「ざんねん・・・」永遠の831 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
ざんねん・・・
過去のトラウマで、時間を止めることが出来る能力を持った主人公が、半グレが企む世直しテロに巻き込まれる物語。
「攻殻機動隊SAC」「東のエデン」の監督を務めた神谷健治監督の作品、そしてWOWOW30周年記念作品・・・ということで期待感が膨らみましたが、まったくの外れでした。
まず全編キャラがCGで動いているのが、正直観ていられません。人形劇を思い出すクォリティ。ディズニーレベルに仕上げるお金も時間もないのですから、手書きで製作しない理由が分からない。
勿論、作り続けないとクリエイターは育たないし、ノウハウは蓄積されない。でも、その為に低いクォリティの作品に付き合わされたらたまりません。
設定やストーリーも低評価。世界観は「東のエデン」そのまま。当たり前ですが、今の現状に対しての不満や不安は「山のように」あります。
でも、それを「大袈裟」に、「極端」に、「表層的」に・・・いかにもネットで転がっているような「陰謀論」でまとめて表現されたら、共感よりもドン引きになります。しかも、それを表現するのが、「俺々詐欺」もする半グレとなれば、反感すら覚えてきます。
お礼を言いたいが為に新聞代を手渡ししている老婆・・・彼女をターゲットにしているような連中に対して、主人公は怒りを覚えなかったのでしょうか?
ラストは余韻を残したかったのでしょうか?「東のエデン」のラストでは描けなかった『ボーイミーツガール』を描きたかったのでしょうか?特別感受性が高いわけでも、理解力が高いわけでもない私には、まるで理解出来ないお話。置いてけぼりになった気分でした。
私的評価は極めて低い、残念な結果でした。
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