「着想はすごい良かったのだけれど」世の中にたえて桜のなかりせば ガゾーサさんの映画レビュー(感想・評価)
着想はすごい良かったのだけれど
2022年劇場鑑賞107本目。
宝田明さん初プロデュース作品にして遺作です。大杉漣さんも初プロデュース作が遺作になってしまいましたし、どちらも死をメインテーマとする作品なのがまた・・・。
終活サポート「ハレノヒ」でアルバイトをしている女子高生とパートっぽいおじいちゃん・・・ん?ハレノヒって聞いたことあるな、実際の企業とコラボか?と一瞬思いましたが成人式当日に逃げた着物屋と同じ名前(向こうはひらがなでしたが)じゃないですか。最近の話でもないし別の名前にすればよかったのに・・・。
しかし、そんなことがどうでもよくなる程文化祭のクラスの出し物レベルのアマチュア感丸出しの接客。社員とかベテランの人いないんですか?さらに解決するためにとうとうただのクラスメイトまで駆り出す始末。ちょっと終活も仕事もなめすぎではないでしょうか・・・。
同じ終活を描いた作品なら橋爪功出演(主演にしか見えなかったけど主演ではない)のお終活〜熟春!人生、百年時代の過ごし方〜の方が何倍も良かったです。
死に最も遠い存在の女子高生が死に向き合って生きる力を得る、というテーマはすごく斬新で良かっただけに残念でした。
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