劇場公開日 2021年10月30日

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「俺が何したって言うんだよ!」呪術召喚 カンディシャ Minaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5俺が何したって言うんだよ!

2024年1月14日
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地元のちょっぴり悪めなJK3人組"BAM''が召喚してしまった魔物と対峙する物語。遊び半分で降霊して・・・であれば自業自得だが、召喚した理由が理由なので気の毒でならない。カンディシャという悪魔は美しい女性で、男性のみを攻撃対象としているモロッコの都市伝説的キャラである。基本的には召喚した人間についてまわるいわゆるボディガードの様にも思えるが、「デスノート」の死神リュークの様に気さくに話せるタイプの者ではなく、こちらが意図しない近しい存在の男性、例えばボーイフレンドや肉親をも殺害してしまうコントロール不能な存在であるのだ。カンディシャなんてもちろん見た事ないが、ビジュアルはかなり好印象だった。どこか中東とアジアをミックスさせた様な衣装と、隠れてはいるものの端正な顔立ちの彼女は足が馬のような蹄という中々のルックスでビビらせてくれる。殺害シーンは流石「屋敷女」の監督コンビという事もあり、身体真っ二つや頭部陥没等のスプラッタ全開で攻めてくるのである。だが、やられた側からしたら俺が何したって言うんだよ!の一言に尽きる。確かに彼らは主人公らと近しい関係というだけで、何もしていないのだ。
そんな残虐極まりないカンディシャは、登場の度に身体が巨大化し、クリーチャーの様なビジュアルになっていく。この殺す度にレベルアップしていく様が伝説通りかは不明だが、美人キャラならば最後までミステリアスな美人殺人鬼で出てきて欲しかった。基本衣服を纏っているのだが、何故か浴室でのシーンではおっぱいを惜しげもなく披露するというサービスカットが用意されているというマニアックな構成である。
本編が短いのも原因かも知れないが、近しい愛する存在が殺害されたにも関わらず、悲しむようなシーンにはさほど時間をかけておらず、次なる犠牲者に移ってしまう為、カンディシャの理不尽さや怖さ、やりきれない怒り等の情に訴えかける様な描写が欠けていた様に感じた。オチ含めて無難にまとめている為、スキマ時間を埋めてくれるホラーとしては上出来である。

Mina