「ありがちな擬似家族物ではない」声もなく 葵蘭シネマさんの映画レビュー(感想・評価)
ありがちな擬似家族物ではない
主人公のテインは、口が利けない。
当然、テインを演じるユ・アインには、ただの一言もセリフはない。
それでも表情と身振りで、純粋で温かくかつ粗野で教養の欠片もないキャラクターを見事に体現してた。
テインの不幸な境遇については殆ど語られないので、何故口が利けなくなったのかや幼い妹の出生など、色々と謎は残るのだけれど…
誘拐された少女とテインたちの関係性も、何となく予想してたものとは少し捻ってあって、単なる孤独な者たちのエモい擬似家族ストーリーではないのも良かったな。
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