「リベリオン」カラダ探し ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
リベリオン
実写にする際の難しさ、役者、監督…不安はかなりありましたが鑑賞。劇場は休日ということもあり300人入る劇場に8割くらい入っていました。
思っていたより遥かに面白かったです。PG12指定になっているのでゴア描写はしっかりしていましたし、死に戻りの設定を前半ではしっかり活かしていたなと思いました。
まずゴア描写について。若手の美男美女たちを配置して殺しがマイルドになったらどうしようと思っていましたが、そこは遠慮なくぶっ殺しまくってくれました。「ブレイブ 群青戦記」と同じく容赦のない感じで、体は真っ二つになりますし、体は貫通しますし、バラバラに切り刻まれたり、磔にしたり、特に衝撃的だったのは天下の橋本環奈の口の中に腕を突っ込んで貫通させ、お口あんぐり状態で殺すのは鳥肌が立ちました。今作のハイライトです。その後も血は噴き出るわ、圧死されるわ、突き落とされるわのオンパレードでした。この殺しのレパートリーは原作準拠だと思いますが、それをしっかり映画に落とし込めていたのが素晴らしいなと思いました。
死に戻りの設定も前半は腐っていなかったです。最初は混乱→事態を把握→学校の地図を作成→カラダのパーツを探す→ヒントが散りばめられているという探索の様子を面白く見せてくれたのがとても良かったです。最初の惨殺は怖かったですが、中盤のAdoさんの「リベリオン」が流れる時の赤い人との対峙のシーンは何か燃えるものがありました。
ただ、中盤から後半にかけての友情を紡いでいくシーンはそこまでいらなかったなーという印象です。少しならキラキラしてんなーくらいで済みますが、海水浴のシーンはダレるだけだったので要らなかったなーと思いました。明日香と高広のキスシーンも別にいらんなーって感じです。
赤い人を誘き寄せて、チェーンでぐるぐる巻きにして、チェーンソーでぶった斬って(その道中に明日香と高広以外が死ぬ)、頭のパーツを持ってくる際に赤い人最終形態に高広がぶっ殺されて、覚醒した明日香がトドメを刺すという怒涛の展開でした。色々展開が早かったですが、とてもスピーディーで爽快でしたし、チェンソーをガツガツ振り回すのは映画だなぁと思わされました。
続編の布石も残しつつフェードアウトしていく感じでしたが、もう少し細かい描写をちゃんと仕上げてくれたら傑作になる可能性のある一作です。続編もあるならば是非。
鑑賞日 10/15
鑑賞時間 14:40〜16:35
座席 F-27