「ラジー賞撤回作品」コズミック・シン odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
ラジー賞撤回作品
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ブルース・ウィリスが第42回ゴールデンラズベリー賞特別部門「2021年公開映画で見せたブルース・ウィリスの最低演技賞」に輝いたがその後の失語症の公表で同情をかって取り消された、いわくつきの作品です。
内容は戦時だけ英雄扱いだが平時に戻れば蛮人扱い、平和を守るには真の軍人が必要だと、軍人礼賛というか愚痴を綴ったようなモチーフ、侵略される前に先制攻撃あるのみ、敵の母星を量子爆弾で消滅させるというダース・ベーダ―もどきの過激な作戦。
しかもファースト・コンタクトからわずか7日で作戦遂行、当然、自己犠牲をいとわない将軍など同情を呼びこみたい臭い演出、臭い演出と言えば軍事基地にいる筈のない迷子の少女が突然登場、「おじさんが守ってあげるよ」とこれまた善い人演出、芸がないにも程がある。
B級映画なのでCG、特撮はチープでごくわずか、戦う相手も寄生された人間で数も少ないのでアクションは内輪喧嘩程度で見どころ無し、スタートレックのような瞬間移動や幻の超光速粒子タキオンをちらつかせることで未来を装っているが暮らしぶりはむしろ昔に戻ったようなレトロ感が漂う。予算が無くても練られた本ならそれなりに見応えはあるのだがブルース・ウィリス人気に頼っただけのB級映画でした、残念。
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