「天性の殺人者。」BECKY ベッキー レントさんの映画レビュー(感想・評価)
天性の殺人者。
なぜ、ただの13歳の少女があそこまで強いのか、なぜあそこまで残忍になれるのか。本作では終始その説明はない。ただ、冒頭でネオナチの刑務所での様子と主人公の学校生活がリンクさせて見せられる。まるで両者が同等であるかのように。
作品途中まで観客はベッキーについて疑問を抱きながら見続ける。しかし、終盤に差し掛かりそんなことはどうでもよくなる。強いて言えば天性の素質とでもいえようか。説明はとにかく不要なのだ。
幼い少女が暗殺者に育てられるというネタは数あれど、本作はなかなかアプローチが斬新だった。
残虐性は伝染するのかあるいは天性のものがあるきっかけで目覚めたのか。孤児となったベッキーは今後アサシンとしての道を生きるのだろうか。
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