「改変も構成もド下手くそ!」カラダ探し サブロウタさんの映画レビュー(感想・評価)
改変も構成もド下手くそ!
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そこそこ長い原作を一時間半程度しかない尺に収めるために改変するのは当然である。
しかしその改変が酷い。
褒められる点はキャラの関係性位だろう。
原作ではメンバーの大半が仲良しグループであり、そこから仲違いや軋轢が生じたりしながら元から非協力的だった問題児とも和解したりして再結束する。
映画ではそのへんを尺内に収めるためにメンバーは特に仲良くはない状態から結束していく形とすることで仲違いに割く時間を省いている。
あとはもう色々ひどい。
序盤のカラダ探しに巻き込まれるホラーパートが終わり、メンバーが仲良くなるための青春映画パートでカラダ探しの大半を終わらせてしまう関係で青春全開なハイテンションかつ緊張感の欠片もない状況で次々パーツが集まっていく。
子供に酷いことをするわけには行かなかったのだろうが、赤い人が最終的にクリーチャー化する。
その他様々な酷いところがあるが特に酷いのはこの2つである。
特に赤い人のクリーチャー化は、子供に攻撃できないなら戦わずに逃げ回りながらカラダを納める形にするだけで解決する問題であり、『逃げ回るだけで赤い人を翻弄して視聴者を惹きつける演出』が出来ないからクリーチャー化に逃げたのが丸わかりで萎えた。
一時間半の映画でやるなら、カラダ探し異のように期限を設けるなどして、ホラーと青春を交互に繰り返すなどすれば良かったと思う。
総じてホラーとしても青春モノとしても半端。
単純に凡作、原作付きとしては駄作といった感じの映画だった。
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