パーフェクト・ケアのレビュー・感想・評価
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演技力に脱帽
ゴーン・ガールでの怖すぎるキャラを演じたロザムンド・パイク、今作も凄かった!
笑顔の表情一つで法廷での誠実な後見人から、実は、の強欲な姿まで使い分け、歩く姿の肩の揺らし方でさえ性格が滲むって・・・鳥肌が立ちました。
俳優さんの凄みを感じさせてくれる作品ですね。
主人公は誰が見ても嫌悪するでしょうから、ラストシーンはパニック物で金儲けする業種(弁護士など)が真っ先に命を奪われる作品に拍手を送ると言われているアメリカでは喜ばれるのかもしれませんが、それ無しにイヤな奴だけど突き抜けたらすごいね、でも良かったのではと個人的には思いました。
それでも最後までドキドキが止まらない面白い作品でした!
ハリウッド映画の悪い癖が出て、後味が悪い
介護をビジネスとして、金持ちからむしり取る映画で、高齢者になる私は観ていて気持ちの良い話では無かった。主人公の肝の据わり方は、半端なくて気持ちいいくらいだ。対するマフィアのボスもなかなかだ。ダイヤモンドより殺しを選択するのだから。
娯楽映画だから、主人公の反撃もなんなく成功するのがちょっと惜しい。二人の取り引き成立した当たりで、終了にすればいいのに。最後の悪に鉄槌を下す結末は後味が悪い。星半分、削りました。
1808年の出来事とは、何だろう。フランス革命はもうちょと前の出来事だったかな。
劇薬映画!
観賞後のこと。満席の劇場で
クレジットの最中に、近くの女性客が隣のオジサンと揉めていて、「さっさと帰れ!クソジジイ!」と叫んだ。
と、思うと前方の席では、初老のオジサンが「頭を蹴りやがって!表にでろ!コラ!」と後ろの若い客に掴みかかり、騒然とする。
2件も、揉め事が。
劇場ではじめての体験でかなりびっくりしたが、
初老の男性客が潜在的にフラストレーションを溜め込むのも、女性客が大胆に叫ぶのも、この映画の後なら、と妙に納得した。
観る人にとってはずっと神経を逆撫でされる映画だし、
観る人には、ずっと耳元で悪魔にけしかけられるような映画だ。
全編に止まずに流れる大音量のテクノ音楽が神経を痺れさせて、理性をストップさせる効果があるのかも。
でもって、
とにかく、ロザムンドパイクに惹きつけられた。
どぎつい原色の衣装が似合うこと。タイトなスーツが似合うこと。
(びしょ濡れで着替えた赤いトレーナーも良かったけど)
それからカメラアングルとのパーフェクトな演技の振り付け。(歩くだけでもかっこいい!カメラに対して顔の絶妙な角度!どのショットもキマってる)ジムのライティングもかっこいい!
音楽、役者、カメラがとにかくクール
さいごに
とにかく女性が強く光って描かれてるが、マーラとのマウントを取り合う、施設に軟禁される老婆役ダイアン・ウィーストの嵐の到来を告げる静かな演技、最高に良かった。
嫌いな主人公にひかれる
怖い怖い。
出てくる奴らが、全員悪人。
誰にも感情移入できないどころか、その中でも一番の極悪人である主人公に対して、殺意に近い嫌悪感を抱いたまま、長い上映時間もあっという間にラストまで。
ここまで嫌いなキャラを作り上げた手腕と、客を引き込む脚本に唸ったわぁ。
ラストも納得。
ただ、実際のアメリカの介護法については分からないため、リアリティの度合いはよくわかりませんが。
劇場では3週間限定で少数館だけの公開のようですが、配信も同時に始まっています。
他人への無関心と身内への愛情とのひどいギャップ
思わず面白かった
基本全員悪人だし、誰にも共感しにくいってのが斬新
お年寄りのウェルビーイングを支援するっていう、社会的な大義名分の隙間で、資本主義のよくないところがじゃんじゃん噴出する
他人への無関心と身内への愛情とのひどいギャップ
その感覚ってどちらかというと中国大陸的な気がするけど、それをハリウッドが世相として描くってのがなんかとても皮肉
エンドロールにつながっていく最後の曲の時間帯が哀しく美しい
よい映画でした
今年一番のピカレスクロマン
いやーもう大変。やばくて強靭な女を演じさせたらロザムンド・パイクの右に出る女優はいないね。金持ち老人から合法的に財産を奪取する主人公のマーラに共感できる余地は全くないんだけど、とんでもないタフさに脱帽。
「私は雌ライオン」っていうマーラが勝ち残って欲しいという気持ちと、このゲス女の憐れな末路を見たい気持ちが拮抗して、一瞬たりとも目が離せない。ロシアンマフィア役のピーター・ディンクレイジとの見た目の凸凹感が一瞬、緊張を緩和させるんだけど、シビアな駆け引きですぐにタイトに戻ってしまう。
ブリトニー・スピアーズの件で、後見人制度の問題点が浮き上がっていたが、悪用されるとやばいよねこの制度。日本でも気をつけてないと、オレオレ詐欺の奴らがこっちの方で悪巧みしないとも限らない。
とにかくワクワク、ゾクゾクする今年一番のピカレスクロマンでございました。
やっぱ悪は滅ばなきゃ
老人を食いものにする話なので、オープニングは胸糞悪さマックス。
その後次々と展開があり、ラストは「ええ?そういう終わり方しちゃうの?」と思わせてからのカタルシス。
そらそうだよね。
やっぱ悪は滅ばなきゃ。
しかしながらロザムンドパイクはこういう役の色ついちゃたよね。
あんま好きな女優じゃないからどーでもいいけど。
恐ろしいほどの壮快感としっかりしたオチ
敵役はちっさいし相棒は女でレズという完全に現代だからこその作品
ストーリー的にはなかなか重いのだがロザムンドパイクの演技でかなりコメディに仕上がってる
そしてかなり面白い
2時間近くあったのに長いと感じなかった。
日本であまり話題になってないのが勿体ない代物
映画好き是非見て欲しい
ゴーンガール以来の怪演ではないかね?
老人をカモにしたビジネスクソアコギやんと思いつつ、彼女の野心と度胸と過去に色々あったであろう雰囲気、男が大嫌いでバカにされることも大嫌い
終盤に向かいスピードが上がっていくストーリーとラストマジかよっていうオチが素晴らしかった。
あとね、配色が統一されてて綺麗
悪人VS悪人
大きく分けて2つの陣営がある。一方は女中心のグループで、悪徳医者、密売人と繋がった宝石商、後見人ビジネスで老人相手に搾取する介護業者。もう一方は男中心のグループで、小男のボスを中心とした、麻薬取引に手を染めるロシアンマフィア。この二つの陣営がジェニファーという老女を取り合い抗争をする。どっちも金が主たる行動原理で、どちらにも分かりやすい正義がない。あえて男女を分かりやすく分けたことで、性差がそのまま共感の違いに繋がるのだろうか。特に悪を許せるようなコメディもない。悪人同士が喧嘩しあって、結局見えるところでどちらかが勝てば胸糞悪くなるから、バランスとったエンディングに持っていくことになる。最後の30分はチープなスパイ映画みたいに、駆け足でその帳尻合わせを行うことになった。最後は伏線回収して、まあそうだよね。観賞後、なぜか怒りを覚えた映画。ほんと救いようがない。
全 員 悪 人
娯楽映画に道徳観なんて求めちゃいけないということを思い出させてくれた作品
後見人と医師と家裁vs◯◯◯◯のクセして善人が皆無という凄まじい構図
主人公のしぶとさが歴代ホラー映画の悪役が束になっても敵わんレベル
なお内容と描写はフェミ寄りでした
【I Care A Lot/アニマルスピリッツ】
「I Care A Lot」は、オリジナル・タイトルだ。
もう、いっぱいやってんのよ!って感じだろうか😁
この作品は、予想外に面白かった。
ロザムンド・パイク目当てってのもあったのだけれども、介護でどんなストーリーなのよ…みたいな軽い気持ちで行ったら、とんでもなかった😁
是非、どんな結末がと云うより、どんな結末だったら納得出来るのかを思案しながら観て欲しいように思う。
(以下ネタバレ)
この作品に出てくる登場人物は、ほぼ悪い奴らだ。というか主要な連中は、かなりの悪党だ😁
世の中の正義とか、介護とか、社会問題とかひとつも考えちゃいない。
常に第一にあるのは、自分のこと、金のこと。
アニマル・スピリッツだ。
今、メディアやSNSに、弱者を切り捨てるつもりはないと、事あるごとに一生懸命弁明している、竹中平蔵も、そんな奴だと思う😁
だから、この作品は、どんなエンディングだったら、自分は納得することが出来るだろうかと思案しながら観るべきだ。
そして、エンディング…。
あなたは、ご納得出来きましたか?
あなたが考えた、これが一番の落とし所でしたか?
どうでしたか?😁
僕は、これしかないなと思いました。
勧悪懲悪
曲者だらけの登場人物の過去が語らずとも透けて見える
いけ好かない女が法の抜け穴を武器に暴力と対峙する
詰めの甘い悪漢たちも配役の妙で納得
恋人役のエイザゴンザレスがすごくイイ
「テルマ&ルイーズのスカーフェイス」にワクワクする
お話の筋がバラバラでわかりにくいのは確かだけど…
今年188本目(合計252本目)。
いわゆる医療ものの映画ではないので(それらはちらっとしか出ない)注意です。
最初こそ裁判所が出たり、民法がどうだの後見人が同だのと言った法律チックな話が進みますが、後半は完全にアクションものになります(裁判所なども全く出てこなくなる)。ただ、主人公が女性という都合もあるのか、ある程度武器の使用について配慮はあるようです(単なるスタンガンを使っている等)。
うーん、どうなのかな…。予告の範囲でこういう展開は普通想定しないし、1~2週間前の予告から読み取れる内容をはるかに超える展開になるので、そこをどう評価するか…というところに全部尽きてしまうと思います。
個人的にはこういう展開はありだと思ったくらいです。
なお、日本では法定後見人がつく場合でも、ここまでムチャクチャやるとすぐに解任されますし(民法)、状況によっては刑法にも問われえます(今回はもう言うまでもないので省略)。
個人的には下記が気になったところです。知識があると混乱するというタイプです。
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(減点0.3) 序盤、法廷バトルをしているところに「(判決に不満があるなら)再審請求しろ」という部分がありますが、この「再審請求」が何を意味するのかが微妙です。
お話をさらに進めると、法定後見人をつけるつけないの決定をするのは家裁なので(ここは日本も同じ)、どうも「(不服があるなら)控訴しろ」という意味で言いたいのかなとも思えますが、そうであれば「控訴」と書くのではないかと思います(日常用語の範囲ですし)。
一方で、日本の行政不服審査法には「再審査請求」という語があったり、行政も司法の役割を一切やらないわけではなく、「準司法的作用」という扱いで「裁判所もどき」の場所はあったりします。日本では「海難審判」などがあげられます。これは行政権による「裁判に準じた取り扱いをされるもの」です。
この「再審請求」が何を指すのかまるでわからず(おそらく「控訴」の意味で見たほうが妥当)、知識を持っている人はかなり混乱します。
※ いわゆる死刑確定に対して「再審の訴え」というのはありますが、家裁の決定に対して「再審の訴え」というのはないので(控訴すれば良いだけなので)。
もっとも、日本とアメリカでは法体系が違うので一概に言えませんが、何を言いたいのかもよくわからないので、「多分こうだろう」という推測しかできません(かつ、控訴したと思われる第二審の話は一切でない)。
一応にも法律を扱う話題なのですから、語の翻訳はちゃんとして欲しかったです。
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穴場!良かった。
カネの亡者の女後見人とマフィアの対決。一見お洒落?明るい映像からのサスペンス。
余裕ぶっこいて軽く観てたら面白い‼️
悪徳女を潰せーって、マフィアを応援してたら、中々手強い。頭いいから負けない。どっちも悪だが、マフィアに勝ってと願う始末(笑)
最後の最後でドンデン返し!
お薦めです。
いろいろ、恐ろしい。
いやー、面白かった。こんな後見人制度なんて本当にあるの?と思いつつ、ありえるよなー、なんて恐ろしくなった。悪人だらけだし二転三転の展開にどうなっていくやら、と転がり方が面白すぎ。転がり方にもやもや膨らむもちょっとだけスッキリできる結末に納得。面白かった。
ライオン女、スケールと覚悟が違う!
ロザムンド・バイク、かっちょいい!最初の赤の背中ジッパーのワンピースに始まってどのワンピースもパンツスーツも靴もかっこいい。色もサイズも彼女にぴったり。
女を侮辱する暴言を男から吐かれても唾を顔にかけられても全くめげずに言い返す、その姿に清々しさすら覚えた。ただでは負けない、死なないタフガイ。愛する人のために、金づるのために、上昇志向隠さず抜群の体力・生命力で脳みそフル回転!水中からの脱出もスタントダブルなし!さすがロザムンド!女がこういう役をやるからいい!
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