劇場公開日 2023年3月17日

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「シニカルな笑みを浮かべながら張られた伏線に挑む」コンペティション ニコラスさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5シニカルな笑みを浮かべながら張られた伏線に挑む

2023年3月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

上映中のほとんどの時間はペネロペ・クルス、アントニオ・バンデラス、オスカル・マルティネスによる会話劇を見せられているような感じ。
他の出演者も含め、序盤から「今のシーンに何の意味が?」なんて感じでモヤっとするような、それでいてクスッと笑えるような不思議な感覚の連続で、それが終盤に向けて張られた伏線に気付いて行くような謎解き気分を味わいました。
終わってみれば「なるほどね、そうだったんだ」なんて腑に落ちた箇所もあれば、相変わらず「あれは何だったの?」の箇所もあり。
難解か繰り返して観ると今回気付かなかった伏線やその回収に気付く所が多そうな作品でした。
スペイン語の小気味よいリズムで何となくスルーしがちになるけれど、様々なテーマが散りばめられている、そんな感じを持たせてくれる、後を引くようなお話しでした。
それにしてもペネロペ・クルスって私の中では若い頃はルックスと恋愛の話しだけが話題になる俳優さんといったイメージだったのですが、少し前に観たパラレルマザーと今作の振れ幅の大きさを見て、年齢を重ねて素敵な演者さんになられたのだなぁと感服させられました。

ニコラス
Mさんのコメント
2023年4月9日

ペネロペ・クルスさんって魅力的な女優さんですね。
おもしろい映画でした。

M