PITY ある不幸な男のレビュー・感想・評価
全24件中、21~24件目を表示
Shout at the 主人公
最後のオチが残念。主人公の狂気の先が予想の範囲で面白くない。トラウマになりそうな惨劇か、斜め上をいく笑いで驚かせて欲しかった。
何度も寝落ちしたくらい退屈なシーンが続くが、ときたま目を見張るような面白いコメディが登場する。一番笑ったのは、主人公が秘書と一緒に殺人現場を再現するくだり。大音量のメタルミュージックをバックに秘書がハイトーンの叫び声を上げ続けるんだけど、ここは間違いなく5億点。主人公が、この秘書にハグしてもらうところもいい。身長差に思わずクスッととくる。
他にも、奥さんが死んだ時のためのレクイエムを息子に歌って聞かせるところもシュールで笑った。
なんか惜しいよね。何かが加わったら傑作になりそうな気がするんだけど。
奇跡を受けとめられないオジサン
ギリシャのお家、各部屋、病院、オフィスが素敵だった。壁も床もドアも窓も家具もリネンも絵画も食器も美しい。ギリシャの朝食もイタリアみたいに甘いのなんだ。海も空も緑も美しい。
「テーラー」が好みだったのでギリシャの映画ということで見た。同じ南欧でオリーブオイルと海がある国でもスペインやイタリアとも違って、ギリシャの人は物静かで寡黙であまり群れない気がする。松脂入りのワインやウーゾという面白いお酒もあるギリシャ料理は美味しい!
人からの同情や賞賛や共感を一身に受けたい人っていますね。でもある事柄が原因のようにも思うので、妻が昏睡状態になる前の彼はどんな人だったか知りたい。定期的にスポーツする友達もいるし父親とも仲良さそうだし。
繰り返し流れる息子のピアノ練習曲ソナタ!自分には悪夢だけど懐かしかった。ある映像にかぶせられたカール・ベーム指揮のレクイエムは重厚かつ大袈裟な演奏でとても効果的で笑えた。音楽と映像の合わせ方は他のシーンでも面白かった。
スーツ一式のクリーニング代が42ユーロって高い❗️ギリシャより物価が安い日本って大丈夫?!
もう少しわかりやすいものを求めてはダメですか?
代理ミュンヒハウゼン症候群とは、自分に周囲の関心を引き寄せ、自らの精神的満足を得ようと障害行為におよぶ精神疾患。たまに映画やドラマ、世界の事件簿みたいな形で取り上げられることも増えきたので私も知るところとなった。
本作の主人公は、妻が事故にあって昏睡状態という設定。そりゃ周りは同情するし、彼を励まそうともする。でも奇跡的に妻が意識を取り戻し健康体に戻っていく。でも、それは彼にとってハッピーな流れではなかったというお話。まさに代理ミュンヒハウゼン症候群のお話だ。
そこから主人公の男がどのように狂っていくのかがこの映画の肝のはずなのになんだかボヤッとした描写。大きめの音楽がグワァーン!って鳴るのがその象徴的なシーン?わかりづらいのよ。
主人公家族の名前が全然出てこない(覚えていない)。覚えてるのはクッキーという犬の名前だけ。ラストシーンも含めて、そこらへんに何かしらの意図があったのかもしれないがまったく伝わってこなかった。色々と面白いシーンもあっただけにもったいない。
全24件中、21~24件目を表示