「泣いた赤鬼という昔話みたいな」笑いのカイブツ sasakiさんの映画レビュー(感想・評価)
泣いた赤鬼という昔話みたいな
面白いことして人を笑わせたいのか自分が面白いんだと知らしめたいのか
どちらも面白いことに変わりはないのだが後者のほうが我が強く感じられる
この物語の主人公、天音さんが演じたツチヤは後者なんだろうと思うが
前者の心を持つ瞬間とても素敵な表情をするからたまらなく愛おしいかった
人それぞれ、それなりの折り合いをつけて日々を過ごしていると思うが
ツチヤには折り合いがどうしてもつかない部分があって
菅田さんが演じたピンクも言っていたが羨ましい部分でもあり、地獄だと
北の国からの「まだ子供が食べてる途中でしょうが!!」よろしく
あの居酒屋のシーンは
この映画の中で唯一救いだったよう思えて泣けた
太賀さんが演じた西寺が青鬼で
ツチヤが赤鬼だった
昔話では青鬼が一役買って赤鬼は人間と仲良くなるが青鬼は人里を去ったが
この映画では赤鬼がお笑いの里から去ってしまった
何をどうすればよかったのかわからないが
人の中のグチャグチャなものが溢れ出して
彷徨う様は凄まじいものが画となって現れていた
コメントする