「孤独という闇を抱えた美男美女6人」カラダ探し そよぐ桜並木さんの映画レビュー(感想・評価)
孤独という闇を抱えた美男美女6人
原作や役者のファンとかそういうのではなくauのスマートプレミアムでお手頃価格で見れるとのことでしたので事前勉強せずに飛び込み鑑賞。
片手の指より見たことがないホラーというジャンル。最初の30分でこんな鮮血を見る映画だとは思いもよらず後悔しそこから終始シャツの胸部分を掴む防衛反応をしてしまうほどでした。
●冒頭からSteins;GateのHuman is dead, mismatch.のシーン彷彿とさせる恐ろしい過去の振り返りと少女惨殺。そこから物語はカラダ探しという終わらないゲームのような悪夢の始まりです。
●見崎鳴のようにいないものとして扱われるハシカンのほか、孤独という闇を抱えたクラスメイト6人(美男美女)が災厄を乗り越えるため同じ日を何度も繰り返しカラダをすべて見つけるそんなお話。
●千曳先生のような先輩であり司書の人もいるしループで恋愛のSteins;Gateと学園大量死のAnotherとホラーをMIXした感じ。
●シュタゲではキスのような脳に深く刻まれる記憶は世界線を超えても前世の記憶のようにかすかに残るという設定で淡さを引き立てていたがこの作品もそういうご都合主義があり良かった。
●男なので主演ではないものメインの女子生徒二人がハシカン以上の美人で惹かれました。特に背の高い女性の脈がないことを悟った嫉妬顔(2回?)のシーンがとても上手で自然で魅惑的。今後に注目したくなります。
●後半に最近結婚された数学系YouTuberのでんがん(aka伝田岩洞aka田丸)が棒立ち無表情で1カット出演していた。ファンなので驚きましたがいくらなんでも失笑レベルです。なぜこの出来で監督は取り直さなかったのか謎。
●あと屋上でのシーン。高校生らしく初さ加減を狙ってやってるのかしらないけどキスもうーんだし、男のハグが浅い。両思いなんだから明日になればこの記憶なくなっちゃうんだよねとか言ってハシカンが泣きじゃくってタカヒロへ積年の思いを吐露すればよかったのに。
と最近WHITE ALBUM2で三角関係の面白さを知った私の感想でした。
シュタゲみたいに失敗と執着心を見せたり不登校の子がハングマンみたいにキーになっていればもっと面白みがあったかもしれません。
怖かったですが新たな魅力的な若い世代の男女も知れたし内容も演技も道具もよくお金をだして見て良かったです。