「魚とひな鳥の物語」茲山魚譜 チャサンオボ ソルトさんの映画レビュー(感想・評価)
魚とひな鳥の物語
ソル・ギョングさんにとって、この映画の骨子はとても共感できたんだろうと思いました。表情がとてもイキイキして韓国の良心を背負った役者冥利につきますよね。
相方のピョン・ヨハンさんがまた素晴らしく、学問に飢えた漁夫の立ち位置で、師弟関係になる役を見事に演じきって・・
多分この映画の白黒映像は、この今の時代にあっては時代劇たる韓国の黒島であっても、本土の描写にあっても余計な夾雑物をはさみたくないという監督の強い意志なんでしょうね!?
実はこの映画興味は大いにあったんですが、見逃しかねない状況で3連休に合わせやっとまだやっている小屋があってという鑑賞だったんですが、とても心に深く突き刺さりました。こんなに純粋な師弟関係ってやはり時代が大事なんで、とても今の情報社会にはそぐわないんだけれど、結局人の関係性って一歩自分を引いて相手の状況をみながら、そこはより良き選択を考えるべきだということ。
特に今のような時代には、とても必要なんじゃないかなって結論。
今年観るべき映画の1本ですよ。(ひな鳥はネタバレしそうで、ふれなっかたですが、後半の一瞬、カラーで美しい飛翔の瞬間が観られます。暗示としても素晴らしかった!!)
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