「2021年年間ベスト」パワー・オブ・ザ・ドッグ RT65さんの映画レビュー(感想・評価)
2021年年間ベスト
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面白い。年間ベスト級の一本である。
メインの4人は皆良かったが、特にキルステン・ダンストが凄い。食堂の女将から大牧場の妻になった戸惑い、そしてお酒に溺れていく様がリアルに演じられている。ピアノを披露するシーンのジリジリした感じとか、いたたまれなくなる。
ピアノと言えばジェーン・カンピオンはピアノと奴隷契約でもしているのか?ある種の内輪ウケなのか?ピアノが出て来た時は笑っちゃった。
マチズモに支配され、男らしくガサツに振る舞おうとするが、実際にはインテリでクィアな存在で有る自分の所在に違和感を感じている(だろう)フィルが、ある種のシンパシーを感じている(自分と同じようにインテリで女性的な繊細さを持つ)弟の再婚相手の息子と少しずつ交流を深めていく様が抒情的に描かれていた…だけに最後のオチは違和感有ったんだけど…息子にとっては復讐の相手でしかなかったのだろうか?
あとトーマシン・マッケンジーの無駄遣い感ね!
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