まれるのを目の当たりにする。パニックになる実結が目を覚ますと、実結はその日の朝に戻っていた。何度も同じ一日を繰り返しながら、修弥を助けるために奔走する。
・・・・・・・・
まずこれだけ先に言わせてほしい。
夢オチかよ!!!!!がっかりだよ!!!!!!!
以下、詳細なレビューに入ります。
本作は、小説アプリ「野いちご」に掲載され、「切ない小説ランキング」で一位を獲得した作品です。「野いちご」は10代女子向けの小説をメインにした小説サイトで、掲載されている小説のほとんどが恋愛小説とのこと。つまり、原作からして若い女性向けに執筆された作品です。私が見て楽しめなかったのも無理はない。若くて恋愛に対して憧れを抱く、恋に恋する少女が観ることを想定した作品なわけですので、私のように枯れたオッサンが観るものじゃない。
それでも、恋愛ものとタイムループものをミックスしたような作品だということは事前に聞いていたし、評価が高かったこともあって結構期待しての鑑賞だったんですが、実際のところ恋愛要素は案の定ティーン向けで、現実離れした王子様系の彼氏とのイチャイチャを見せられて鳥肌が立つほど気持ち悪かったし、タイムループ要素は今まで観た多くのタイムループ映画の中でもかなりレベルの低いものでした。
恋愛要素で一番良くなかったのは、ジャニーズjr.の松田元太くん演じる修弥が顔が良いだけで、全然魅力的なキャラクターに見えなかったことです。制服のネクタイちゃんと締めないし常にポケットに手を突っ込んでるし。物語の後半で実結の恋敵であるトモカが修弥に告白するシーンがありますが、そのシーンでも修弥はポケットに手を突っこんだまま告白を断るんですよ。修弥はトモカに恋愛感情は無かったでしょうけど、バイト先もクラスも同じでかなり仲が良かったはずなのにそういう断り方をするのはめちゃくちゃ違和感ありました。「女の子が勇気出して告白してんのにその態度は無いだろ」って嫌悪感すら抱きました。
全体を通して修弥を絶対的な存在として描くばかりで、周りのキャラクターが蔑ろにされている感じが強いんですよね。トモカもそうだし、友人キャラクターの祐人の扱いも雑。こういうサブキャラをメインキャラの引き立て役としか描いていない映画は大嫌いです。ちなみに、調べてみるとトモカが修弥に告白するなどの描写は原作には無い映画オリジナルらしいので、原作ではなく映画の問題点ですね。
あと、タイムループ作品としても非常に出来が悪い。正直今まで鑑賞した作品の中では一番酷かったかもしれない。
本作でタイムループを繰り返している実結が目指すゴールは「修弥を死なせない」ことだと思うんですけど、劇中での実結の行動は「修弥を助ける気があるのか?」って思ってしまうほどに回りくどいし意味が分からないんですよ。
普通のタイムループ作品だったら、死の運命を背負った恋人を救うために対策を講じる→それでも恋人が死ぬ→更なる対策を講じる……っていう流れになるのが普通なんです。予想の斜め上の対策をとったり、予期せぬ出来事が発生したり、伏線の回収があったり。主人公が前回のループの反省を踏まえて恋人の死のPDCAサイクルを回す過程を楽しむのが、こういうタイムループ物の醍醐味だと思うんです。
しかし本作ではそのような描写はありません。修弥が交通事故に遭って亡くなるというのは知っているはずなのに、それを止めるために考えうる手段を一つも講じていないんです。毎回時計台前の交差点で轢かれるんだから、最初からそこで待ち伏せて横断歩道を渡らないように説得するなり引きとめるなりすればいいんです。自分がタイムループしていることを修弥本人にカミングアウトして、大人しく家に帰るように喋ってもいいんです。観客が「こうすれば助かるんじゃないか?」って簡単に思いつくような手段すら取っていない実結に対して「ほんとに修弥助ける気あるんか?」って聞きたくなります。
これが、本作を「タイムループ作品として非常に出来が悪い」と評した理由ですね。簡単に考えつくような手段すら取らない頭の悪いタイムループ作品は数多くありますが、そもそも問題解決するための行動すらしない作品は珍しいです。
そして映画終盤で明らかになる「全部夢でした」という展開。これは本当にふざけてます。
今までのタイムループは一体何だったの?と思うくらい、物語の根幹を覆す悪手だったと思います。これはいわゆる「デウス・エクス・マキナ」と呼ばれる作劇上の禁忌とされる手法ですし、目覚めてからの展開も原作から明らかに改悪されていました。
せめて映画終盤に昏睡状態から目覚めた修弥と実結が対面するシーンで、実結がポニーテールにしていることに対して何かしら修弥が言及してほしかったです。最後のループ(夢)の中で、ポニーテールの実結に対して修弥が「似合ってるじゃん」って褒めるシーンがありました。夢から覚めて再会するシーンでも実結がポニーテールにしてたんで、ここで修弥が夢の中と全く同じセリフで実結のポニーテールを褒めたなら、「もしかしたら夢じゃなかったのかも」みたいな含みのあるエンディングになっていたと思うんです。
そういう「もしかしたら夢じゃなかったのかも」と言う可能性を示唆する描写が見受けられなかったので、本当にただの夢オチになっちゃってるんですよ。映画の8割がただの夢で、本当に無意味なシーンになっちゃってるんですよ。これは明らかにダメですよ。原作改変して安直なハッピーエンドにするのは日本映画の悪習です。そういう意味でも、あまりにも不満が残るラストでした。
原作を知らないから不満を感じるのかとも思いましたが、レビューを漁ってみると原作ファンの方が不満を言っているものも多く見掛けました。
評価の高さに釣られて鑑賞してしまって、ただただ後悔だけが残りました。「タイムループものの映画や小説が好き」「原作ファンで、原作のストーリーが好き」という人にはあんまりオススメできないですね。「普段映画全く見ない女子中高生」だったら楽しめると思います。保証はしませんが。
青春ファンタジー映画の王道
でも、何となく業界団体のPR作品のようにも見えてしまった。
福本莉子の起用もTOHOシネマズのシネマチャンネルの新ナビゲーターとしてのお披露目を兼ねてるみたい。
でもこの人、東宝シンデレラのグランプリ受賞者だけあって、ただ可愛いだけじゃなく、女優として成長していきそうな雰囲気をすごく感じる。
特にセリフ回しは21歳にしては凄くしっかりしてる。
ただ、どちらかというと舞台向きなのかな?
それと松本若菜はまだまだ「綺麗なお姉さん」というイメージなのに高校生の母親役をやらされてて、ちょっと気の毒。
さすがに使いつくされているネタなので…。
今年63本目(合計336本目/今月(2022年3月度)5本目)。
私も2週間遅れながら見に行ってきました。
内容は他の方も書かれている通り、いわゆるタイムリープものに恋愛ものをくっつけたという感じです。この「両方を」くっつけたというのは珍しいかなとは思いますが、単独、それこそ「恋愛もの」なんて毎回そりゃ(程度の差はあっても)そうですし、「タイムリープをどう描くか」もほぼネタが出尽くしているので、何かすごいネタを入れるか、別のもの(恋愛ものでも何でも)との組み合わせにしないと、ネタとしてパクり状態になってしまいます。
…とはいえ、恋愛ものは今の日本の高校生ならありうる範囲のお話。タイムリープを見破るトリックについて、「映画内で求められるのは、リアル映画の制度関することがヒント」というある意味珍妙な映画(この映画、映画鑑賞促進目的なわけ…ないですよねぇ?)で、結構変です。
たいだいは、2日目、3日目から何かおかしいと気が付いて、「その日」を超えるように頑張っていくものですが、ここもハードルが少ない状況です。普通に2日目で「あ、なるほどね」となりますし、どんなにわからなくても3回目(3日目というか、11月1日の3回目)を見ればわかるかと思います。
すると、そこの部分の工夫のいれようも少なく、結局、「タイムリープもの+恋愛もの」でストレートで挑んだのだけどどうだろう?という趣旨であるようには思えます。
ただ、その観点だと、やはり工夫等がないので他、見るべき点(出ている女優さんなどの好み等)を探してみることになりますが、これもあまりこう…といったところです。
決して趣旨を理解できないわけでもないし、「タイムリープ×恋愛」というストーリー、それ自体を楽しむことは全く問題ないのですが、作品として見ると、「タイムリープ」も「恋愛」も描写が薄いので、ちょっとうーん、どうだろう…というところです。
ただ、新規がどうとかオリジナリティがないとかというより、本映画は趣旨的に「その組み合わせでどこまで挑んだか」という点で採点されるべきではないのか…とも思えます。
-----------------------------------------------------
(減点0.3) 確かに色々工夫されている点は理解できるのですが、「タイムリープ×恋愛」というトリックで勝負するとしても、どこかで見たことがあるような描写ばかりです。一方、どちらか「だけ」だと、もっと「どこかでみたことがある」描写ばかりになってしまっています。つまり、新規性の発見が難しいという点は言えます。
ただ、映画は必ず新規性を伴っていなければならない、というものではないし(なければ、ないなりに何か工夫すれば良い)、一方で今も書いたように「ないなら、他の部分で勝負できるような素材を取りそろえる」こともしておらず日本の高校生でよくある一般的な恋愛映画という点に全部集約されてしまっています。
この点、「タイムリープ×●●」という類型はいくらでもあると思うし、●●がすでに映画化されていても別のネタ・トリックで…というのはいくらでも考えられるかと思います。ただ、本作品に限って言うと、そこをどうにかして探す探さないの話より、「恋愛シーンに寄せたかったのだろう」ということはわかります。
すると、主題である最初のタイムリープは何のためにあるのだろう…と考え始めてしまうのですよね。
----------------------------------------------------
なんとも稚拙なタイプリープもの、と思ったが
いろいろ雑なところが目につく映画だった。原作は評判がいいらしいけど、映画は残念。
悲劇を避けるなら簡単に出来そうなのに、しない。
オチも弱い。
最後のも、もしかして、、、
言い足りないので、ネタバレありにして追記します。
なんで普段は月に一回の映画だけなのか、が弱い。
映画には行く、でも、他の日は会えないという理由が欲しい。
順調だった頃の描写が少ないためでは。
プレゼントを買うために隠れてバイトしてたというのもなんとも。
月に一度、一番わかりやすい⚪︎月1日。
周りにも公言してて有名になってそう。
なのに、間違えてバイトのシフトを入れるはずない。
交通事故?のシーンも、血まみれになれとは言わんが、車にはねられたら、横断歩道の上にそのまま倒れるだけですむわけない。しかも、倒れてからヘッドライトで照らされてるような感じになってた。
当たりそうになって、自分で転んだだけみたいにも見えた。当てた?車の描写がなさすぎ。
と、見てるあいだはかなりモヤモヤしてたが、福本莉子の脳内再生と思えば、事故のシーンがあの程度(絶対に血は出ないし、痛そうでない)なのが、逆に正しいと思えてきた。
あ、つまり、いろいろ不自然だったり、稚拙だと思って、いや思わされてたのは、全て、女子高生の頭の中の解釈だからであって、、、、
そう考えると、最後に再会するシーンにも
「普通、入院中に意識が戻ったらすぐに会いに行くやろ」というツッコミはずれてて、あれは福本莉子がそう思ってるんだから仕方ない、ということなんだろうか。
全てが主観の物語、、、、
全98件中、21~40件目を表示