「途中までは洋画で今年1番面白かった」パーフェクト・ケア 東鳩さんの映画レビュー(感想・評価)
途中までは洋画で今年1番面白かった
お年寄りを狙った後見人ビジネスは日本でもジワジワと社会問題化しているだけあって、ターゲットのお年寄りの背後にヤバいヤツらがいた、はもう設定から面白かったですね
途中まではプロミシングヤングウーマンを抑えて洋画で今年1番面白かったといっていいです
ただ、女医が見せしめに殺されたぐらいから、ただのマフィア映画というかスパイ映画みたいになってしまって、主人公も本来はそこで死んでるだろ、ってところで都合よく蘇生して生き残るし、彼女も運良く生き残ってるし、主人公が反撃開始するのはいいけど、その007顔負けのスパイテクニックはどこで学んだんだよ?と疑問に思っちゃったら、後半はずっと白けっぱなしでした
マフィアの暴力に対して、ずっと法律で戦ってねじ伏せていたら最高だったんですけどね
弁護士なのに、スパイテクニックも長けているのはさすがに無理がありました
身元不明人が何たらかんたらだと後見人がつくのよ、みたいな勝ち名乗り発言ありましたけど、その法律はあらかじめ伏線だと思われないようにさらっと情報開示しておいてくれないとダメじゃないかなと思います
日本人なら普通は絶対知らないであろうアメリカの州による法律を急に出してきて、勝敗決着はちょっと盛り上がれないですね
事前に説明が無いルールで後出し決着はナシです
アメリカ人でも納得いかないご都合展開でしょう
最期、主人公がああなってエンディングは良かったと思います
悪が栄えたまま終わっちゃうと気分悪いですからね
ただ、主人公が白スーツだったので、○だらけになるのは読めちゃいましたね
○だらけになる人は赤が1番映える白い服を着ると相場が決まってますから
結果、大幅に面白さダウンしてプロミシングヤングウーマンには敵わなかったですけど、それでも2021年の映画館で観ておくべき映画だと思いました
余談ですけど、この映画は邦画の製作会社がリメイクしたら良いと思いました
後見人ビジネスは日本でも社会問題になってるし、微妙にシナリオが惜しいところを上手く直せたら元の映画よりヒットする気がします
さらにエンディングが元の映画より面白い、って評価を勝ち取りやすい
22年目の告白も入江悠監督がすごいみたいになってましたけど、元が良いから別に監督は誰でも良かったですしね
あと同じ女優さんが出ていたゴーンガールを関テレが連ドラでリメイクして、それもヒットしてましたよね
映画の評価と関係無いですけど、リメイクおすすめです