「殺しは合法です」ライダーズ・オブ・ジャスティス サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
殺しは合法です
どんな映画なのか全く知らなかったが、ポスターがなんだか「キングスマン」っぽくて面白そうだったので見ることに。そんなに期待はしていなかったが、かなり面白かった!ストレートかと思いきや変化球。こりゃ面白い!マッツ・ミケルセン最高!
全体的な雰囲気としては「Mr.ノーバディ」みたい。
だけど、あの作品みたいにバリバリアクションじゃない。もちろん、アクション映画としてもめちゃくちゃ面白い。マッツ・ミケルセンが大暴れで銃撃戦には大興奮。だけど、本作は哀愁漂うヒューマンドラマなのだ。裏切られた。もちろん、いい意味で。
キャラクターが本当に良かった。
ひとりひとりに愛が込められていて、全員愛おしくてたまらなかった。順にそれぞれの過去がしっかりと描かれていて、その過去もかなり重くグッとくる。笑えるシーンから胸熱なシーンまで、なんだか1本の映画を見たとは思えない満足感。濃厚で緻密で人にオススメしたくなる作品でした。
キャラ同士の会話に笑えたり、少し泣かされたり、色んな形で母親を失った娘に関わっていくのもまたよく出来ている。今まで見たことが無いタイプの復讐劇。次、次、次、と話が進んでいって見やすい上に、1シーン1シーンにこだわりを感じる構成で無駄がない。あぁ、なんていいんだこの映画。今んところ今年の洋画ベストですね。
堪えて堪えて爆発してしまったシーン、一転して激しくなるアクションシーン、そして綺麗に回収するラストシーン。もう1回見返したいなと思えるくらい好きなシーンが沢山ありました。まさかこの映画で泣けるとは思わなかった。もっと見ていたい。実家のような温もりがラストシーンにはありました。
でも、マフィア?達の存在薄すぎ問題。
結局なんだったの?って感じ。何事も無かったようだけど、どこにいったのやらだよ。見ている側からしたら。ちょっと扱い酷すぎやしませんか笑笑
荒さがあったり無理があったりもするけども、個人的には大満足でした。見ようか迷っていたけども、見てよかった!!これからオススメの洋画は?って聞かれたら積極的にこの映画を勧めることにします!