翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめてのレビュー・感想・評価
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笑いは地球を救う(神戸市長だけが違和感でしたが・・・)
大阪・京都・神戸、それぞれを出身地とする長役の俳優達がネイティブの流暢な各言語を、、、と思いきや神戸弁だけが凄まじく違和感。
実はそれが終盤の「産地詐称」ネタの伏線だったのかぁ〜!と感心したのですが。
鑑賞後、藤原紀香のコメントを読むと「神戸弁を使うハイカラな市長のイメージ」で演じたとのこと。
あれ?あれ?
気になって「藤原紀香」「関西弁」で検索すると、彼女の関西弁自体に随分と疑問を感じる方が昔っから多いのですね。
う〜ん?西宮と言っても生瀬や塩瀬の方出身だそうだからあまり神戸弁の影響は受けていないのかな?
それよりもご両親の和歌山弁をベースに育ったのかな?
わざとおかしな神戸弁を伏線にぶち込んでいるのなら凄い自虐ネタだ!と感心しましたがそういうわけでもなかったみたいです。
まぁ、でも自虐ネタぶっ込みの体当たり演技には違いなく、本作で愛之助&紀香への好感度は爆上がりしましたwww
なにより愛之助さんの演技力は随所に瞠目すべきものがあり、本当に素晴らしい役者さんだなと感心しきりです。
white beachは大阪・京都・神戸・芦屋の人しか入れないのー?
都会指数なら西宮も入ると思うけどなー。夙川は?西北(西宮北口)は?
苦楽園番地街は六麓荘に匹敵するでしょ。
大体、大阪甲子園って何よ?阪神甲子園は西宮だろー!
でも、まぁ、わかります。関東で西宮って言ったら「何県ですか?」って聞かれるものね。関西で川崎って言っても「何県ですか?」って聞かれるのと同じ程度の知名度よね。知名度だけなら尼崎にも負けるよねw
いずれにせよ、最初っから最後まで小ネタ満載で始終笑いっぱなしw
「大阪」のイメージはピッタリ♪
最も大阪らしいベタな大阪って、ミナミ(難波)でもキタ(梅田)でも道頓堀でもなく新世界だと思います。
大阪関連小ネタで1番嬉しかったのはオバチャーンかな。メインを張る仏7(ほとけセブン)の面々もお元気そうでなによりです。
京都の洛中至上主義も定番だけど笑う〜。知人の会社社長(洛中出身)もよく宇治や宮津出身の部下に「キミのとこは京都やない」って言ってますねw
映画のように山科ですら実際あんな無下な扱いなんでしょうね。
今回、少なめの関東ネタでは序盤の「埼玉にタワーはない!」に「大宮ソニックシティがあるだろー」と思いましたけどね。行田タワー50m、ソニックシティ136.85mで遥かに高いんですが、今回は大阪の野望を挫く為「タワー」でなきゃならん理由があったのね(爆笑)
調べてみたら大正時代は行田に200mの無線塔があったとか。ビックリ!
埼玉の
西武 〉JR 〉東武
には、阪神間の
阪急 〉JR 〉阪神
に似たヒエラルキーを感じます。
手旗信号に「命」が入ってる?と思ったらJR役がゴルゴ松本だったんですねw
あと、言及したい「個人的にツボったネタ上位」は、滋賀解放戦線アジトの「ブラックバスの魚拓」かなー。
もちろん誰でもすぐにわかる甲子園地下&アポロンタワーの「魔球の伝説」
いや、違った「魔宮の伝説パロディ」も爆笑ですよね。
ハイヒール・モモコの事はやっぱり「おかん」と呼ぶのかなぁ?と思ったら正解でしたが、「おかんの悲願」と韻まで踏んで予想の上をいかれましたw
「とび太くん」絡みのネタは、我が家では個人的定番ジョークなので、色々大爆笑でしたが紹介は割愛しますw
エンドロールでは魔夜先生のご家族皆様のお名前発見!ということは冒頭のバレエシーンに出演しておられたのでしょうね。
「琵琶湖の水、とめたろか?」はお約束のフレーズですが、本当に止めたら被害が大きいのは滋賀の方なのね。勉強になりましたw
なんにしても、こんなネタの宝庫映画、語り出したらどれだけ字数があっても足りません。
いやぁ、面白かったですねー。
ただひたすら笑っていればいい、こんな映画って本当に貴重な存在ですわ。
ヒットすれば3作目の可能性もあるそうで。
佐賀・福岡・長崎も見てみたいし、鳥取・島根の山陰ネタや東京23区内カーストなども描けそうだ。
人が住むところ、必ず「居住エリアカーストやヒエラルキー」が暗黙に存在する。
心に巣食う差別意識を真っ向から非難するのではなく、面白真面目に笑い飛ばしながらも各地域の魅力を掘り起こし、鑑賞者の郷土愛に火をつける。
愛は地球を、ならぬ、「笑いは地球を救う」を具現化した素晴らしいシリーズになると思うのである。
知らんけど。
序盤で帰らず最後まで見たってや
東宝の映画館で見ていたせいか音量が低く、最初はローカルネタも聞き取りづらくやや醒めた空気でしたが、中盤の逃走劇あたりから徐々にギアが上がっていき、最後の方は場内のあちこちで笑い声が聞こえてくるくらいに盛り上がりました。
滋賀県のとび太看板は確かに琵琶湖へ行くとよく見かけますが、それに焦点を当てて戦略兵器として活用する様は見事でした。
琵琶湖の波に揺られるとび太を見ていると、なんだかキャスト•アウェイのウィルソンのようで、少しうるっと来ました。
また、徐々に大阪化するネタはかんさいでんきほーあんきょーかいのネタからでっか?粉物を食べんでも近くに大阪の人がおると確かに移ってくるのはあるあるやね。
まぁ現実にはそんな簡単に大阪弁になったりはせぇへんので、フィクションらしい演出やと思とります。
はなわや埼玉県民が大合唱して終わるラストも微笑ましく、ええ気分で見終われる映画やった。
日本埼玉化計画っちゅうことであと数回は企画が練れそうやけど、ローカルネタもついていくのがしんどいので、3度目は堪忍な。
面白いが過大な期待は
前作はテレビを見て面白かったので
次回作は映画館でと期待してました。
結論としては面白い!
が、期待値よりかは下でした…。
関西が舞台で前作程は映画観の中に
入れなかったのが要因か?
単純に期待し過ぎたのか?
ただ、この感じだと
中部編、北陸編、東北編、九州編は出来そう。
舞台は和歌山、大阪、滋賀
特に滋賀
滋賀県には何度も行ったので
変な人型看板あるなぁとは思っていたが、
「とびた」と言う名前があるとは驚きでした。(笑)
埼玉滋賀連合 大阪茶番の陣
かつて、ある闘いがあった…。
東京から徹底的に迫害されていた埼玉。
埼玉県人は通行手形が無ければ東京に入れない。東京に埼玉県人が居たら強制連行。
埼玉なんておぞましい。埼玉って言うだけで口が埼玉になる。埼玉県人にはその辺の草でも食わせとけ!
ダ埼玉、く埼玉、うさんく埼玉、うる埼玉、青く埼玉、田舎く埼玉、古く埼玉、アホく埼玉、バカく埼玉、ケチく埼玉、きなく埼玉、ドンく埼玉、貧乏く埼玉、面倒く埼玉、陰気く埼玉、辛気く埼玉、小便く埼玉、乳く埼玉、イカく埼玉…。
埼玉県人は待っていた。埼玉を自由の下に解放する救世主の出現を。
そこへ現れたのだ、救世主が。
千葉と宿命の闘いを繰り広げ、東京の陰謀を暴き、禁断のBLの果てに…
遂に埼玉は解放された。
埼玉は自由を手に入れたのだ。
これで闘いは終わりかに思えたが…、まだ終わっていなかった。始まりに過ぎなかった…!
バカもここまで堂々とやれば寧ろ天晴れ!
コケにするくらいのディスりなのに、何故か愛を感じる。
そんな奇跡の映画化『翔んで埼玉』!
前作は関東圏のみだったが、続編ともなると勿論。
他圏を巻き込んで、壮大な茶番劇再び!
埼玉のある野望。“日本埼玉化計画”。
だが、自由解放された事により埼玉県人は満足し、いつしか熱を失っていた。
埼玉を横に繋ぐ“武蔵野線”…? いやいやそれより、東京に遊びに行こう。千葉の“夢の国”に行こう。
またバラバラになりつつある埼玉県人の心を一つにする為、麗はある計画を発表する。それは…
埼玉に海を作る!
海水も白い砂浜も埼玉まで持ってきて。
目指すは異国の地・関西圏!
旅立つ麗と仲間たち。恋人・百美は埼玉で別の仕事。
そこで彼らを待ち受けていたのは…!
船が難破。仲間とはぐれた麗は、一人の麗しい青年と出会う。
名は、魁。“滋賀のオスカル”。滋賀解放戦線のリーダー。
麗は何処か自分と似たものを感じる。この時感じたものは実は…
魁によると、ここ関西圏でも地方格差激しく、牛耳っているのは大阪。周りの県人は通行手形が無ければ大阪に入る事が出来ない。
麗はこの異国の地で再び、虐げられる県人たちの解放と自由の為の戦線に身を投じていくのであった…。
関西へいらっしゃ~い!
早速愛あるディスり。
滋賀のナンバープレートには虫が付いている! ゲジゲジ!
滋賀には琵琶湖しかなく、陸地などあるのか…?
奈良には鹿しか住んでいない。
“和歌山”という未開の地。
前作ではディスりまくって大丈夫かとヒヤヒヤしたが、続編ともなればこちらのM気も増したもの。もっとディスって!
そんな中、悪の帝国として君臨する大阪。
何故か妙にしっくり来る。知らんけど。
大阪は府知事独裁。
府民は狂喜乱舞。
他県の者は捕らえられ、“甲子園”に。
大阪名物・たこ焼き。食べれば他県人だってハイになる。
“白い粉”で作り出されたたこ焼きの中身は…。
甲子園帰りの面々に異変が。言語が大阪弁となり、やたらと突っ込みたくなる。
あちこちで“阪流ブーム”。ちょうど今、阪神の“アレ”とタイムリー…?
府知事の恐るべき計画。全国を大阪にする。名付けて、“全国大阪植民地計画”…!
まあはっきり言って、やってる事は関東圏から関西圏に変わっただけで、ほとんど同じ。
埼玉県人の麗。驚きの出生の秘密。滋賀を訪れたのは偶然ではなく、運命だった…!
魁との本当の関係も含め、幾ら何でも取って付けたご都合主義過ぎる…?
その魁とBLの雰囲気。あれ、百美は…? 二階堂ふみの出番が加藤諒より少なくなっている気が…。
しかしその分、今回も強烈な新キャラが。
杏が麗しい。ちなみに彼女も二階堂ふみと同じく“男役”。
MVPは片岡愛之助&藤原紀香のご夫婦だろう。
劇中でも夫婦役。片岡は今回大ボスの大阪府知事、藤原はその妻で神戸市長。
片岡のド迫力とドスの効いた怪演。
藤原も女優としてのキャリアベストの怪演。
役柄の設定上不仲夫婦だが、お二人共ノリノリで楽しそうに演じ、仲睦まじさを感じた。
そして今回も、名もなき地べた這いずり回る県人たちが奮闘する。
GACKTも前作以上に熱演。低音ボイスの大阪弁に変顔に乳首責め。
話的にはブッ飛んだ面白さあって、前作の方が面白味と見易さあった。今回はちとごちゃごちゃ…。
小ネタの数々だけは勝る。
滋賀ネタがいっぱい。もう“とび太くん”は忘れないだろう。
大阪はパロディーの宝庫。“甲子園”という名のコロシアムはあの歴史スペクタクル。
地下深くにある“工場”。ミュージカル調で、何処かで見たような小人たちも…。
姫からの救難メッセージ。ラストシーンになるが、あの“夢の国”へ…。
巻き込んだのは関西圏だけに留まらず、ハリウッドまで…!
展開的には同じなので、お約束事は楽しい。
今回も現代パートの埼玉ファミリー。両親はブラザートム&麻生久美子からアキラ100%&和久井映見に変わって残念だが、娘はぱるるより朝日奈央の方が好きだな。この現代パートでも宿命の対決…!
決戦前に士気低い滋賀や奈良や和歌山。今回は魁が愛あるディスりながら鼓舞。
待ってましたの出身対決。大阪は人気実力トップクラスのあの俳優、人気と美貌を併せ持つあの女優。滋賀・奈良・和歌山連合はあの“お笑い怪獣”。そしてまさかまさかのご本人…! もう自虐ネタぶちこみ過ぎ!
自虐ネタと言えば、千葉解放戦線のリーダー・阿久津は今何処に…? “ネット見ろ”レベルの際どい所攻めてきたね。
笑いもディスりもネタも、一応真面目さも(?)、スケールも製作側の度胸もアップ。
でも、ただバカバカしさ下らなさだけじゃない。
差別迫害を無くせ。
一方的な独裁や不毛な争いと闘え。
誰しも自由と平和を手に。
今の世だからこそ尚更。普遍的なメッセージが込められているから、『翔んで埼玉』は愛されている。
ここまで来たら、日本全国制覇して貰いたい。
前作のレビューでも書いたが、是非我が福島含む東北へ!
この世界の東北って…?
裸で洞穴に住み、石器や槍を持ち、人語を話せない原始時代レベル。
そんな彼らの前に麗という名のモノリスが現れ、文明人の夜が明ける…。
なんていうのはどうでしょう?
だんじりかぁ〜、そらしゃぁないなw
前回以上に無駄に豪華キャストでもブレないB級コメディ。相変わらずの小ネタ炸裂は西も東も知ってるアタシ的には十分に楽しませていただきました。
でも、個人的には真のアクの黒幕は慇懃無礼にしてプライドの高さはパリに並ぶ、はんなりとイケズの総本山京都の方が良かったかしら。
京都市長は岸辺一徳か千原ジュニアで、150年に及ぶ怨念と京再遷都の陰謀とか、和歌山産偽装ネタで脅して紀香にキッチリ愛之助の大阪を裏切らせる展開とか、、大阪粉もんでは人情深くベタすぎて多分アクに成りきれないのよね、知らんけど。
で、滋賀はやっぱりネタ的には残念ながら弱いかしら、、とびたくんと鮒寿司と琵琶湖学習船「うみのこ」では、埼玉県民ですら誰も知らないのに「行田タワー」誘導弾にたった一発でもって行かれちゃいますよね、知らんけど。
京都弁本音アプリはあったら真剣に欲しいですw。
地元ネタ
俺の生まれは関西である。
なので扱われるネタが身近に感じ、前作よりは笑えた。といっても失笑が99%なのだけだも。
ある意味振り切った演出なのだろうけど、趣味が悪いなぁと思う。
杏さんと二階堂さんがやはり流石だったなぁ。
藤原さんは相変わらずお綺麗だった。
ラブリンが良かった
ラブリンは立ち姿だけでも美しく、どこかの洋画で観た展開の中でも負けない存在感がとても良かった
京本政樹のワンカットの画力といい、ベテランが脇を固めてこそ、説得感があるというのか
プロが茶番を真面目にやるとお芸術になるんだね、、
関西まで風呂敷を拡げて尺を滋賀に取られた分、埼玉県民は盛り上がりに欠けるとの意見も頷けるけれど
しらこばと水上公園なんて絶対県民にしかわからない。前作より濃厚なネタにはなっていた
土地ディスりだけではなく、フジテレビ制作映画なのに韓流を捏造とかゴリ押しした自らをディスってる辺りが、昔のフジっぽくていい
残念だったのは、東映が宣伝で色々出しすぎて展開が読めてしまうのがちょっとガッカリ。
あー、ここでよしみちゃんに変わるんでしょー?とか、折角なら驚きたかったな〜
やたら豪華な出演陣がサッと出てくる。それも振り切った演技で皆楽しんで出ているのがわかるのも観てて爽快
個人的にはチュドーン切ったハッタ撃った鬱。なハリウッド映画は観ていて辛くなるので
ただ客席で周りと笑いながらポップコーン食べれる今作は貴重な存在だなと思う
どこまで気づけるか? が、どれだけ笑えるか?・・・の分かれ目
本筋以外の脇役や小道具、セリフなど所々の設定での細かい仕込みが、それぞれむっちゃ沁みる💦💦💦
"京阪神"(あえて関西とか、近畿とは言わない🤗)出身者として、例えば一作目の「崎陽軒」に対しての551と串カツ田中の対比、"甲子園"地下に向かうところに置いてある名板(掛布、バースだけではなく、木戸や、何と桑田も! (注)清原がなかったのは、千葉解放戦線リーダーと同じ配慮か??)、奈良解放戦線の髪型、トラ柄制服の警邏隊?の左胸にある所属地名・・・・枚挙に暇ない。。。
シナリオの本筋以外に、ちょろっとした周辺もネタ満載で見逃せない。
きっと見逃しているネタが相当にあるような確信があるので、もう一度鑑にゆくだろうな😅😅😅
阪流ブームと白い粉
武蔵野線と、しらこばと水上公園の誕生秘話でした。
前作よりスケールも、テンポも、そして各県への愛のあるディスりも全てパワーアップ。
スピード感があり過ぎて拾いきれません。
誰もが知ってるベタなネタから、「そうなの!?」と驚くマイナーネタまで目白押しです。
関西弁を喋ると何故かしゃくれるGACKTや、「煮るなる焼くなり、抱くなり」などご当地ネタ以外も笑える。
出身地対決はしっかり引き継ぎつつ、新たな趣向も加え、なおかつ引っ張りすぎない。
更にはタワーの話を伏線にするなど脚本が上手い。
あれはミサイルというよりロケットだし、宇宙に行く意味はないが、ツッコミは野暮。笑
画質浮きまくりの鳥人間コンテストはズルい。
役者陣が楽しそうなのも良い。
継続キャストは勿論のこと、佐倉綾音にも似た杏のダミ声が素敵でした。
藤原紀香は、片岡愛之助との夫婦設定や出身地対決での産地偽装疑惑などメタネタ満載。
現代パート朝日奈央がほぼいつも通りなのも逆にいい。
豪華キャストがそこかしこに散らばってるのだが、出過ぎずアクセントに徹しているのも素晴らしい。
滋賀の自己犠牲には何故かうっすら感動させられるし、とび太に敬礼したくもなる。
大阪を悪役で終わらせずに最後少し上げるところはあざとくもニクい。
次回があれば是非、我が出身の福岡や、今や地元の神奈川も大いに絡めていただきたい。
映画館で初めて続編の予告を見たときは「あり得ない」と思って笑ってしまった。
前回ラストでGacktと二階堂ふみが、 ”日本埼玉化計画” をぶち上げたときは恐怖におののいた。
そんな悪魔の野望を掲げるGacktが、日本全土大阪化の阻止と、大阪、京都、神戸に支配される和歌山、滋賀、奈良、三重の自由と解放のために立ち上がる。 ってか?
「クスッ」とか、「フフッ」とか、鼻で「フン」とか笑ってしまうような小ネタが満載で面白かった。
関西ネタはあまり分からなかったが、「○阪」の印がついた白い粉が笑えた。
徹夜明けで2本目だったので後半寝てしまった。なんと、大事な各県の有名人対決を見逃してしまう。一生の不覚だ。まあ、もう1回見に行くからいいけど。
あと、埼玉側では、行田タワーが笑えた。地上50メートルの展望台からの眺望が素晴らしいとのことだが、行田の行き方が分からない。行田市って埼玉のどこらへんに有るんだ?
僕は埼玉県民じゃないから大宮と浦和の位置関係もよく間違える。先日も武蔵野線で南浦和乗り換えで赤羽へ行くときに、京浜東北線で大宮方面に乗る直前に間違いに気づいて事なきを得た。浦和、大宮の両市民から呆れられそうだ。
予告でお父さんが「2度やる話じゃないだろ」と言ったとき、その通りだと思って笑ってしまった。今回の続編が作られたことで、1作目がヒットしてたことも初めて知った。まさかこんな関東ローカルな作品がヒットしてたなんて夢にも思わなかった。
原作は、1作目が映画化される少し前に話題になったとき初めて知った。「埼玉県民には雑草でも食わしとけ」のセリフがおかしかったので原作を読んだが、このセリフがすべてだと思った。原作と作者のファンには申し訳ないが、僕は面白いと思わなかった。
だから1作目が映画化されると知ったときは「まさか」と驚いたが、更にまさかのGacktさんと二階堂ふみさんが出てるので見に行った。
面白かったので2度も見てしまったが、絶対ヒットしないと思ったから、今回もホント「まさかの続編」 だ。
「日本経済および世界情勢を鑑みるに、こんな映画の続編ができて、しかも客の入りがいいなんて、日本映画界ひいては日本の将来が大いに危ぶまれる。大丈夫かね?
そのうえ2作目もヒットして3作目が作られでもしたら、いったい日本はどんな顔して世界と向き合えばいいのだろうか?」 なんてことはないか、ヤッパシ。
3作目もきっと見に行く。予想される九州編飛び越えてハワイ編とかなったら笑える。そしたらハワイ編たぶんきっとツマラナイ。
対立関係がよくわからなかった
前作をとても楽しんだクチなのだが、今回は結局滋賀と大阪の対立なのか、埼玉と大阪の対立なのかがよくわからなかった。
近畿在住のものからすると、大阪と滋賀が対立しているところにピンとこなかった。大阪はどちらかと言うと相手に高圧的な態度をとるというより自分のことが大好きで、相手かまわず仲良くなれると思ってそうな曲者タイプなのでは。戦国時代からずっと商人の町として上手く権力の矢面に立たず裏で立ち回っているイメージ(前作で言う横浜のイメージ)。逆に高飛車な支配者タイプなのはよく滋賀に「琵琶湖の水止めたるで」と言われてる京都では。などと解釈の違いが気になってしまった。
1/3くらい寝てしまった。
ニュー咲きほこれ埼玉
前作から四年経っての続編。撮影途中にGACKTさんが病気による休養やコロナ禍での大規模人数撮影のリスクだったりと、大変な道のりだったと思いますが、無事完成に辿り着いて良かったなと思いました。
前作の良かったところをそのままに、それでいてギャグの切れ味を増し増しにして、スケールアップした物語をしっかりと堪能する事ができました。
仕事関係で現在関西住まいなので、その点でも分かるネタが多かったです。
埼玉に海を作る計画を立てて、そのために和歌山の白浜から美しい砂を取りに行くために駆け出す大航海、そこで訪れた関西では不穏な事が起こっており…といったあらすじです。
今回は舞台が関西圏なので、埼玉ディスりは少なめですが、その分関西いじりが白熱していました。琵琶湖しかないと煽られ、滋賀の滋の下の部分が虫みたいでゲジゲジだと言われる滋賀県、とりあえず何もないと言われる和歌山県、大仏と鹿しかないと言われる奈良県、その状況を鑑みて東海地方に逃げた扱いの三重県と、兵庫・京都・大阪以外の県は全体的に貶されまくっていました。
大阪は粉物が強調されており、たこ焼きを食べたり、粉を浴びたりしたら関西弁でしか喋れなくなり、労働を怠るとたこ焼きスタンプを腹に付けられたりと大阪を過剰に表現している愛のあるいじりになっていました。
ゆりやんがレオタードを着てタコの建物と一緒に踊りまくるシーンは狂気的で、うなされている時に見る夢のような感覚に陥ってしまいました。
それぞれの都道府県の出身人物を掲げて力を見せつけるという他力本願な策略で敵味方問わずリアクション取りまくっていて面白かったです。不意のせんとくんは強烈でした。
今作の千両役者はとびたくんで、攻守にフェイクに自己犠牲と多くの役割を果たしてくれていました。鮒寿司も塗りたくられるという散々な目にはあっていましたが、水辺に打ち上げられた姿や水中に浮かぶ姿や、戦場に倒れている姿は哀愁を感じさせました。子供を交通事故から守るという役割を、滋賀の人々を守るという偉大な役割を果たしてくれていました。
通天閣に大阪のエネルギーを詰め込んで発射させ、全国大阪化計画というなんとも気の狂ったものをやりますが、そこで埼玉は行田タワー(田んぼを見るためだけに作られたわけないだろう!とエグいディスり方をしていきます)をぶつけるというもう振り切りまくった事をしていてゲラッゲラ笑いました。
平和になって小さなビーチを埼玉につくった後はネズミーランドに行こう!という中々ギリギリなところ(花火の演出も)を攻めており、こういうギリギリをつく作品は久々でなんだか嬉しかったです。
エンドロールでのミルクボーイの漫才も、こってりしたいた本編の後に添えられていてとても良いアクセントになっていました。
役者陣はやはりハマっており、前作から続投組は言わずもがな、杏さんはすらっとした抜群のスタイルや中性的な立ち振る舞いや声質と、美少年という感じが強調されたキャラで見事でした。
片岡愛之助さんのゴリッゴリの関西キャラが尖りまくっていて面白かったです。THE・悪役って感じでしたし、アドリブで入れられたシーンもキャラを際立たせていてとても良かったです。
興行的にも成功は間違いなしですし、第三弾もなんとかGACKTさんを説得して作って欲しいなと思います。世界に目を向けるのもありですが、愛知のことを名古屋と呼ばれることをあまり好んでいない愛知を舞台にするのも良いんじゃないかなと思っています。なんにしろ日本のコメディの現在最高到達点な作品でした。
鑑賞日 11/24
鑑賞時間 15:00〜17:10
座席 B-3
クローズアップで見れば喜劇
「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」。
喜劇王、チャールズ・チャップリンの言葉である。
では逆に、「クローズアップで見れば喜劇」の場合、ロングショットで見ればそれは何なのだろう。
それは〝悲劇〟なのではないか。
「翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて」は、クローズアップで幾つもの、〝ふざけ〟が見えた作品である。
だが、その〝ふざけ〟に〝おかしみ〟を見てとることは、ぼくには出来なかった。
前作では、ご当地にまつわる、「たしかにあるよね」と思える〝おかしみ〟が垣間見れた。それはそうした〝おかしみ〟を〝ふざけ〟で混ぜ込まないバランスのように感じた。幾らか性的な表現で過剰になりつつも、それはそれとして、〝おかしみ〟を盛り立てる範疇に思えた。
今作において、残念なことに感じたのは、その〝ふざけ〟が過剰過ぎて、〝おかしみ〟が全く消え失せてしまったこと、また、ご当地にまつわる要素、ネタというものを、作り手たちの主観から、当地性からは逸脱しているようにも感じる登場人物たちのキャラクター性のみに強く当て過ぎてしまい、そもそも表現としての目的とも思う「たしかにあるよね」という事柄が、殆ど消え失せてしまっていた。
そうして出来上がった物語の構成としては、大掛かりな〝よしもと新喜劇〟のように感じる。よって、最後には大阪の侵攻を鎮めたように見えた物語も、構成上は〝新喜劇〟なのだから、最後のコケを含めて大阪(といっても、かなり作り手たちによって形骸化された大阪)の勝利のようにも感じた。
ぼくは思うに、〝おかしみ〟は〝ふざけ〟れば出るものでは無い。
そこには、現実として、「え、なんで?」とか「それは違うんじゃないの?」という、見る人々、聞く人々の中の、落とし所のようなものに触れることが必要なのではないか。
そういう思いのある自分には、ただ大〝ふざけ〟している人々、それを止めることなく、何もバランスを感じさせることの無いものには、〝おかしみ〟を感じない。
良かった点としては、ご当地ムービーとして、出演された人々の思い出として良かったところもあったのではないか、ということを思う。
ただ、映画そのものとして思えば、内容としても矛盾があり、最早、埼玉の話でも何でも無かった、ことを思うと、そういうボケなんですと例え言われても、突っ込む気にもならなかった。
ただ見ていて疲れた。
そうしたことを後で振りかえっても、そういう今でも、あれは〝悲劇〟だったんじゃないかと、感じた。
愛あるディスりをありがとう!
"翔んで埼玉(実写版)" シリーズ第2作。
通常スクリーンで鑑賞。
原作マンガは未読。
今回も見事な茶番劇だった。関西が題材だから、関西人として、ここまで茶化してくれてありがとうと心から言いたい。
滋賀だけかと思いきや、和歌山や奈良までとことんディスられていて、「めっちゃ分かる~」と思いながら楽しんだ。
大好きな「乳首ドリルすんのかいせんのかい」が大阪を代表するネタ扱いされていて、なんだかとても嬉しかった。
今回は東西対決だったから、もしも3作目があるとしたら北海道や東北、九州が舞台になるだろう。…知らんけど(笑)。
[余談]
実際の甲子園球場は兵庫県西宮市にあるのだが、関西以外の人たちには意外と知られておらず、大阪にあると誤解している人が多いと聞いたことがある。おそらくそのことを逆手に取って大阪にある設定にしているのが面白いと思った。
[以降の鑑賞記録]
2024/06/02:Amazon Prime Video(レンタル)
2025/02/08:土曜プレミアム(地上波初放送)
※修正(2025/02/08)
良くも悪くも翔んで滋賀
今回は殆ど内容が翔んで滋賀なので
滋賀ネタを知らないとかなり微妙。
序盤の埼玉県人の横の繋がりの為に武蔵野線を
作る、からの埼玉内部でのディスり合いにした方が
埼玉県人としては面白かった気もするが前作は
関西方面で興行的に苦戦したらしいので
まあしょうがないかなという感じ。
最後までギャグたっぷり
翔んで埼玉の第2弾。ここまで完全ネタ振りの映画は見た事がないと、前作を見た時思った。しかし、今作はそんな前作諸共超えてった。凄まじいギャグの量、これでこそコメディだ、そう思った。大抵、コメディとなれば、ストーリーは疎かになってしまうものだが、翔んで埼玉ではそんな心配はいらない。前作も、地域格差を上手くストーリーに落とし込んでいたが、今作は地域格差だけではなく、目先のものだけに気を取られるなといった、他にも様々なテーマがストーリーに組み込まれていたと感じた。そして、安定のW主人公に加え、豪華キャストが沢山。全員が実力派の為、演技は完璧と言っていいだろう。しかし、唯一欠点とまではいかないが、ここを改善できたのでは?と思った箇所は、途中部分で少し退屈に感じたことだ。少し要らないくだりがあった気もする。しかし、それもコメディの一興。最後も、某有名テーマパークの、映画のオープニング(花火&城の部分)をパロっていたりと最後までギャグたっぷり(トッポみたいに笑)大満足の映画だった。是非、映画館でご覧下さい。
全106件中、61~80件目を表示