BECKY ベッキーのレビュー・感想・評価
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フィールド版「ホーム・アローン」+α
「ホーム・アローン」の仕掛けは人が死んでしまうんじゃないか?と検証するホラー映画があった。イタズラとはいえあれは死んじゃうよ!という感覚もわかる。本作はイタズラではなく、本気で殺そうとする罠を仕掛ける少女の話(かなり端折った説明!)。
脱獄犯たちの目的が不明だったり、その計画が杜撰だったり、バカみたいな行動とったりするのだが、本筋はそこではないって割り切り方が潔い。
家に立てこもる脱獄犯たちを森におびき寄せて反撃するベッキーの仕掛けと攻撃を楽しむ映画だ。そういう意味ではスプラッターな描写やベッキーの残忍性が大丈夫なら楽しめること間違いなし。まさにフィールド版「ホーム・アローン」といった内容だ。もちろんベッキーが愛らしいとか、笑えるような映画ではない。
最後、その後のベッキーのエピソードをもう少し描いてもよかった気がするが、そうだそうだ、話に深みを出そうとする映画じゃなかったことを思い出した。これでいいんだろう。
ベッキーの残酷さが明確でよし。
ホームアローンのリアル版かと思いきや、まー、そうなんだけどこちらの方が数倍リアル。殺戮シーンは暗くてよくわからない場面が多いけどあんまり見えすぎてもねー。ほどほどの痛さが感じてじっくり見れた。
【キーは鍵(笑)】
この作品のテーマのキーは鍵だ(笑)
上映後の(たぶん)YouTuberのトークショーでは、何も語られず残念だったけど、実は、想像力を働かせなくてはならないところがある。
トークショーで話してた凄惨さが独特とか、スプラッターのホームアローン版だなんて、誰もが思うことじゃないかと思う.....し…
鍵は何を象徴しているのか。
(以下、僕個人の印象でネタバレ気味)
押し入ってくる得体のしれない連中の一人の後頭部にハーケンクロイツのタトゥーがあることから、こいつらはネオナチだと想像される。
途中で、”人種は神が作りたもうた”云々という言葉もあることから、民族至上主義者が単にやっつけられるストーリーかと苦笑してしまう。映画の勧善懲悪ものも変化が余儀なくされ、やっつける対象は、ロシア人だとか、民族至上主義者だとか、殺られて当たり前みたいなところが前提になるのかと、やれやれと思うのだ。
だが、この作品の中で、重要と思われる、この連中と父親、鍵との関連は何も語られない。
鍵はいったい何を象徴しているのか。
ただ、この鍵を求めて凄惨な暴力が繰り広げられるのだ。
実は、僕は、この鍵が象徴するのは、端的に暴力を呼び覚ますもの、暴力を連鎖させるもののような気がしている。
ネオナチは民族至上主義だし、ネットの世界で繰り広げられるネット右翼の暴言も似たようなものだろう。
しかし、この鍵は、実は、きっかけはどうであれ、もっと幅広な、暴力を呼び覚ます執着心とか、復讐心とか、そういうものも指し示しているのではないかと思う。
しかし、最後にクエスチョンが投げかけられる。
自分を幾度なく救ってくれた男を撃ってしまう場面だ。
本当は、鍵は、特定の暴力のきっかけ象徴しているのではなく、人間の持つ暴力性というパンドラの箱を開けるものなのだ。だから、暴力とは程遠いと思われる少女の復讐を描いたのではないのだろうか。
結構、面白い作品だった。
鍵の秘密が気になる
うーん、ちょっと後味が悪いなぁ。ネオナチ脱獄犯4人組vs13歳の少女の対決だからカタルシスたっぷりのストーリーだと期待したんだけど、ベッキーに共感するのはちょっと無理。
極悪人の中に間抜けが1人いるのはいいとしても2人もいると締まりがない。それと、話の中に妙な仏心が差し込まれていて、悪党の憐れな最期を期待する気持ちが萎えてしまう。
ベッキーはこのまま成長するとスーパーヴィランになるんだろうね、きっと。
Apexの最期
母親を亡くし1年、父親が連れてきた再婚相手を受け入れられず飛び出してしまった主人公ベッキー。そこへ脱獄犯の男達が現れ、若干13歳の少女が大男たちを相手に闘う物語。
とても5万時間もかけて考えられたとは思えないほどのド直球力技作戦で、顔も隠さず皆を襲う男達。対する、非力なベッキーは頭を使い闘いを挑んでいくが…。
コンパクトにまとめられたスプラッター作品。
そのゴア描写は中々のもの‼文字通り目を覆いたくなるほどの展開‼
「切り落としてくれ」からのまな板のシーンはマジでゲェ吐きたくなった。
スプラッターと知りながら観に行っておいてなんですが、ここ減点対象wごめんなさい‼
内容としては、云わばコメディ0スプラッター版ホームアローン的な話で、ハマる人にはハマると思うけど、個人的にはそれほど刺さらなかったかな。
それでも、Apexさんの最期にはゾクッと。残念とも言えるけど、ここだけ綺麗にしてもアレだし、残忍さに振り切ったストーリーに、ベッキーの今後が気になった。あと、父親の愛情は感動。
全体を通し、ドギツいながらも分かり易くはあるものの、あのサザエさんみたいな鍵について、何か説明されてましたっけ??僕が見落としているだけかもしれませんが…。
観ていながら、昨年同館で公開のスリー・フロム・ヘルのベイビーの前日譚なのかな~なんて思ったが、そうでも無いみたいだし、鍵は本当に何なんだろか?ただの通りすがりの偶然かと思ったが、それが狙いなら、やつら無関係ではないということ!?
本作単体自体はそれ程…って感じだったけど、次回作あるなら、是非残された謎を確認しに行きたいと思った作品だった。
グミを噛むのは不機嫌な時?
父親とその婚約者母子と訪れた別荘で、探し物をする脱走囚4人組に襲われて戦うことを選んだ13歳の少女の話。
ママが亡くなって1年、13歳のやさぐれ少女が別荘で再婚の話を聞かされて、一人家を飛び出したところに脱獄囚がやってくるストーリー。
上手く話せれば平穏に目的を達成出来そうなのに、最初からやる気満々な犯人達で、まぁそこは脱獄囚だし短絡的思考なヤツ達?とも思ったけれど、タトゥーをみるに…。その割に黒人母子に優しいですよね。
なんて少し脱線した思考でみてたけど、一撃目でウホッ!
コールにハモンドにとウホウホッ!!
コールの銃は放置なのね。
結構面白かったし興奮出来る内容なのに、残念ながら夜のシーンが暗すぎて何をやっているのかイマイチ見えず。何なら一番ゾクゾクのシーンの筈なのに惜しかった。
で、結局何を探してたんだろうかね。
まさかの続編ありだったりして…。
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