「ラスト1分でガラッとひっくり返るめちゃくちゃ怖い西部劇。」パワー・オブ・ザ・ドッグ Y.タッカーさんの映画レビュー(感想・評価)
ラスト1分でガラッとひっくり返るめちゃくちゃ怖い西部劇。
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西部劇スタイルの感情の機敏に満ちた人間ドラマかと思いきや、なんとも恐ろしい復讐劇だったという、ラスト1分でガラッと引っくり返る鮮やかさ!めちゃくちゃ怖い映画やんけ(笑)。キャラクター同士の歯車が常に噛み合っていない不穏さが全編にスリルをもたらしていて、更にモンタナの広大な自然の美しさすらも映画の緊張感に寄与させたジェーン・カンピオンの手腕は見事。ワイルドさを押し出しつつ秘めたるトラウマを繊細に滲ませる複雑なキャラクターを演じたカンバーバッチの存在感がこの作品の軸になれば、助演のコディ・スミット=マクフィーの不気味なサイコパス感とジェシー・プレモンスの生真面目さが華を添える。見応えたっぷりの素晴らしい完成度で唸った!。
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