「ストーリーは退屈、演技と間の使い方が絶妙」パワー・オブ・ザ・ドッグ かちかち映画速報さんの映画レビュー(感想・評価)
ストーリーは退屈、演技と間の使い方が絶妙
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ストーリーは退屈、演技と間の使い方が絶妙
何が言いたい分からない作品だった。序盤から中盤までは起伏が少なく退屈で、誰にも感情移入できない。文章でいったら結論のない文章を延々と読ませてる感じ。つまらなかったので途中で観るのやめようと思った。最後まで鑑賞できたのは、俳優の演技と間の使いた方がウマかったのと、意味深なカットの連続で先が気になったからだ。台詞が少ないので、俳優の表情や仕草で登場人物が何を考えているのか、推測する楽しみ方もできる。
特に印象的だったのは、ピアノを練習するローズに、フィルがギターで演奏してマウントするシーン。台詞は一言もなかったのに、フィルのローズに対する嫌悪感がメラメラと伝わる。もし私がローズの立場だったら、怒りが頂点に達するのと同時に、心が折れて立ち直れなくなるだろう。
恐怖がボディーブローのように効いてくる
衝撃的な最後のシーンはもはやホラー。ピーターがフィルを殺すなど予想できなかった。思い返してみると、縄や動物の病気のシーンなど伏線はあった。まさかそれらが最後のカットにつながってるとは思わなかったな。鑑賞後にフィルとピーターが会話してるシーンなどを思い出すと、恐怖がじわじわ襲ってくる。
最近は動きが激しくて、音楽が多用されるような映画ばかりを観ていた。本作は台詞やBGMは少なくとも、充分鑑賞できるということを教えてくれた。面白い作品では無かったが、嫌いではない作品。
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