「もっと掘り下げてもよかった?」スティルウォーター ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)
もっと掘り下げてもよかった?
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だいぶ前に亡くした妻に対する考え方で疎遠になっていた娘が留学先のマルセイユで殺人の罪で投獄され、定期的に会いに行くオクラホマ州スティルウォーターの労働者階級の父親。面会に行ったある時、冤罪を証明するネタがあるから弁護士に言ってくれと頼まれるが、弁護士にはムダだと一蹴され、娘に事実を言えず、たまたまホテルの部屋が隣だったシングルマザーに通訳してもらいながら、自分で真犯人を探すことにした。
聞き込みの途中、マルセイユの元警官の移民なんてロクデナシだからみんな真犯人としてしょっ引いてやる、みたいな差別発言に激怒するフランス人シングルマザーと、それより真犯人確保を優先する主人公でケンカになる。この辺りがこの映画のポイントなのかと思ったが、全体的には確執のある父娘の関係を切り拓こうとする主人公の娘を愛する姿の方が印象に残る。
フランス映画「レ・ミゼラブル」に出てきたような荒んだ団地に住むらしい真犯人を、シングルマザーの娘と行ったマルセイユのサッカーチームの試合会場で見つけ、なんとか捕まえて地下室に繋ぐ。しかしおそらくDNA鑑定を依頼した元警察官から情報が漏れて主人公が居候しているシングルマザーのアパートに警察が捜査にやって来る。9歳の娘に地下室のことを聞くが、女の子は賢かった。
娘の無実が証明されて帰国となり、2人と別れる際のマット・デイモンの青くて強い瞳が印象的だった。
ヨーロッパの熱狂的スタジアムの観客席の風景も興味深いし、女の子が好きな選手として酒井宏樹を挙げるのも良い!
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