「企画、視点が面白い」Pure Japanese tsu worldさんの映画レビュー(感想・評価)
企画、視点が面白い
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今の大衆向けや映画賞狙いの作品と違って、客に考える余白を残している作品。
オリンピックで日本語も危ういのに日本代表として活躍した数々の選手。
それを日本代表として礼賛する日本国民。
日本語が母国語で育っていても、いまは海外に住んでいる日本代表選手(おそらくマインドも海外志向で愛国心は希薄で海外カルチャーの方に魅力を感じている)。
こうした日本人論に対して問題提起をした素晴らしい作品に感じた。
一方で、随所にもう少し丁寧に表現できる部分があったのが惜しい。
また、PureJapaneseキットというような日本人度を測る面白い飛び道具が出てくるのだが、例えば別所哲也が演じる政治家も日本人度100%にして、日本人度100%であっても中国人に国土を売るような売国奴として表現することで、キットによる日本人度の意味のなさをさらに表現するというようなことで深掘りしても良かったように思う。
企画、視点が面白く、そういった意味で、これまでの価値基準とは別の切り口の作品として評価できる。
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