「× 電気 〇 プラズマ」フリークスアウト bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
× 電気 〇 プラズマ
あー。だから、この子がやってるのは核融合反応で、電気っていうよりプラズマか。そういう威力ですよ。って、最後の方で気が付きました。
イタリアとベルギーの合作です。芸術のイタリアと変態の国ベルギーの協業ですよ。非ずハリウッドですが、割と金は掛かってそうな雰囲気はするトレイラー。でもでもでも。これは、結構なおバカだよね、多分。と言う程度の予想で観戦ですが。
え。
って、軽く驚く程度には人が入ってます。野郎ばかりです。と言うか、おやじだらけです。50代中心な感じです。この世代、こういうのが好きなんか。バビル二世世代?
これがいざ始まってみるとですね。「芸術のイタリア」らしさが優位に立っててですね。画のクオリティ、無茶苦茶高いです。撮影は誰ですか?って調べたらミケーレ・ダッタナージオ。ごめんなさい、初めて見たかも知れない。キャスト的にも、日本でもお馴染み感が出てきたフランツ・ロゴフスキしか分かりません。監督ガブリエーレ・マイネッティ作品も、鑑賞の記憶がありません。
要するに、全くなじみのない方々の撮った映画な訳で、全く予想が付きません。おバカは勝手な予想。
これがこれがこれが。
結構、マジな映画でした。エスパーゴリゴリのおバカアクションか?と想像していたワタクシでしたが、全く、そんな映画じゃありません。
ベルギーの血も入っているせいか、熱血の暑苦しさはなく。また、重苦しさも無く。割とサクサク進む展開のテンポの良さが心地いいです。
マティルデの「能力」を見くびってたので、クライマックスの迫力には参りました。まぁ、ゴジラへの期待値が口から吐き出す放射能、程度に考えてたら、全身から説核融合反応のエネルギーをぶっぱなしやがったよ、的な。
イヤイヤ、それは凄いやw
エンドロールに登場したイラストのテーマが「反戦」なのかしら?と思いながら眺めてたら、結構そうでもなさそうで。特に人物。キュリー夫人やマンデラは良いとして、なんでカシアス・クレイ?
って、言うあたりから想像するに、映画脚本についても、それほど深い政治的なメッセージなどは無さそうな感じで、むしろ、そういう方が、見る方としても楽で良かったです。トラを手なずけるシーンは、ちょっとお花畑かよ!じゃありましたけど。
楽しかった。
結構。