「マッスルショールズ!」リスペクト 山の手ロックさんの映画レビュー(感想・評価)
マッスルショールズ!
クィーン・オブ・ソウル、アレサ・フランクリンの伝記映画。個人的には、ブルース・ブラザーズからその存在を知った感じなので、この映画ではそれ以前を描いており、曲、エピソードともに新鮮だった。
コロンビアからデビューして、しばらく鳴かず飛ばずだったことも知らなかった。アトランティックに移って、黒人が綿摘みしているような南部アラバマにあるマッスルショールズスタジオで、白人ミュージシャンたちとセッションする場面が、映画的にも、後の音楽史的にもハイライト。楽譜なしで、テンポやトーンを変えながら、グルーヴを作っていく様は、まさしく音楽を作り上げる現場に立ち会っているよう。
映画全体としては、とにかくジェニファー・ハドソンのパフォーマンスが圧巻。人間的な深みを感じさせるところまでではないが、10代の初々しさから、アル中でげっそりしたところまで、演技面も頑張っていた。
クライマックスは、教会でのゴスペルライブ。先日公開されたライブ映画を未見だったので、今こそ観たいと強く思った。エンドロールの本人映像も凄かったね。
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