「何がしたかったのかよくわからない映画。」キャンディマン カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
何がしたかったのかよくわからない映画。
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ジョーダン・ピール脚本のホラー映画。
本作も「ゲットアウト」や「アス」同様に割と裕福で知識階級層のアフリカ系アメリカ人が主人公。
黒人は皆が思っているように一律貧しく、犯罪者ばかりではないよといった世の中へのアピールは相変わらずと言ったところ。
本作は過去にカブリニ・グリーン(多分シカゴ)で起こったキャンディマン事件から数十年後の現在の話。
その都市伝説や惨殺事件の歴史を切り絵で説明していくのは予算面も考慮し良しとするが、目新しさを感じたのはそれだけ。
アーティストである主人公が何かに導かれるようにキャンディマンの都市伝説に惹かれ、作品製作のために調べていくうちに自分の出自を知り、次第にキャンディマンの意志を継ぐ者へと変わって行くのだが、グロめのシーンも品良く処理され映像や演出面でも特別面白みがなく終始凡庸な手法で展開され、何故これを映像化したかったのかよくわからないと言うのが感想。
ジェイソンやフレディにようにマスクや特殊メイクをしていない分、キャンディマン役のトニー・ドットがあからさまに歳を取ったことがわかり隔世の感。
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