「荒々しさの中の最大の繊細さ」パワー・オブ・ザ・ドッグ ジェットさんの映画レビュー(感想・評価)
荒々しさの中の最大の繊細さ
後味が、ちょっとおいしくないエンディングだけど、フィル、ジョージ、ローズそしてピーターこの4人の存在感が、物語が進むにつれて、だんだん気になっていく不思議なこの感覚。十分味わいました。女性監督だからこそ、この映画の中に漂うピリピリした異様または異常な空気は持ち出せると感じがします。特にローズが弟ジョージと結婚して、ピーターと牧場に住み始めた頃からの、フィル自身の本当の姿をあらわに出る所々の場面には、男らしく周りの人から頼られるマッチョな雰囲気を表面に出す反面、どこか弱々しくエロティクにも見える描写。見ていて固まってしまいました。
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