パーフェクト・ケアのレビュー・感想・評価
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日本の後見制度を誤解しないで。
劇場で予告編を観たときは軽いタッチのコメディかとそれ程は期待してなかったのですが、「ゴーン・ガール」のロザムンド・パイク主演ならばコメディという括りにされるような単純な作品ではないだろうな、と思ってとりあえず観てみることに。
前半はとにかくロザムンド扮するマーラが飛ばす飛ばす!悪徳法定後見人にもほどがあります(笑)。
これ日本の後見人もこんな感じなのかと誤解されやしないかと不安になりました。
私は声を大にして言いたい、『アメリカと日本の成年後見制度は全く異なります』
勝手に不動産処分などできません!
前半はコメディ色強めでロザムンドのスタイルの良さもあってファッショナブルでポップな雰囲気なのですが、後半は一転クライムサスペンスに。やはり一筋縄ではいかない作品でした。
公開された劇場数は少なかったけど満足度は高し。
ロザムンドはもちろんですが、ダイアン・ウィーストがめちゃくちゃ良かったです。薬の影響で意識朦朧としてきたときの演技が凄すぎる。もっと彼女の演技を観ていたかったなぁ。
もう一度言います、アメリカと日本では後見制度は全く異なります!
善良な成年後見人より。
凶暴な雌ライオンと老いた羊たち
悪人しか登場しないから、誰を応援していいか分からない 金持ちの独居...
色彩や脚本が上出来で意表を突く面白さ
2021年劇場(配信)鑑賞45本目 秀作 69点
全くマークしていませんでしたが、各所で賞賛の声を目にしたので、久しぶりに予定外の作品を鑑賞しましたが、当たりでした。
いやこんな不死身なことある?ご都合主義すぎん?とも思えてしまったけど、全体として、終始どこか地に脚が付いてないというか、ゴリゴリに現実味路線ではないように感じたのでそれもなんか吹っ切れていて目を瞑りました。
最後の終わり方がお手本のような締めくくり方ですごく気持ちいい。キュッとしまった印象でした。
怖い組織のボスが小人病だったり、主演が同性愛だったり、でもそれを普通にごく普通に真面目に使ってる感じがどこかシュールというか、これは差別的な発言とかではなくて、うまく説明できないけど同じように思えた人もそしてそれをわたくしのように言葉にできない人もいると思います。
楽しめます、是非。
途中までは洋画で今年1番面白かった
お年寄りを狙った後見人ビジネスは日本でもジワジワと社会問題化しているだけあって、ターゲットのお年寄りの背後にヤバいヤツらがいた、はもう設定から面白かったですね
途中まではプロミシングヤングウーマンを抑えて洋画で今年1番面白かったといっていいです
ただ、女医が見せしめに殺されたぐらいから、ただのマフィア映画というかスパイ映画みたいになってしまって、主人公も本来はそこで死んでるだろ、ってところで都合よく蘇生して生き残るし、彼女も運良く生き残ってるし、主人公が反撃開始するのはいいけど、その007顔負けのスパイテクニックはどこで学んだんだよ?と疑問に思っちゃったら、後半はずっと白けっぱなしでした
マフィアの暴力に対して、ずっと法律で戦ってねじ伏せていたら最高だったんですけどね
弁護士なのに、スパイテクニックも長けているのはさすがに無理がありました
身元不明人が何たらかんたらだと後見人がつくのよ、みたいな勝ち名乗り発言ありましたけど、その法律はあらかじめ伏線だと思われないようにさらっと情報開示しておいてくれないとダメじゃないかなと思います
日本人なら普通は絶対知らないであろうアメリカの州による法律を急に出してきて、勝敗決着はちょっと盛り上がれないですね
事前に説明が無いルールで後出し決着はナシです
アメリカ人でも納得いかないご都合展開でしょう
最期、主人公がああなってエンディングは良かったと思います
悪が栄えたまま終わっちゃうと気分悪いですからね
ただ、主人公が白スーツだったので、○だらけになるのは読めちゃいましたね
○だらけになる人は赤が1番映える白い服を着ると相場が決まってますから
結果、大幅に面白さダウンしてプロミシングヤングウーマンには敵わなかったですけど、それでも2021年の映画館で観ておくべき映画だと思いました
余談ですけど、この映画は邦画の製作会社がリメイクしたら良いと思いました
後見人ビジネスは日本でも社会問題になってるし、微妙にシナリオが惜しいところを上手く直せたら元の映画よりヒットする気がします
さらにエンディングが元の映画より面白い、って評価を勝ち取りやすい
22年目の告白も入江悠監督がすごいみたいになってましたけど、元が良いから別に監督は誰でも良かったですしね
あと同じ女優さんが出ていたゴーンガールを関テレが連ドラでリメイクして、それもヒットしてましたよね
映画の評価と関係無いですけど、リメイクおすすめです
これは面白かったー!
鑑賞目的の作品が機器トラブルで上映中止。
人生で二度目の体験(笑)
急遽、劇場を変えて本作を選定。
これが大正解(笑)
金持ちで身寄りの無い老人達を無理やり介護施設に送り込み、後見人となったマーラが土地や財産を奪い取るストーリー。
裁判官のお人好し度がハンパ無い(笑)
資産家の老婆。ジェニファーも同じ手口で施設に送り込まれるんだけど、そこから予想も出来ない展開に。
やったらやり返す!
倍返し的な連続に面白さが倍増。
やり合う二人が頭良すぎ(笑)
マーラが折れた歯を牛乳に漬けて保存する事をなぜ知っているのか?
普通は知らないと思うけど気になるところ。
その二人の最後のオチも頭が良すぎて面白い!
殺しの詰めが甘いのはご愛敬( ´∀`)
こんなに胸糞悪いヤツなのに
社会福祉が合法的な悪意のもと、巨額の金儲けに利用されていく。
主人公マーラはまさにその首謀者であり、いわば社会の敵。でもその彼女から最後まで目が離せない。
悪人なのに、応援してる自分に気付く。でも決して好きにはなれない。
そこで「悪人なのか…?」という疑問にぶつかる。
いろいろ余白があって、後でそこを想像するのも楽しい。
彼女が計画通りに悪事を進めていく描写が、雰囲気としては「ビバリーヒルズコップ2」を思い出した。内容は全然違うけどね。
とにかく、こんなに悪いヤツがこんなにカッコ良く描かれるなんて。
とにかくロザムンド・パイクの「タフさ」にヤられてしまう。
まさに(良い意味で)彼女のための映画って感じ。
『ゴーン・ガール』が公開当時話題になったコトを考えれば、本作があまり話題にならないのは残念。
高齢化社会の問題提起コメディ
さすがアメリカ、アイデア満載のノワール
ハリウッドのポリコレ基準に表現者はいかに立ち向かうのか?
クライムサスペンスは大好物なのだが、この作品は医師と結託して高齢者を無理やり介護施設にぶち込み資産を「合法的に」処分して奪い取るという超悪徳法廷後見人の話なのでこれっぽっちもシンパシーを感じる余地がない・・はずであったが・・・中盤から一転して応援したくなってしまうのだからわからないものである。主演のロザムンド・パイクは本作でゴールデン・グローブ賞の主演女優賞(何故にコメディ/ミュージカル部門?)を獲っているしハリウッドのポリコレ基準にここまで準拠して(女性極悪党・同性愛等々)作っているのだから賞狙いありきであろうことが透けて見えて純粋に楽しめない。ポストトランプの影響は大きいがここまで左に振り切るところがかつてレッドパージを経験したハリウッドのすごさでもある。個人的には好きでは無いがそのうち馴れるでしょう。要するに面白ければ問題は無~し♪
深い理由も暗い過去もなくお金が好きでもいいじゃない
序盤だけ、ちょっと辛い。高齢者が人生をかけて培った教養やセンスで選び、働いて稼いだお金で買いそろえた家具調度をたたき売るシーン、むごく感じる。自分がインテリアとか雑貨とか好きだから余計かも。家財オークションを見ている間はきっと眉間のシワがえらいことになってた。
別に主人公は義賊でもなんでもない悪党で、この映画は悪党と悪党のバトルなんだと了解できてからは快適な見心地。大金が必要な涙ぐましい事情やら、そういうのが一切ないのもこざっぱりして、かえって見やすい。
そこまでドライなさまが描かれるので、恋人が傷つけられたときに、悲痛な本当に切迫した表情になるのが際立ってた。エイザ・ゴンザレスかわいいし。
これは案外、フェミニズム映画だったのかもしれない。生き別れのわが子や病身の母親のためでなく、愛する彼女と面白おかしく暮らすために稼ぐ女がいてもいいじゃん。フィクションの世界なら男性には許されていること、女性が許されない理由はないはずだ。
余談で愚痴だけど、フジテレビでやってる「SUPER RICH」も、ここまで振り切れないにしろ、もうちょっと愛を傍流へ押しやって、女がすかっと生きるストーリーになってほしかったなあ。
勧善懲悪?
ロザムンド・パイクと洗練された映像
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