ウェディング・ハイのレビュー・感想・評価
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バカリズム映画という可能性
脚本家として活躍の場を広げるお笑い芸人バカリズム。『地獄の花園』でもそうだったが、この人はおそらく誰も傷つけることなくドタバタコメディを成立させようとしていて、この映画では「失敗が雪だるま式にふくれあがる」という定番ネタを逆手に取り、「成功が雪だるま式にふくれあがる」ことで観客をハッピーにさせようとしている。
その狙いはよくわかるし、観ていて心地いい興奮がある。ただ苦言を呈すると、ネタが豊富すぎて全体の流れが停滞することが多く、キャラも類型的ではある。また、演出も研ぎ澄まされてるとはいい難く、特に序盤はテンポが悪い。ミッション遂行ものとして編集や音楽を「オーシャンズ11」ぽくするのもいささか気恥ずかしいが、今後バカリズム映画が洗練されたり、もっと人物が生きてくることで、コントと映画の境界線をなくしてくれる新ジャンルが生まれる気がする。なんだか偉そうに書いてしまって恐縮なのだが、とても可能性を感じたのです。日本の娯楽映画の一形態としての。
はいりさんがすごいと思った。
あんまり期待せずに見たからか意外と面白かった。
個人的に一番よかったのが片桐はいりさん。
余興を全部合わせるとこ、ごちゃごちゃしてて客はどこ見たらいいかわかんないやろなーと思ってたら、はいりさんが舞台の方じゃなく元生徒のダンスをしっかり目で追ってるのが見えた。
演技指導があったのか、はいりさんが自らしたのかは知らないけど、生徒を大事に思ってる先生ならそうだよねって感じて一瞬のことだったけどなんかうるっとしちゃった。
全体的にも伏線回収がわかりやすく気持ち良くてよかったです。
ドタバタは三谷作品を越えなかった。
披露宴でのドタバタ劇。1時間押しで進む披露宴をなんとかして縮めようとしているその裏で、元カノとご祝儀泥棒のドタバタも繰り広げられていた。
特に前半はウェディングプランナーの仕事と当日までの流れ、そして当日の流れの説明だったので、ながら見でも大丈夫なくらい。
正直、もうちょっとドタバタが欲しかったかな。
あと、爆笑だったスピーチの内容が省略されていたけど、そこをちゃんと聞きたかった。
三谷作品だと、マジックアワーとか有頂天ホテルみたいな感じを狙っていたのだろうか。
バカリズムだと、シュールなストーリーな方が好きなんだけどな。
ハイ?
前半は思ってた映画と違って・・淡々と進んで何がハイなんだろうと・・
披露宴の映像とスピーチが共にダダ滑りするのかと思いきや、時間が大幅に伸びた以外は大成功というのはつまらない展開では。
余興のミックスするあたりから、多少はおもしろくなりましたが。。
いまいちかな
コメディは今ひとつ好きじゃない
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ある結婚式で、時間を守らず超ロングスピーチをする人達がいた。
予定より1時間遅れるが、新郎新婦はどれもカットしたくないと懇願。
そこで敏腕ウエディングプランナーの篠原が奮闘。
コース料理を一皿で一気に出す、人海戦術でお色直しを3分で実行。
キャンドルサービスを自動着火にして一気に終わらせる・・・。
余興の太鼓・ダンス・手品・マグロ解体を同時に実施・・・。
表はこうして何とか間に合ったよという話。
そしてこの後、その裏で実は起きてた出来事が改めて描写される。
まるで「カメラを止めるな」的な感じ。
脱獄犯が祝儀を盗もうとするが、新婦の元彼が花嫁を奪いに来て、
何やかんやでその脱獄犯を捕らえて祝儀は無事だった。
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表の話は完全にコメディで、なんでやねん的な話。
シュールだが、それはそれでプランナーの手腕やなって感じ。
裏の話は、特にいらんかったような気もするねんけどなあ。
だってカメ止めほど、表と裏が綺麗に絡んではないから。
しかも元彼が下痢しまくってて、最後にはもらしてしまう。
でそのケツで犯人の顔の上にまたがり、犯人が失神。
まあガキなおれは、そういうので爆笑してはしまうのだが、
その下痢はストーリーとは何の関係もないし、
ただ笑わせるためにそういう設定にしてる感じが今イチ。
せっかくの篠原涼子なんやから、もっと精一杯の対応をして、
一生懸命にトラブル解決しながら話が進むのを期待したのやが。
やっぱりおれはあんまりコメディが好きじゃないんよな。
❇️篠原涼子さんの髪の毛ビンタ❗️最高にウケる‼️
ウエディングハイ
結婚式を挙げる若いカップル。
結婚式の段取りの裏事情や人選、決め事が多く面倒な世界を描きつつ、関係者や出席する身内事情をコミカルに描くストーリー
無事結婚式は終わるのか❗️
❇️篠原涼子さんの髪の毛ビンタには思わず声出して笑ってしまった。😁
◉63D点。
★彡後半にかけての無理な設定が賛否を問う内容でした。結婚式と言うイベントに泥棒や💩うんちなネタは不要だと思いました。
前半だけなら本当良かった。
🟢感想。
1️⃣前半新郎の心の中があるあるでよくわかる。⭕️
★彡自分が結婚式に行く際、出費を気にしたり、全員に参加したいと思われたい気持ちがあっても絶対とは限らない事や、とにかくやる事が一杯で経費がかかる!などよーーくわかります。💸
2️⃣面倒な事が起きそうな火種がたくさん。⭕️
★彡一体結婚式はどうなってしまうのか!
3️⃣後半の展開あたりから、ややありえないコメディーを差し込んだのが惜しい。❌
★彡流石にこれは無い!とか気持ちよく観れていたストーリーなのに悪や下ネタあるとブレてくる。😑
🩲💩🪢💸💒🤵♀️🤵🤵♂️🍰🐟💃👰🏻♀️🎞️👩🏻❤️👨🏻🫶👨🍳🎤🥁🛻⏱️🧧
🈲ネタバレ保管記憶用
(新郎の目線大阪弁バージョン。)
ワイは大好きなツレと結婚する事にしたさかいいに、資金繰り、厄介な決め事や、人選などぎょうさん決める事がほんまおおいでんがな。
せやかて、ツレにいい加減な態度を取ってしまったら、あとあと面倒になるさかい、ここはキッチリやるフリをして段取りをしていくねん。
ツレもワイも身内の余興希望者がぎょうさんいて面倒な予感がしてきた。ほんま堪忍したって。
そして当日!
まずは後輩に頼んだ映像、そして上司のスピーチ、先輩の乾杯などみんな笑いを取りうまくいっていたんやけど、60分の時間不足してしまったんねんな。
スタッフ総出で裏方が大騒ぎに全ての段取りを巻きのモードにして、無理な演出を出来るだけ避けて時間の短縮をはかってん。
同時にまとめた、余興のダンス、太鼓、手品、マグロ解体の一発コラボショウも見事に決まった。
式は無事終わり、そのすぐ後の聞いた話やけど、ご祝儀泥棒を謎の男が捕まえたと聞いたんけど、謎の男はにお礼を言いたかったんけど。
全ての願いを叶えたい!
一人一人のストーリーが面白い。
最初の方が少しスローだったけど、結婚式始まってからはテンポよく進んだかな。
にしても余興が多すぎる。
中尾くんはいつもいい演技するな、好きな俳優さんの一人です。
何も考えずただ笑いたい
しれっと始まり、面白いか気になりながら見始めたら、どんどん引き込まれてあっという間に最後まで観てしまった。
面白すぎる。
バカリズム天才すぎる。
コメディのミステリーみたいな、全ての伏線回収して、すっきり爽快。
岩ちゃんに全裸とかうんち漏らす役させるとか秀逸すぎる。
きつねさんのいい感じのナルシストで気持ち悪い役が最高。
週末の夜に一人で飲みながら大笑いした。
自分の結婚式もいろいろ思い出して、娘の結婚式にも思いを馳せながら、いい時間を過ごせた。
サムイ
劇場での公開を見逃した事を残念に思ってた本作。Netflixでやってたので嬉々として鑑賞→萎える。
予告編がすこぶる面白かった印象があり、作品紹介を読んでみたら脚本・バカリズムで監督は大九監督。役者陣も抜かりはなく大好物のオンパレードだった。
…だった。
今は、見に行けなくて良かったと心底思える。
まぁ、なんせテンポが悪い。
ドタバタコメディだと思うのだけど、ピッチが上がってかない。キャラは皆さん濃くて、素材を集めたものの料理方法を間違えた感じだ。
台詞がのっぺり聞こえるし、臨場感など皆無だ。
全然、巻き込んでくれない。
決定打は消えた新婦の父親だった。
マジックで消された父が、ロビーの鎧の裏から現れる。…新郎の父は稀代のマジシャンであったとしても、タネも仕掛けもなく、消された父に自覚もないなら、それは現実を逸脱してるのだと思われる。
失笑すら起こらない。
入念な前振りであったものの、爆発力が皆無だった。
だいたいからして、フォーカスしなければならないのは、ウェディングプランナーなはずなのだけど、まぁ弱い。余興にあんなに尺を使ってる場合じゃないし、それぞれの人物紹介がボリューミーだから、いちいち式場の外に視線が振られて、肝心の逼迫感が削がれていく…結果、その渦中である篠原さんに共鳴できずに終わるみたいな感じだ。
大九監督にコメディを撮らせたのは誰だ?
たぶん監督の持ち味ではないのだと思われる。
役者陣の芝居は上滑りだし、篠原さんの走り方とか不自然だし…どおにも程度が低い。
文句を言い出したらキリがなく…正直、クソつまんなかった。
向井氏は損な役回りだった時思う。
アレは…アレしかやりようがない。
ご愁傷様と手を合わせたい。
バカリズム脚本に期待したが
脚本に難あり。結婚式のあるあるエピソードを思いつく限り全て詰め込み、さらに複数の出席者側のエピソードまで加え、さらに元彼や御祝儀泥棒まで登場・・・。いくらなんでも詰め込まれすぎて、平面的なドタバタで終始し、何も心に残らなかった。せめて笑いの中に一筋のペーソスがあれば、また違っただろう。ラスト篠原涼子のくだりも深みがなく余計な付け足しエピソードに感じた。とにかく駄作だった。
見事なエンターテインメント
レンタル110
カップリングで借りた洋画が重めだったので
(プライベートライアン)
軽くて笑える一作ということで
結果大正解 幸せな一作
スタートの雰囲気から
バカリズムのいじわる目線が続くのかと
いやいや意外に愛が感じられるストーリー
家族を持つとこうなるのだな
監督も見事なエンターテインメントに仕上げた
20年以上に式や披露宴をやったオラも
当時を思い出した
キャンドルサービス笑えるけど
定番はやっておいたほうが良いのだ
本作のキャンドルサービスは流行るかも
余興コラボも秀逸
太鼓って年取ると良さがわかる
制約モノとしての三谷幸喜
遡りモノとしてのタランティーノっぽさが楽しい
あと見事な伏線回収 おじさんの縄とか
自信を失っていた上司とかクリエイター
発表の機会を与えられて輝く
オラは同僚の披露宴で漫才をやって
見事に外した経験がある
あまりに恥かしくて終わった後
一目散に逃げるように帰ろうとして
車に轢かれそうになった
そんな記憶もまた甘酸っぱくて
今となっては微笑ましい
これまた思い出した
引出物パンツはあり得ないな
地味に良作
wowowにて鑑賞。
なんかラジオの時間を思い出した。
終始飽きずに見れて好きな作品だけど、
ストーリーは薄めで、バカリズムらしい
会話とかあるあるを楽しめるかがポイントかなぁ。
ドタバタトラブル続出しても、幸せの門出、全力でお手伝いさせて頂きます
TVドラマで様々な職種の働く女性を体現してきた篠原涼子。
本作で彼女が扮するは、ウェディング・プランナー。
新郎新婦の一生の思い出の為に、最高の結婚式にすべく奮闘するサポート役であり、式全体の演出/プロデュースまで。
まさしく、プロフェッショナル!
そんなウェディング・プランナーを題材にした、篠原涼子十八番のお仕事ドラマかと思いきや、
脚本はバカリズム。独特の笑いのセンスの持ち主の彼だもの、真っ当なお仕事ドラマを書く訳がない。
新郎新婦、親族や関係者、出席者、ウェディング・プランナー、“その他”…一組の結婚式に関わる人たちの群像珍騒動の開宴。
まず、新郎新婦の出会い~プロポーズまでをサラ~ッと。
お見合い結婚の彰人と遥。
どんな式にするか計画。
…本当新郎彰人、結婚式はやりたくない。面倒。
でも挙げなければ、一生の凝りもの。これからの長い人生を共に“円滑に”歩む為には、ここは挙げなければ。
式場も決めた。日取りも決まった。予算もそれなりに抑えて。
次は、誰を呼ぶか。
線引きは結構重要。学生時代からの親友は勿論。大学時代の知人はNO。だって、元カレが…。
たまたま知り合ったバーのマスターは別にいいでしょう。…と思ったら、乗り気。よ、呼ばなきゃダメ…?
職場の同僚、上司。これに人生の再起を懸けている人だっている…?
学生時代の後輩も然り。これに自分の才能を発揮する事を懸けている人だっている…?
スピーチや余興。上司、友人、親族にとっては“見せ場”。あれやりたい、これやりたい。な、投げ縄まで…?
断るに断れない。投げ縄おじさんは断ったけど。
私は結婚してないから分からないけど、結婚式挙げた事ある人にとってはあるあるなんだろうなぁ。
バカリズムがユーモアたっぷりに綴る。
シュールさも勿論。
式で祝辞述べる事になった新郎上司。家庭では不倫がバレ肩身が狭く、職場でも存在感ナシ。そんな時頼まれた大役。この日の為に、自分の再起も懸けて、研究に研究を重ねた爆笑スピーチを用意。さあ、遂に、お披露目!
式のVTRを頼まれた新郎の後輩。バラエティーのディレクターとして活躍しているものの、本当に自分が作りたいものじゃない。自分が本当に作りたいのは、かつて見たようなロシア映画。そんな時頼まれた大役。この日の為に、今こそ自分の作りたい、自分の真の才能を見せる時!
乾杯のスピーチを頼まれた新婦上司。いつも爆笑で場を沸かす人。が、今回は先手を取られた。しかし、ここで負けてたまるものか。皆が俺の爆笑を待っている。
各々の思惑が交錯。
…って、こんなに尺必要…?
バカリズムらしいシュールさ。
そんなこんなやってたら、時間を大幅にオーバー。スピーチに20分以上って…。
このままだと披露宴途中で終わらなければならない。
何かカットしないと。が、この後も余興はたくさん控えている。皆、ヤル気満々。
が、時間が…。
全部やる事は出来ないのか…? 新郎新婦の頼み。
ハイ、無理です…と言いたい所だけど、言わない。
無茶な頼みだけど、お客様の一生に一度の晴れの日のご要望に応えるのが、ウェディング・プランナー。
あの手この手を駆使して、“超高速!時短結婚式”を挙げさせて頂きます。
腕利きウェディング・プランナー、中越の底力。
無理言って、皆様にご協力。
ケーキ入刀、お色直しも素早く。
あるスピーチは、一言だが、直球感動のスピーチを。
新郎友人たちの太鼓、新婦友人たちのダンス、新郎父のマジック、新婦父のマグロの解体ショー。これらはぶっつけ本番で、奇跡のコラボ!?
お陰で時間短縮成功!
…と思ったら、新婦の両親へのスピーチを前に、新婦父がマジックで消えちゃった!
どうなる、この結婚式~!?
篠原涼子がコメディエンヌぶりを存分に発揮。
豪華キャストも笑演。
でも、後半から場をさらったのは、次の二人。
結婚式は無事終了。
皆、幸せ。満足。
本当は式に乗り気じゃなかった新郎から挙げて良かったと言われ、ウェディング・プランナー冥利に尽きる。
ところが、式の裏でとんでもない事が起きていた…!
出席者じゃない男が二人。
一人は、新婦の元カレ。バカ友らと温泉旅行中だったが、元カノの結婚を知り、湯に浸かっていたらほぼその場の勢いで、元カノを奪い返す! ドラマのような展開、“リアル卒業”に行くぜ!
ガンちゃんが珍しいコメディ演技。しかも、下ネタまで…!
式場内をうろつく男。結婚式の関係者…? 否。
ふらりと忍び込んだご祝儀泥棒。
ご祝儀を手に入れ、お暇しようとするが、何かと新婦元カレと鉢合わせ。
こちらは警戒、あちらは不審し始める。
向井理に気を付けろ!
にしても、イケメン二人にこんな役やらせるとは…。
元カレ乱入もご祝儀泥棒も、これらも結婚式あるある…?
な訳ないでしょう。完全ドタバタコメディ。
まあ気軽に見れて思ってたより楽しかったけど、結局何やりたかったの…?
ウェディング・プランナーの奮闘コメディ…?
結婚式あるあるコメディ…?
晴れの日の裏の、ドタバタ人間模様コメディ…?
元芸人という大九明子監督。ならばコメディは本来のフィールドであるが、バカリズム色が濃かったのか、『勝手にふるえてろ』のような才気は薄く。
伏線など張って面白いのは面白いが、バカリズムの脚本は少々安全パイに置きに行った感もあり、『地獄の花園』のような突き抜けた感に乏しかった。
トラブルや難点もありの結婚式だったけど、晴れやかな宴の終わりは、後味良くハッピーエンド。
人と人の幸せの門出を全力でお手伝い。
笑顔になって欲しい。
自分もそうだった。ウェディング・プランナーになった理由。
大変だけど、やりがいある仕事。
実は意外とちゃんとした“ウェディング・プランナーの品格”であった。
でも“結婚”を題材にしていながら、本作公開前に縁起悪く(?)、篠原涼子は離婚。しかも、その原因は…。
ひょっとしてこれが、バカリズムの一番のブラックな笑いだった…?
余興が最高に盛り上がった「ウェディング・ハイ」でした。
披露宴の前半で60分も予定時間をオーバーしてしまい、
困った挙句の奇策が余興のコラボレーション!!
これが大当たり!!
新郎友人の和太鼓、
新婦友人のダンス、
新郎の父親のマジック、
新婦の父親のマグロ解体ショー。
一気にやる事で、より華やかに、よりスピーディーになった。
極め付けは、マジックで六角精児が消えた!!
本当に消えた!?
そこんとこ、巧みな構成と編集でした。
バカリズムの脚本と聞くと「地獄の花園」と「架空OL日記」だけしか
観てませんが、遂に本格的脚本家として認知される王道の
コメディ作家ですね。
(まぁ、普通だとか、常識的だ、とのご意見もある)
結婚式を挙げるカップル(中村倫也と関水渚)の
挙式・披露宴当日の
進行を仕切るウェディング・プランナーの
篠原涼子の目を中心に描かれる
式当日のドタバタを、スッキリ知的にまとめています。
中々複雑な構成。
《主賓のスピーチ》をする中村の上司の高橋克美。
そして《生い立ちのビデオ》を作成するカメラマンの中尾明慶。
《乾杯の音頭をとる》皆川猿時など。
3人の人生を賭けたその意気込みが凄い。
彼らの一人称パートも結構泣かせるし熱い。
この3人が一番ハイになってます(笑)
新郎新婦は意外と冷静ですよね。
新婦の父親(六角精児)も、
余興に「マグロの解体ショー」って初めて聞きました。
新郎の父親(尾美としのり)もマジックショーをやるって引きません。
そして更に新婦の関水渚の元カレ(岩田剛典)が、
新婦は望まない結婚をする・・・
と信じていて、
ダスティン・ホフマンの「卒業」よろしく、
《新婦をかっさらおう》と乗り込むのだけれど・・・。
ところがラストには、怪しい男を岩田が目に留めて、
お祝金泥棒(向井理)に話を絡める
この展開は上手いと思った。
新婦をかっさらうぞ!!
乗り込むぞ!!と
見せかけて見事なフェイント!!
向井理がコソ泥って凄くない!!
そして元カレの岩田剛典。
いやぁー、酷っ!!
2枚目返上のカッコ悪い役!!
彼、○○○漏らしちゃうんですよ!
でも終わってみれば重要な役割を果たして、
彼と結婚しても遥ちゃん、きっと幸せになれたのにねー。
なぁーんて、思っちゃいました(笑)
ちょっとくさいオチ
伏線を張りまくって、最後に全て回収するのは見事。
スピーチ部長と乾杯課長の所をカットしたのは、おそらく観ている観客の(過度の前フリのため)期待値が上がり過ぎたためあえてカットしたと思う。ストーリー上20分もあるし(笑)
(どうやったって「おもしろくなかった」という輩は出てくる)
消失マジックでホントにどっか行っちゃったトコロは、探しに行っている間の時間稼ぎ、祝電を繰り返すなら太鼓とダンスできたやん。て思った。
それでも、総じてうまくまとまっていた。
オーダーの出し方が良くないのでは
誰かが「《カメラを止めるな!》みたいな構造の作品を」ってオーダーしたんじゃないかな。それでバカリズムが考えて話を作ったと。
でも《カメラを止めるな!》みたいな話を観たいなら《ラジオの時間》でも観てればいいんじゃないかな。
A面の普通進む話が盛り上がらないんだよね。
「結婚式の出し物っていうどうでも良いことを真剣にやってる!」っていう面白さで、《地獄の花園》も同じだったね。
バカリズムが自分の芸でやったらたぶん面白いんだと思うの。でも映像だとそこまでかな。
それでこれ「時間が押してすごく困った」って話になってるんだけど、大して困ってないんだよね。
映像短くして、スピーチ短くして、出し物コラボでやってっていう常識的な線で解決してるし。
普通だと出し物でコラボしたらグダグダになるんだけど、明らかに「これ、リハーサルあったよね」っていう息の合い方で奇跡感もないし。
そしてB面の「実はこうでした」も大して面白くないの。
だから全体として微妙だね。
でも劇場ではウケてたから、これくらいでいいのかもな。
期待し過ぎたかな?
天才バカリズム脚本と言うことで、鑑賞前から勝手にハードルを上げすぎていたかもしれません。
ストーリーの細部に散りばめられた様々な伏線を、物語の本筋と微妙に絡ませながら、最後には鮮やかに回収する……って感じを期待していましたが、そこまで昇華しきれていない印象を持ちました。
高橋克実さんのスピーチや猿田時二さんの乾杯の音頭etc.~、さぁ笑わせて貰うぞとこっちが勝手に身構えていたのが悪いんですが、全く笑いどころが無くてガッカリしました。
豪華なキャスト陣や多数のお笑い芸人が出ているにも関わらず、こちらの想像の域を越えないオモシロポイントばかりで何だかなぁ~と……監督の力量によるところが多いとは思いますが……。
がんちゃん新境地
キャスト陣のこだわり、役柄が強くてかなり面白かった。まさか、向井理が悪人役とは…。がんちゃんは新境地を拓いた作品となったでしょう。鍛え抜かれたボディーたまらんです(笑)楽しんで意外性のある役柄を演じてるのがわかった。これからも変幻自在ながんちゃんに期待します。いろいろながんちゃんをもっと観たい。
全41件中、1~20件目を表示