笑いのカイブツのレビュー・感想・評価
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三人の若手怪物俳優の演技力を感じるだけでも価値あり
ドラマで脇役でいい味出してた岡山天音が主演で気になり見に行ったが、予告やこのサイトでの紹介も見ず観賞したら岡山天音の快演に衝撃を受け、脇役で出てきた菅田将暉に驚いた。
個人的にあまり菅田将暉が好きでなかったが脇役の菅田将暉はすごく良かった。
「すばらしき世界」で出会った仲野大賀はそれ以来ずっと注目してる俳優、これまた間違いなし。
この三人プラス片岡礼子の演技を観るだけでも価値あるが、内容はというと、主人公の狂気的さが凄すぎ、嫌なことがあれば酒に溺れるといった人間に共感できず入り込めなかったのは残念。お笑い作家でなくとも人として生きていくのには問題多くて。
そんな主人公を理解し受け入れてる松本穂香、菅田将暉、仲野大賀の主人公を思う気持ちにはグッと来ます。
結局紆余曲折を経ても主人公にはお笑いしかないのだが、カイブツと呼ぶにはこの作品では描ききれてないように思ったのは私だけだろうか。
さすがに人間力が乏しすぎます
観てよかった
俳優さんの名前の並びだけで早くから楽しみにしていた作品。
勝手に思っていた明るい作品ではなかったけど、期待を裏切らない作品だったと思う。
ただ、あんなに見ていて苦しいというか歯がゆいというか、そして何度かうるっときて、一緒に泣いた。
岡山天音×菅田将暉
岡山天音×仲野太賀
いずれのシーンもなんかぐっときました
終始どんなラストを迎えるのかとよぎってしまった
あと、
ケータイ大喜利みてました。少し違うとはいえ懐かしかった。他にも、ANNとかわかったりわからなかったりなのでググってみようと思う
エンドロールにあった出演した芸人さんたち そんなに沢山は見つけられなかったー
誰かの作った常識に、なんで潰されなあかんねん!
実際にツチヤさんからこの本を買ったことがある。 僕はうわっあのツチ...
実際にツチヤさんからこの本を買ったことがある。
僕はうわっあのツチヤタカユキだ!と緊張していたが、ツチヤさんは手汗ビシャビシャの手でアリガトウゴザイマス!と握手してくれた。俺より緊張しとんかい。
ピンクに近い感情んなったな僕は。
何となく俯瞰で見れて小器用に立ち回れる人間は一心不乱に何かに打ち込める人間に憧れる。
世間体を気にせず愚直に突き進むその姿は半径何メートルかだけだけど深く突き刺さる。
それはどこか儚さも同居してるからなんだろう。
自分がケータイ大喜利でレジェンドになった日にゃ周りに言いふらすだろうな。。
劇場の作家ラジオの作家になろうが、そしてそれが組織的なものに属さないで何かを真似ず自力で成し得た事に意も介さずさらなる高みを目指す。野良のこの感じ、コミュ障で金なくて汚いけどメチャクチャかっこいいと思う。
世間一般でいう怪しい物じゃないよ彼は。
カイブツ、傑物に近いかな。
集団に馴染めない馴染まないあの感じすごくわかる。
ノドの門がキュッと閉まって目を背けたくなるんだよな。笑いには関係ないしとか言い訳を作るのと、ずっと戦ってきた人間が風呂に入ってそれまでの戦いのアカが取れてしまうんじゃないか生ぬるい自分の嫌いな自分になってしまうんじゃないかという不安ね。
皆を笑わせられる=皆の頭の回路がどうなっているかわかる、世間にアジャスト出来る人間なはずなのだがところがどっこいそうじゃないという。
久々に長い日記を書いた。
…不得意
今年劇場一本目の作品
観ようかどうか迷ったけど
天音くんに会いたくて~
原作を書いたツチヤさんは知りませんが
天音くんが
…人間関係不得意の
ツチヤタカユキに見えた
笑いのネタをを書く喜びを知って
ひたすら書く
そこからが地獄をあじわう
ことになってもひたすら書く
その世界に…入るも
なかなか馴染めない
楽しいこと…あった?
ネタを書くネタ職人
話すのがしゃべることが苦手な
主人公。不器用な性格は
変わらない
一旦書くことを辞めたけど
また、ひたすら書きはじめる
笑いで人を喜ばせる世界で
裏方のネタを作り出す人の苦しみを…
苦しみだけを知った
ネタを作る人の
苦しみと喜びは紙一重
…なのかも
菅田さんは火花で芸人役を
演じてましたが大阪弁が上手~い
穂香ちゃんも可愛い♡
・・岡山天音くん最高でした。
ゴッホとテオの物語のよう
岡山天音の迫真のヒリヒリした演技に魅入ってしまう。
時々見せる姿、コーヒー買ってきてと言われダッシュで走るがおもっきりコケる、リュック背負ったままジャケット着ようとしてる姿などなんだか笑えて泣ける素晴らしい作品でした。
仲野太賀も菅田将暉も松本穂香もコミュ障害でゴッホ並みに生きづらいツチヤの良き理解者、庇護者としての役を素晴らしいお芝居をしていて観ていて救われました。
芸人の方が大勢出演しているのですが邦画にありがちな話題作りの為の出演では無いので自然でまったく気づかないし作品の邪魔してなかったです。
最後のエンディング、エンドロールは邦画ではなかなか無いほど最高にカッコよかったです。
この映画観たらオードリーの若林さんが大好きになりました。
人間関係不得意
2024年劇場鑑賞1本目 良作 62点
菅田将暉を脇役に据えて、良質なヒューマンドラマかなと2023年秋頃から期待していて、24年一本目に本作を選びましたが、思ったほどの衝撃や感動が無く、自分の中でイマイチ響きませんでした
映画的に一見主人公をもっとわかりやすく成功し大成する結末ではなく、まだまだ世間にとっては主人公の才能や努力は認められない終わり方は悲哀もそうだし、鑑賞後感として気持ちの良い感覚はありました
がしかし、主人公の努力の仕方というか向けるベクトルがアナログで、視野の狭さや理解力、受け入れる器の小ささが勿体無くて、ある種周りに恵まれなかったタイプの天才だと思いました
もっといえば、本人も色々な原因をわかっていても、それを解決する手段がわからない、わからないことがわからないタイプなのが、より一層悲しい
それこそ、その才能と反対に不器用さを認め弟子にしてくれた仲野太賀の奮闘も虚しく、その出会いをもっと主人公が賢く、ここから色々なものを生まれさせていく様にもっとターニングポイントにして欲しかったです
俳優陣は頑張っていたが。。。
構成作家や放送作家を生業とするツチヤタカユキの(自伝的)私小説を映画化した作品でした。ラジオのハガキ職人としてその世界では有名だったツチヤが、大阪、そして東京のお笑い界にプロとして身を投じるものの、生来の人付き合い下手=「人間関係不得意」な性格が災いして挫折する姿を描いていました。そんなツチヤを、大阪では菅田将暉演じるピンクが、東京では仲野太賀演じる西寺が、それぞれ優しく包み込むように救う展開で、彼らの男気を感じさせる演技は中々見物でした。また、主人公ツチヤを演じた岡山天音も、難しい役柄を上手に演じていたと思います。
そういう訳で、これら男優陣の演技には大いに拍手を送りたいと思うのですが、如何せん本作はツチヤタカユキの「人間関係不得意」の部分にスポットを当て過ぎていたきらいがあり、肝心のお笑いの才能を感じられる要素が少なかったように思えたところが残念でした。ところどころツチヤが窮地に追い込まれると、心の中で呟いたと思われる大喜利が披露されます。恐らくは彼の才能を印象付ける役割を託した演出なのではないかと思われますが、正直これがコメディと思えるような流れになっておらず、結果的に彼の才能を感じることが出来ませんでした。
ピンクにしても西寺にしても、ツチヤの才能とか魅力に惹かれたからこそ彼を救わんとしたと思うのですが、少なくとも私にはツチヤが光る部分を見出すことが出来ず、感情移入が全く出来ないお話になっていたのは返す返すも惜しい作品でした。
そんな訳で、本作の評価は★2.5とします。
人間だから笑う
共感を超越した感情
世間で相手にされないタイプを地でいく、構成作家ツチヤタカユキ。
自尊心が高くて、人間関係が不得意で、自己実現に向けた狂人的な努力こそがすべて。
1日1,000個のボケネタを創り、伝説のハガキ(投稿)職人と言われた男。
普段はほとんどスポットが当たらない一構成作家の、壮絶なまでの自己中心的な生き様。
最初は究極の私小説じゃないか、と思った。能力があるのだから、もっとうまくおやりなさいよ、とも感じた。
しかし……。なぜか涙があふれた。映画館の館内からも、いくつかすすり泣きが漏れ出ていた。
いつも名脇役だった岡山天音の想定外の熱量にやられたのだろうか。
ツチヤの良き理解者である、人気お笑い芸人(仲野太賀)と半ぐれ(菅田将暉)の段違いとも言える快演に度肝を抜かれたのか。
およそ自分とは全然違うタイプだと突き放して見ているのに、突き放しても、突き放しても、ツチヤが近くに吸いついてくる。そんな感覚が襲ってくる。
共感なんかできやしないと横を向いても、じっとオレの目を見ろ、と迫ってくる。
世間に対して不本意ながら折り合いをつけて、燃えつきることを覚悟で闘ったことのない人間が不覚にも流す涙を、あざ笑うかのように。
これを共感と呼ぶにはあまりにもおこがましい。究極のプロ根性のツチヤに失礼だ。
ただ、ツチヤの捨て身の熱量に、小声ながら、あっぱれ!とだけは言いたい。
同じ大喜利好きとしてもヒく
2024年劇場鑑賞6本目。
自分もYoutubeで大喜利配信にコメントで参加するのを趣味にしているので
大喜利には馴染みが深いのですが、この主人公ほど大喜利の事を考えすぎて
バイトをクビになるまでは振り切っていないです。こうやって映画も観てますしね。
これだけ笑いに真剣になっている割には本人は結構怖い感じで、
作家志望なのもそれを自覚しているからなのでしょうが、
普通の世界より縦や横のつながりが大事そうな芸能界でこの性格は
致命的なのでは・・・?
劇中に出てくるベーコンズのモデルがオードリーで、
中野太賀が演じてるのが若林というのを映画が終わってから知ったので
全然違う印象で見てましたね。しかし最後のネタ春日に当たる人すべってたなぁ・・・。
突き抜けた人間の凄みと面白さ
何事にも突き抜けた人間の生き様は物語になりうる。それが自叙伝であっても。本作の主人公の突き抜けた部分はお笑い。ハガキ職人やって、テレビの大喜利番組でレジェンドになって構成作家になるという流れ。たしかにすごい経歴だ。天才というより執着型の秀才という印象。いろんなことを削ぎ落としてお笑いだけに情熱を傾けるその姿はやはり凄みを感じるものだった。
一方で「人間関係不得意」な部分は共感できないし、魅力的にも思えない。世の中ある程度のコミュニケーション能力がないと成功はできないよな。大谷翔平や久保建英や藤井聡太やADOが、あんなコミュニケーション能力しか持っていなかったとしたら、あそこまで成功しただろうか。いや、それでも明確な評価基準がある競技やジャンルであれば成功していたかもしれない。そういう意味でお笑いの世界であのコミュニケーション能力は致命的とも言える。もう少しうまくできないのかと焦れてしまうし、切なさも感じた。だからこそ彼が苦悩し悩みあがく姿がドラマになるってことなんだろう。共感はできないし、人間的にも好きと思えない人物の自叙伝的映画なのに、それでも面白いと感じてしまう不思議な映画だった。
あのコミュ障なところを演じていたのが岡山天音だった点もよかったんだと思う。彼の掴みどころのないキャラが見事にハマっていたし、怪演とも言える演技だった。彼の代表作の一つとなっていくのは間違いない。
観終わった後に調べたのだが、彼と一緒にやろうと呼びかけたのがオードリーの若林だったことも驚いた。いや、たしかにベーコンズはオードリーっぽかったけど!彼も人見知りでありながら、お笑い芸人として成功を収めていることにまた別の感慨を覚える。
リアルな存在としてのツチヤタカユキを知らなかったから、彼が病みそうで死にそうなことにハラハラしてしまった。今も活躍していることにホッとした自分がいる。生きてナンボだよ。
見ててお腹痛くなる(笑ってじゃないよ)
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