「どこまでも男くさい男の切な過ぎる秘めた想い」パワー・オブ・ザ・ドッグ いけいさんの映画レビュー(感想・評価)
どこまでも男くさい男の切な過ぎる秘めた想い
第94回アカデミー賞最多ノミネート作品ということだが、なかなか観る機会がなく、ようやく鑑賞。
うーん、個人的にはちょっとこの重さは苦手ではあるが、広大な景色を惜しみなく映し出す映像と、そして何よりベネディクト・カンバーバッチの迫真の演技は心の奥深いところをガシッと掴んでくる。ベネディクト・カンバーバッチ演じるフィルの生き様は、荒々しくもとても繊細で、行き場のない切なさに胸が引き裂かれる想いだ。
本作が大々的に高評価されている所以はじゅうぶん理解できるのだが、様々な面においてとても残酷なストーリーともいえるゆえ、好みがハッキリわかれる作品ではあるだろう。
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