劇場公開日 2022年1月14日

  • 予告編を見る

「やるせない日々を生きていく我々」スティルウォーター バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5やるせない日々を生きていく我々

2022年1月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

本作のような映画を観ると、アメリカ映画の底力というか、深さというか広さというか、、、感じちゃいます。すげーな。

あーあ、やるせない。人間って、社会って、なぜこんななんだ?やるせないオンパレードで辛くなります。人生はままならないし、うまくいくことなんてそうそうない。真面目に、正しいと思ったことをやり続けてるだけなのに。間違ったと思ったら都度改善に努めてるのに。

歯車が微妙にズレる。ズレながら生きている。ズレの集合が社会なら、社会は常に変わっていくのだろう。変わっていく社会にどれだけ人間はあわせていけるのだろ?
爪弾きされた人がいるから、いや、爪弾きすることを是とするから分断が生まれてしまうのか?
分かり合えたはずなのに別れが来る。
受け入れてもらったはずなのに区別される。
保守の名の下に押し付けられる。
変わらず存在するよそ者扱い、差別。

しかし、それらの発生は結局は自らを変えきれなかったが故の結果なのかな?、、、。

そして、本質を根っこを変えられなかった自分を悔いていく繰り返しなのかもしれない、人生は。ラストのビルのセリフが心に染み入る。きっとこの作品は全ての人に当てはまる物語。

マット・デイモン健在。
真面目で不器用な父を好演してます。その他の俳優陣しかり。漂いながらも重厚に今を映し出す良作だと思います。

バリカタ
NOBUさんのコメント
2022年1月20日

今晩は
 ”本作のような映画を観ると、アメリカ映画の底力というか、深さというか広さというか、、、感じちゃいます。”
 全く同感です。今作は先週、わざわざ車で一時間かけて観に行ったのですが、鑑賞後の余韻が半端なくって。
 何で、今作が余り話題にならないのかが不思議でしたね。
 私の居住区では、映画館は3割埋まれば”おお、満員だなあ・・・”と思ってしまうのですが、今作は5割ほどのお客さんで、エンドロールが終わるまで、席を立つ人は居ませんでしたね。重厚で見応えある作品でした。
 では、又。返信不要です。

NOBU