パーフェクト・ケアのレビュー・感想・評価
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凶暴な雌ライオンと老いた羊たち
ここまで非常で私利私欲を追い求めることができるその精神力と度胸には絶句です。これをアメリカンドリームと言ってはダメでしょう。
一方、物語としては一瞬も気を抜けないトップスピードで駆け抜ける展開で引き込まれました。
ジムでの筋トレの意味や強靭な精神力の源を知ればやや納得、いやいや納得したら駄目ですね。
衝撃あるいは当然のラストで一番怖いのは普通のシロウトだったことが少し慰めでした。
悪人しか登場しないから、誰を応援していいか分からない 金持ちの独居...
悪人しか登場しないから、誰を応援していいか分からない
金持ちの独居老人を狙った金儲けシステムは効率が良く、後見人になって仕舞えば後はどうとでもできるって設定がリアルだった。
日本でも年々増加する独居老人や介護老人問題がある。
介護認定も医者の独断で決まるし、この話はそのうち笑い話でなくなる気がして怖い。
ロザムンド・パイクは裏の顔を持つ妻や仕事のできる女性の役が似合う。
ニコッと笑った歯並びの良さに苛立ちを覚える映画は珍しい。
次回も楽しみにしている監督と女優さんになりました!
色彩や脚本が上出来で意表を突く面白さ
2021年劇場(配信)鑑賞45本目 秀作 69点
全くマークしていませんでしたが、各所で賞賛の声を目にしたので、久しぶりに予定外の作品を鑑賞しましたが、当たりでした。
いやこんな不死身なことある?ご都合主義すぎん?とも思えてしまったけど、全体として、終始どこか地に脚が付いてないというか、ゴリゴリに現実味路線ではないように感じたのでそれもなんか吹っ切れていて目を瞑りました。
最後の終わり方がお手本のような締めくくり方ですごく気持ちいい。キュッとしまった印象でした。
怖い組織のボスが小人病だったり、主演が同性愛だったり、でもそれを普通にごく普通に真面目に使ってる感じがどこかシュールというか、これは差別的な発言とかではなくて、うまく説明できないけど同じように思えた人もそしてそれをわたくしのように言葉にできない人もいると思います。
楽しめます、是非。
途中までは洋画で今年1番面白かった
お年寄りを狙った後見人ビジネスは日本でもジワジワと社会問題化しているだけあって、ターゲットのお年寄りの背後にヤバいヤツらがいた、はもう設定から面白かったですね
途中まではプロミシングヤングウーマンを抑えて洋画で今年1番面白かったといっていいです
ただ、女医が見せしめに殺されたぐらいから、ただのマフィア映画というかスパイ映画みたいになってしまって、主人公も本来はそこで死んでるだろ、ってところで都合よく蘇生して生き残るし、彼女も運良く生き残ってるし、主人公が反撃開始するのはいいけど、その007顔負けのスパイテクニックはどこで学んだんだよ?と疑問に思っちゃったら、後半はずっと白けっぱなしでした
マフィアの暴力に対して、ずっと法律で戦ってねじ伏せていたら最高だったんですけどね
弁護士なのに、スパイテクニックも長けているのはさすがに無理がありました
身元不明人が何たらかんたらだと後見人がつくのよ、みたいな勝ち名乗り発言ありましたけど、その法律はあらかじめ伏線だと思われないようにさらっと情報開示しておいてくれないとダメじゃないかなと思います
日本人なら普通は絶対知らないであろうアメリカの州による法律を急に出してきて、勝敗決着はちょっと盛り上がれないですね
事前に説明が無いルールで後出し決着はナシです
アメリカ人でも納得いかないご都合展開でしょう
最期、主人公がああなってエンディングは良かったと思います
悪が栄えたまま終わっちゃうと気分悪いですからね
ただ、主人公が白スーツだったので、○だらけになるのは読めちゃいましたね
○だらけになる人は赤が1番映える白い服を着ると相場が決まってますから
結果、大幅に面白さダウンしてプロミシングヤングウーマンには敵わなかったですけど、それでも2021年の映画館で観ておくべき映画だと思いました
余談ですけど、この映画は邦画の製作会社がリメイクしたら良いと思いました
後見人ビジネスは日本でも社会問題になってるし、微妙にシナリオが惜しいところを上手く直せたら元の映画よりヒットする気がします
さらにエンディングが元の映画より面白い、って評価を勝ち取りやすい
22年目の告白も入江悠監督がすごいみたいになってましたけど、元が良いから別に監督は誰でも良かったですしね
あと同じ女優さんが出ていたゴーンガールを関テレが連ドラでリメイクして、それもヒットしてましたよね
映画の評価と関係無いですけど、リメイクおすすめです
これは面白かったー!
鑑賞目的の作品が機器トラブルで上映中止。
人生で二度目の体験(笑)
急遽、劇場を変えて本作を選定。
これが大正解(笑)
金持ちで身寄りの無い老人達を無理やり介護施設に送り込み、後見人となったマーラが土地や財産を奪い取るストーリー。
裁判官のお人好し度がハンパ無い(笑)
資産家の老婆。ジェニファーも同じ手口で施設に送り込まれるんだけど、そこから予想も出来ない展開に。
やったらやり返す!
倍返し的な連続に面白さが倍増。
やり合う二人が頭良すぎ(笑)
マーラが折れた歯を牛乳に漬けて保存する事をなぜ知っているのか?
普通は知らないと思うけど気になるところ。
その二人の最後のオチも頭が良すぎて面白い!
殺しの詰めが甘いのはご愛敬( ´∀`)
こんなに胸糞悪いヤツなのに
社会福祉が合法的な悪意のもと、巨額の金儲けに利用されていく。
主人公マーラはまさにその首謀者であり、いわば社会の敵。でもその彼女から最後まで目が離せない。
悪人なのに、応援してる自分に気付く。でも決して好きにはなれない。
そこで「悪人なのか…?」という疑問にぶつかる。
いろいろ余白があって、後でそこを想像するのも楽しい。
彼女が計画通りに悪事を進めていく描写が、雰囲気としては「ビバリーヒルズコップ2」を思い出した。内容は全然違うけどね。
とにかく、こんなに悪いヤツがこんなにカッコ良く描かれるなんて。
とにかくロザムンド・パイクの「タフさ」にヤられてしまう。
まさに(良い意味で)彼女のための映画って感じ。
『ゴーン・ガール』が公開当時話題になったコトを考えれば、本作があまり話題にならないのは残念。
高齢化社会の問題提起コメディ
「全員悪党」なんて宣伝文句はどこかで聞いたことがありますがまさしくそんな感じで、高齢者をカモにした表向き善人な悪人よりも、むしろギャングの方に肩入れしてしまいました。ただあのラストが必要だったかは微妙です。
さすがアメリカ、アイデア満載のノワール
いや面白い。金のあるところに犯罪あり、でいうとコカインとかでなく金持ちの老人とアメリカの制度が金そのもの、という。こんな設定でノワールできるんだな、ってとこから入ってから悪党たちとの一騎打ち、っていうのをロザムンドパイクでやるというのがモダンです。
監督がいくつの人か知らないけど、命からがら脱出して奥歯がとれて叫んでハメる、っていうあたりはメルギブソンのリーサル・ウェポンを思い出して笑った。でもいちいち犯行のひとつひとつが手際良くも新しい見せ方をしていて本当に飽きない。そしてこれが刑事ものでなく悪党同士の闘いであることの締めくくり形も気持ちいいノワールでした。
ハリウッドのポリコレ基準に表現者はいかに立ち向かうのか?
クライムサスペンスは大好物なのだが、この作品は医師と結託して高齢者を無理やり介護施設にぶち込み資産を「合法的に」処分して奪い取るという超悪徳法廷後見人の話なのでこれっぽっちもシンパシーを感じる余地がない・・はずであったが・・・中盤から一転して応援したくなってしまうのだからわからないものである。主演のロザムンド・パイクは本作でゴールデン・グローブ賞の主演女優賞(何故にコメディ/ミュージカル部門?)を獲っているしハリウッドのポリコレ基準にここまで準拠して(女性極悪党・同性愛等々)作っているのだから賞狙いありきであろうことが透けて見えて純粋に楽しめない。ポストトランプの影響は大きいがここまで左に振り切るところがかつてレッドパージを経験したハリウッドのすごさでもある。個人的には好きでは無いがそのうち馴れるでしょう。要するに面白ければ問題は無~し♪
深い理由も暗い過去もなくお金が好きでもいいじゃない
序盤だけ、ちょっと辛い。高齢者が人生をかけて培った教養やセンスで選び、働いて稼いだお金で買いそろえた家具調度をたたき売るシーン、むごく感じる。自分がインテリアとか雑貨とか好きだから余計かも。家財オークションを見ている間はきっと眉間のシワがえらいことになってた。
別に主人公は義賊でもなんでもない悪党で、この映画は悪党と悪党のバトルなんだと了解できてからは快適な見心地。大金が必要な涙ぐましい事情やら、そういうのが一切ないのもこざっぱりして、かえって見やすい。
そこまでドライなさまが描かれるので、恋人が傷つけられたときに、悲痛な本当に切迫した表情になるのが際立ってた。エイザ・ゴンザレスかわいいし。
これは案外、フェミニズム映画だったのかもしれない。生き別れのわが子や病身の母親のためでなく、愛する彼女と面白おかしく暮らすために稼ぐ女がいてもいいじゃん。フィクションの世界なら男性には許されていること、女性が許されない理由はないはずだ。
余談で愚痴だけど、フジテレビでやってる「SUPER RICH」も、ここまで振り切れないにしろ、もうちょっと愛を傍流へ押しやって、女がすかっと生きるストーリーになってほしかったなあ。
勧善懲悪?
設定とかを聞いて後妻業の女をなんとなく思い出した。
後妻業よりも悪どいが。
マフィアにどれだけ命を狙われても金持ちになるために這い上がる主人公には舌を巻く。
マフィアとの決着方法だけでも意外なオチだなと思っていたが、ラストシーンでさらに意外なオチが待っていてとても驚いた。
ロザムンド・パイクと洗練された映像
ロザムンド・パイクの高い演技力と、洗練された映像美・編集でひたすら画をもたせている作品という印象。
悪徳介護ビジネスのスキームを確立し、資産ある高齢者を喰い物にする主人公という設定は、新鮮で面白い。
しかし、ストーリーは、どこか見覚えのあるハリウッド映画的な文法で進み、最後のオチまで想像を超えることはなかった。
あくまで、ロザムンド・パイクの演技を堪能するための作品だと思う。
あ、あとエイザ・ゴンザレスが、とてもキュートでセクシー!
飽きない展開で面白い!
マーラさんが悪すぎて、たくまし過ぎて、マフィアがんばれと思ってしまった笑 ラストはびっくりでした。が、悪い事するとそうなるよなーと妙に納得。 現実で、ある日突然施設に入れられたら…怖い。毎日脳トレしようと思った。
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