「考えてみれば、どんな仕事にも想定外のドタバタがある」ウェディング・ハイ グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
考えてみれば、どんな仕事にも想定外のドタバタがある
『勝手にふるえてろ』の監督と『地獄の花園』の脚本家がタッグを組む。
それだけで期待が高まります。
ドタバタはあるけど、破茶滅茶にして収集がつかなくなるほど壊すことはしないので、実際の仕事の現場としては、こういう臨機応変さを迫られることはあるよなぁ、と思わせるリアリティがあります。
大九監督とバカリズムは二人とも、どんな職業であっても、プロとして、その時出来ることに全力を尽くす人たちへのリスペクトの気持ちを大事にしてるのだと思います。その基本的な姿勢が滲み出てくるから、中越さんの依頼に説得力があるし、子どもたちへの思い+中越さんの誠意に答える両父親、協働する友人たち、パフォーマンスの熱気などがすんなりと呑み込めるのです。
なんとか笑いを取ろうとする上司の二人も、一見すると自分のことしか考えていないように見えるけれど、自分の役割を全力で尽くすという誠実さは、みんなを喜ばせたい、と同義であり、結果的に周りの空気にもいい影響を及ぼす(時間が押してしまうのは別として😅)ことが伝わってきます。
この映画、実は……、
仕事、役割、思い遣り、誠実さなどヒューマンドラマ的な要素が裏テーマとしてしっかりと描かれている一方で、お笑いと偶然の妙による映画ならではの面白味を加えている、なかなかに曲者な作品です。
全部計算ずくだとしたら、それはそれでものすごいことだし、現場での発想力の微妙な融合のなせる技でもあって欲しいな、という感じもあります。
コメントありがとうございます
お恥ずかしながら自身スピーチに燃えるタイプでしたので高橋克己演じる上司に始終苦笑いでした💦
グレシャムさんがおっしゃる通り令和の冠婚葬祭の変化には興味深々になります
ね!うなずきながら読ませていただきました😊
冠婚葬祭の流れで伊丹監督のお葬式も急に見たくなってしまいました😁