「韓国の児童虐待サスペンスは質がいい」告白 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
韓国の児童虐待サスペンスは質がいい
韓国の児童虐待を扱った映画は比較的面白い。ただ、虐待の酷さを描こうとすると胸クソが悪くなる展開になってしまいがちではある。
本作は、犯行声明が出された児童誘拐事件をベースに、虐待から子どもを守ろうとするソーシャルワーカーと、男社会の警察で苦悩する女性警察官の奮闘が描かれる流れ。相変わらず子役が上手いなーと思いながら観ていたが、徐々に引き込まれていった。虐待シーンはそこまで酷い描写ではないのだが、児童虐待対応の難しさをうまく描いているところがいい。
2つの話(ソーシャルワーカーと警察官)が交互に語られていく中、そっか!これはアレのミスリードか!と気づいた。「慟哭」という小説を読んだときの衝撃が懐かしくなる。
ここでは終わらんだろうと思っていたら、本当にその先があった。あの終わり方もいい。こういうのがあるから「のむコレ」は観てしまうんだよな(直前に「12番目の容疑者」を観て失敗したばかりだけど…)。
ちなみに映画.comには本作の原題を「Go Back」と表記していたが、「告白」の韓国語じゃないのかな。誰の告白なんだって話だよね。
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