「圧巻のマッツ・ミケルセンと想定外展開が飽きさせません。」ライダーズ・オブ・ジャスティス バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
圧巻のマッツ・ミケルセンと想定外展開が飽きさせません。
まさか、「アナザー・ラウンド」のマッツ・ミケルセンだとは・・・。見えない見えない。まるで違うキャラを見事に演じていらっしゃいます。素晴らしい役者さんですねぇ。
なんと面白い映画なんでしょうね。復讐劇のようで実はセラピー映画。喪失と再生のお話だったりするんですね。
偶然と必然そして因果。行動には理由がある・・・のかもしれない。しかし、発生事象を積み重ねても考えても仕方のない出来事ってある。それを運命とか神の思し召しと言ってきたのかな?人間は。その運命とやらで悲しい思いをした時、人はどう抗うのでしょうね?何もかもが信じられなくなり、我を張り続けるのか?助けを求めるのか?誰かと支え合うのか?そんな辛い内面をほんわかと温かく包んでくれるようなお話なのです。
しかーし、味付けはハード。ハードなんす、バンバン人が死んでいくし。入り乱れるさまざまな価値観と愛情が引き起こす大渋滞。けどね、人間って繋がれるんですねぇ、いつの間にやらファミリーになっていく。素敵やん。ジェットコースターみたいな展開とシビアな描写にブラックな笑いがバンバンとテンポ良く入ってくるので、とにかく面白くって面白くって。余韻も半端なかった。いやぁ、実はこの作品見た後に別の作品を見たのですが、うわの空に近くなってました(笑)だって、レビューに書く言葉が思いつかないほどでしたもんね。
なお、ちゃんとお話としては綺麗に締めています。少々取ってつけたような感じはありますし、綺麗にまとめる気満々なんだろうなぁってのがわかっちゃいますがご愛嬌。ぜひオープニングのシーンやセリフを頭の片隅に残しながら本編を見ていただきたいです。「フリ」ですからね。
あれー?なんだかうまく書けないや。
とにかく面白かった!上映館が少ないのに大きな疑問!