劇場公開日 2022年7月1日

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「プロたちの仁義なき裏社会戦い。唯一のミスは…」マーベラス 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 プロたちの仁義なき裏社会戦い。唯一のミスは…

2025年8月24日
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鑑賞方法:DVD/BD

単純

興奮

ドキドキ

ベトナムで犯罪組織の暗殺を請け負った殺し屋ムーディ。
が、すでに組織は壊滅。それを行ったのは、組織に家族を殺され拉致された少女だった。
ムーディはその少女アナを引き取り、父親代わりとして師弟として30年。アナもプロの殺し屋になっていた。
老いて体調が悪いムーディはアナに人探しを頼む。その矢先、ムーディは何者かに殺され…。
復讐を誓うアナ。ムーディが過去に請け負った殺しに関係があると調べ、奇しくもベトナムへ向かう…。

他愛ないB級テイストのアサシン&リベンジ・アクション。
黒幕や展開も予想は付くが、激しいアクションやどんでん返しでそれなりに飽きさせはしない。
何と言ってもマギー・Q。しなやかでハードなアクション、タフさとクールさ、ドレスアップした美しさ。ハリウッドでも活躍するアジアン・アクション・ヒロインの為の企画と言っていい。
サミュエルは途中退場…と思ったら。彼のケジメの物語でもある。いつもながらの存在感とキャラで登場するとグッと面白くなる。
アクションはなかなかバイオレンス。拷問シーンや容赦ない殺し、復讐と生死を懸けた闘い。
非情な殺しの世界。その一方で師弟愛や過去との向き合い、復讐即ち日本の任侠映画にも通じる義理人情など、ドラマも意外やそつなく。

残念だったのはマイケル・キートン。
アナの復讐ターゲットの組織。そのボスに雇われた護衛のプロ。
アナが殺しのプロならこちらも護衛のプロ。アナと対する役柄だが、決して組織や黒幕のような悪人ではない。
キートンが渋さと飄々さを魅せるが…、もっとマギー・Qと年相応の比較的若い二枚目相手だったら…。突然のベッドインや仄かなロマンスも盛り上がったろうに。
キートンは好きな役者なんだけど、これはミスキャスト。

近大
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