「混沌とした世界に面白さ」ライダーズ・オブ・ジャスティス ハルヒマンさんの映画レビュー(感想・評価)
混沌とした世界に面白さ
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北欧の映画は特捜部Qシリーズやギルティなど面白い作品が多く、この映画も期待して観た。妻が列車事故に見せかけた殺人事件?の巻き添えで亡くなり、その復讐に職業軍人である夫が動く。彼は戦場で敵を殺傷することがミッションであり、正常な感覚が失われている。彼を支援するオタクの3人も普通の人ではなく違法な手段で情報収集しているのだが、そこに悪びれた様子はない。復讐された(実は勘違いによるものなのだが)ギャングたちも基本的には反社会的な存在であり同情すべきではないが、いくらか同情の余地がある。特にどこの世界も同じだが、下っ端にはあまり責任がない。善玉対悪玉というはっきりした区別ができない世界が描かれていると思った。最後はオタクグループが自動小銃をぶっ放してギャング団を倒し、観る側はほぼオタクの方に肩入れしているからそれですっきりするのだが、エンディングで主人公たちがくつろいでいるシーンがあり、警察からおとがめもなかったとすれば、そもそも現実離れした話だったのだという当たり前の現実に戻るのである。
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