劇場公開日 2022年11月25日

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グリーン・ナイトのレビュー・感想・評価

全67件中、1~20件目を表示

4.0デビッド・ロウリー監督はすごい

2023年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

円卓の騎士のガウェインを主人公にした作品としては異色の切り口というか、彼は高潔な騎士のイメージが強いが、本作ではそんな高潔な騎士になる前の未熟な存在からスタートする。クリスマスに緑の騎士との約束(?)を果たすために荒涼とした大地をさまよいつづけるガウェインの苦難の旅路を幻想的な映像で捉えたこの作品は、魂を揺さぶる瞬間の連続だ。デビット・ロウリーの作品は前作もそうだけど、何気なく撮っているように見えてやたら全編ショットが完成されている。どこを切り取っても絵画的に美しいし、少ない動きとセリフでも見事に映像で語ってしまう。なんとくか、言葉の域を超えた経験を体験させてくれる旅路に面出されたような、映画館から出た後には、世界が違って見えてしまう。別世界に人を連れ出してしまう傑作。華々しいアドベンチャーではなく、荘厳な宗教的な旅路。啓示を受けた気分になる。

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杉本穂高

4.0通過儀礼のごとく深淵で不可解な冒険

2022年11月29日
PCから投稿

この美しさと不気味さを兼ね備えた映像世界は、我々を理解を超えた境地にどっぷり漬け込む。永遠にも等しい時の流れ、湿り気さえ覚える深い森の神秘性は、その空気感や語り口のペースを掴むまで観客にある種の忍耐を課すものとなろうが、そこさえ越えれば後はもう成すがままに緑へ取り込まれるのも早い。

カメラがゆっくり一周パンすると時が経過し、屍は骨となり、土へと返っていく。これに似た円運動をロウリー監督は『A GHOST STORY』でも使用していたが、本作は主人公が一年という期限つきで旅する点、生と死が似た概念で結ばれているようにすら思える点も含めて循環的だ。

そして本作では勇ましいヒロイズムや、歴史に名を刻もうとする功名心が意味を持たない。ガウェインの旅はいわば己の弱さや葛藤を尽く炙り出し、その集積と向き合う通過儀礼。大衆向けではないが、アーティスティックな感性に彩られた極めて精神的な魂の彷徨に魅せられた。

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牛津厚信

3.5鑑賞時期が違ったらもっと楽しめるかも

2022年11月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

6世紀頃のブリテンの伝説的なアーサー王の甥サー・ガウェインを題材にした14世紀の叙事詩を原作として映画化。1925年にはJ・R・R・トールキンが現代英語に訳したこともよく知られるとか。アーサー王が歴史的に実在したかどうか諸説あることに関係があるのか、この「グリーン・ナイト」も古代ブリテンの騎士の冒険譚でありながら、魔術使い、霊的存在、巨人などファンタジー要素が色濃い。

映画化の企画が始動したのが2018年で、2020年春の公開を目指したそうだが、運悪くコロナの世界的流行とぶつかり、今年2月からロシアのウクライナ侵攻による資源不足や物価上昇などの影響、日本ではさらに歴史的な円安と、まさに日常生活が三重苦の状況で、果たしてこの現実離れしたダークファンタジーを楽しめる経済的・精神的余裕のある観客はどれほどいるだろう。もちろん映画に罪はないが、間の悪さは否めない。

英雄の旅の定型をなぞるストーリーを、撮影場所に選ばれたアイルランドの雄大な景色が盛り上げており、ファンタジーRPGなどのゲームの愛好家なら壮大で古風な雰囲気もある世界観に親しめるだろうか。

気になったことがもう一点。主演のデヴ・パテルは良い役者だと思うが、古代ブリテンの王の血縁者であるガウェイン役にインド系英国人のパテルを起用したのは、人種的多様性を目指す方向が見当外れで、行き過ぎたポリコレの実例になってはいないか。イギリスがインドを含む西アジアを植民地化していったのは18世紀末から19世紀にかけてであり、英国社会にインド系が移民として入っていったのもそれ以降のこと。架空の物語を題材にした創作物だからキャスティングも自由でいいという見方もあるかもしれないが、たとえるなら、平安時代の貴族社会を描いた『源氏物語』の実写化の企画で、主人公の光源氏役に金髪碧眼の白人かアフリカ系の黒人の俳優を起用するようなもの。いくら架空の物語だからといっても、時代劇として違和感を抱かせるキャスティングはいただけない。

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高森郁哉

3.5Cool and Sexified Version of Middle English Tale

2022年10月25日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

One of Britain's most bemusing King Arthur tales gets its Pan Labyrinthian treatment. In familiar A24-style, Green Knight is a colorful adventure, stylized with cult-like imagery, with fantasy dreams conjured at a Peter Jackson scale. Lowery certifies he's among the brilliant of the new generation of directors. Patel leads with finesse. Could afford to be a little shorter but charming nontheless.

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Dan Knighton

4.0闇の手触りに快感を覚える

2026年1月6日
スマートフォンから投稿

シーンよる構図
影による表現力
光による美しさ
古の魔力に満ち
言葉に震える。

複雑なようで単純な物語
闇が美しかった時代の話
今に伝わる旅の源なのか
人生は愛と共にある。

原作を読んでみたい。

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星組

5.0難解なファンタジー

2025年12月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

エッセイ:緑の騎士と「偶像を捨てる勇気」

2022年の映画『グリーン・ナイト』は、奇妙な冒険譚と紹介される。しかし、その本質は「名誉と死の境界」を問う寓話であり、解釈は容易ではない。クリスマスの出来事でありながら、キリスト教的儀式や教義は影を潜め、代わりに魔術と魔女が物語を支配する。この逆説こそが、作品の難解さを象徴している。

主人公ガウェインはアーサー王の血を引く青年だが、怠惰な生活に沈み、騎士の資格を得られずにいる。母は魔術を用いて息子を試練へと駆り立てる。それが「緑の騎士」であり、そこから始まるのは「ゲーム」と呼ばれる死の約束だ。「首を落とせ。その代わり、来年のクリスマスに同じことを返そう」この一撃が、ガウェインを時の人に仕立て上げる。しかし一年間、彼がしたことは酒に溺れることだけだった。

旅の途中で繰り返し現れる言葉がある。「見返り」だ。案内を求める少年、湖に眠るウィニフレッドの頭蓋骨、そして城主の妻の誘惑。すべてが「何かを与えれば、何かを得る」という交換の論理に絡め取られている。だが、騎士道とは本来、見返りを求めない行為であるはずだ。この矛盾が、ガウェインの弱さを露呈する。

緑の帯――母が授けた「危害を受けない」魔術の護符。皆はそれを「ギフト」と呼ぶ。しかし、この言葉には二重の意味が潜む。贈り物であり、呪いでもある。帯を持つことは、生への執着を意味し、名誉を汚す行為となる。キツネがガウェインを止めようとしたのは、この帯に象徴される「偶像」への依存を断ち切らせるためだろう。キツネは母であり、女性性の象徴であり、最後まで彼を守ろうとする。しかし、守ることは試練を奪うことだ。だからこそ、キツネは言葉を残し、去る。

物語の終盤、ガウェインは逃げる。妄想の中で彼は名誉を得るが、愛を捨て、戦争に敗れ、息子を失い、最後は斬首される。勇気を欠いた選択が、人生を崩壊させる未来を示す。そして彼は悟る。お守りという名の偶像の帯を捨て、「準備はできた」と告げる。この瞬間、物語は創世記のアブラハムとイサクを想起させる。神が試したのは信仰、緑の騎士が試したのは勇気(名誉)。どちらも命を差し出す覚悟を問う試練だ。赦しは、殺すことではなく、覚悟を示すことにある。

騎士道とは何か?それは「何かが守ってくれる」という幻想を捨てる勇気だ。そして、息子に試練を与える母の魔術は、信仰にも似た愛の形なのかもしれない。

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R41

グリーン・ナイト

2025年11月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

日比谷 TOHOシネマズシャンテでデヴィッド・ロウリー監督『グリーン・ナイト』鑑賞。アーサー王伝説のスピンオフ的物語『ガウェイン卿と緑の騎士』を視覚的に理解できてよかった。アングロサクソンの二枚目俳優ではなく主演にデヴ・パテルを起用する事で、オリエンタルな風貌が画面を締めるっス。#74

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はにわさん in 2026

2.0理解できず。。 最後だけはよかった

2025年11月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

理解できず。。
最後だけはよかった

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misato

3.0冒頭の撮影が中々

2025年7月5日
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鑑賞方法:VOD

中身がらんどうの主人公がどうしてその境地に至ったかをすっ飛ばしてこのオチはないだろ

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p.h.o.e.

2.0わからなかった

2024年11月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

冒頭にエクスカリバーの件がナレーションされるのでアーサー王の何かかなとはうっすらわかれども。
正直全般通して意味がわからない。
画面の雰囲気と独特の世界観を楽しむ作品?
ダークファンタジー…整合性だのは目をつむるにしろ、もう少しストーリーとして組めなかったのか、そもそもその気がないのか。

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ひよこまめぞう

4.0とにかくビジュがよい

2024年11月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

予告編に惹かれてずっと気になっており、『モンキーマン』を観て思い出し、配信で鑑賞。

話はアーサー王や円卓の騎士の伝説がベースらしいが、そのあたりの教養がない私にとっては、少し迷子になりそうな瞬間もあった。
ただ、たぶん何か試練を経て成長する物語なのだろうとどっしり構えて見ていたので、細かいことがわからなくてもどうにかなった。

というか、シーンごとの衣装や造形などのビジュアルが良過ぎて、多少話が複雑でも気にならなかったのかもしれない。
(観終わってから円卓の騎士やガウェインについて調べました…その流れでキングスマン観ました笑)

ポスターのコスプレぜひしてみたい笑

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ロックウッド

2.5ゲームやってるみたいな雰囲気

2024年9月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

主人公がグリーン・ナイトなのかと思ったら別にいた
話の内容はちょっと難しかったかなぁ〜
まぁでもオープンワールドのゲームやってるみたいな雰囲気でよかったかな
あと狐は可愛すぎた

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ジュディス

4.0ダークファンタジー×圧巻の映像体験!

2024年8月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原作を知らずに観ると、結構な難解さがあります。
ネタバレにはなりますが、
Wikipediaでも良いので、さらっとどんな話なのかは知っていたほうが
より楽しめると思いました。

まずもって、圧巻な映像体験がスゴイ!
全編を通してダークな雰囲気/色づかいも好き!
アーサー王から連なる神話であり、5世紀末くらいのお話なんですが、
その世界観を映像で見事に表現していて、見惚れてしまうほどの美しさです。

物語の軸は、放蕩息子のガウェインが緑の騎士との約束を果たすため
旅に出て、その道中でいろいろな障害を乗り越えていく成長の物語です。
魅力あるキャラクター、動物、巨人(笑)、そして自然の美しさを交え
見事に最後まで描ききっています。

緑の騎士との約束の1年後に出会うシーンからの
疾走感が素晴らしいです。セリフがほとんどなく、グイグイ進んでいくのは
観ていて気持ち良かったし、ガウェインのセリフに応えた
緑の騎士の返しが素晴らしかった。観て良かったな〜と心底思えました。

盗賊役のバリー・コーガンの小悪党っぷりもよかったです(笑)

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ひでちゃぴん

2.0可愛い子には旅をさせよ

2024年1月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

終始意味不明のまま物語は進むが、
カヴェインに対する母親からの戒め的映画。
アーサー王とカヴェイン、その母の関係性が理解出来ないまま鑑賞すると、意味不明すぎ。

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上みちる

2.0嫌いじゃないけど、意味わからん

2024年1月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

世界観はすごいい!
映像もよし!
でも意味わからん!
これ多分アーサー王伝説詳しくないとあかんやつ!

頭いい人は面白いと思う。けど、アホには理解できないYO!

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りう

1.02023 156本目

2023年11月26日
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サイレントナイト
グリーンナイト
ナイトの意味は違っても今年ワースト2本目誕生

中世?ファンタジー?
終始つまらなかったです

アリシアちょい出演じゃなければ観てませんでした

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しゅん.13

3.0ファンタジー

2023年10月19日
iPhoneアプリから投稿

 なんか難しい。ただファンタジーとして観ると割り切れば、面白い。冒頭のみどりの騎士のルックスにも引き込まれるが、登場の仕方や、宴会の場に居る人々の様子など、観入ってしまう画面の構成。
 1年後、約束通りに、決闘に向かうガウェイン。道中出会うさまざまな不思議な人達やら動物。進撃の巨人まで登場。なかなか面白い。
 最後、戦わず、首を落とされるの?ちょっと待ってを繰り返しつつ、覚悟を決めて切り落とされるのを待っていると、首と共に帰れと言われる。それはどういう事なのか?このまま帰れって事?切り落とされた首を持って帰れという事?宗教的な事が関わってくるのか?なんかよくわからなかった。

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アンディぴっと

3.5ファンタジー映画の概念

2023年8月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

最近何故かファンタジー作品を良く見ているなぁ~。
『君たちはどう生きるか』、『バービー』、本作と一応ファンタジー作品だけど全て種類が違うのが面白い。
まあ、『君たちは~』は自伝+ファンタジーだし、『バービー』はファンタジーという衣装をまとった“知的エンタメ”だったので、純粋にファンタジーと呼べるのは本作だけかも知れません。
(『ダンジョンズ&ドラゴンズ』なども見ていてファンタジーと呼べなくもないけど、個人的なカテゴリーではファンタジーには含まず単なる娯楽エンタメとみなしています)

なので、私が思うファンタジーとしては本作が一番(ファンタジー映画として)面白かったと思えます。
正直言って意味とか寓意とかは分からないのですが、見る(知る)ことの体験により深層心理に影響を及ぼす、絵画鑑賞(特に抽象絵画)にも似たような感覚になります。
そういう意味で上記した他の作品は、作り手の意思が明確に表現され過ぎていて、本来のファンタジーとしての深みはないのでしょう。
また、映画なんて全て幻想だとも考えられるし、その幻想の中に夢を見るのか悪夢を見るのか、それは観客次第なのかも知れませんけどね。

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シューテツ

3.0物語知っていればもっと楽しめたかも

2023年8月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

新作から興味を引かれて鑑賞。ダイジェストのように場面が切り替わり、有名な物語なのかと気が付く。テーマや教訓があるんだろうけど、わからないまま。映像は壮大なシーンもあって劇場なら良かったかも。

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げっちゃん

2.5こういうナイト物語はある程度知識がナイト

2023年8月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

難しい

こういう中世騎士物語はある程度設定や背景を知っていないと入り込めない。
本作の場合、アーサー王伝説が絡む。
その甥で、円卓の騎士の一人、ガウェイン。
騎士道精神溢れる英雄らしいが、本作では騎士になる前。
別によく知らなくとも見れない事はないが、こういう切り口で来たか!…など斬新な驚きはない。

騎士になる前の若きガウェイン。怠惰な日々を送る。
アーサー王や騎士らが一同に会した宴の席に、異様な風体の“緑の騎士”が現れる。“首切りゲーム”を持ちかける。
挑発に乗り、ガウェインは首を斬り落とすも、騎士は「一年後に同じ一撃を受けよ」と言って去る。
やがて約束の一年が近付き、ガウェインは王らに言われるがままに騎士の待つ“緑の館”を探す旅に出る…。

一応冒険ファンタジーではあるが、剣や魔法やドラゴン、胸躍る冒険やアクションを期待すると肩透かし。
終始重苦しい雰囲気。ダーク・ファンタジー。暗示や意味深なものも示され、難解でもある。
道中出会う人々や体験する出来事。親切心、裏切り、救済、誘惑、警告…。
旅の終着、緑の館。対峙、恐れ、受け入れ…。
運命、行く末、今現在…。
苦悩する一人の若者はそこで何を見たか。
迷える者が己を決心する内面の物語をじっくりと描く。
訴えたい事、伝えたい事などは何となく分かるが、高尚と言うか敷居が高過ぎて、あんまりハマらなかった。

A24×監督デヴィッド・ロウリーによる独創的な世界観には目を見張るものがある。
ダークな映像美、木の身体の緑の騎士のビジュアル、重厚で幻想的な音楽…。巨人と遭遇するシーンは圧巻。ハリウッドで『進撃の巨人』を映画化したらあんな感じ…?
デヴ・パテルも深い演技。

後はよく…。自分の好みの作品ではなかった。
つくづく、騎士道の風上にも置けない自分…。

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