「禍福は糾える縄の如し」今はちょっと、ついてないだけ Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
禍福は糾える縄の如し
バブル崩壊から15年、燻る人達の再起の話。
当時TV番組等も持ち脚光を浴びていたものの借金を返済する人生を歩いたカメラマンを軸に、下品なTV番組を作っていた元製作会社の男、メイクアップアーティストの夢を諦めた美容部員、決めていた退き際を前に契約を解除されたお笑い芸人等が絡む群像劇。
偶然の出会いが人を掬い、そして自分も掬われる。
とても良い話ではあるのだけれど、事務所社長との件はちょっと解り難く回りくどさも感じたし、家族のこととか投げっぱなし、ある意味ショートストーリーの積み重ねとはいえ時系列弄りまくって面倒臭い。
とはいえ、自信を無くした人が自分を見つめ直し、やって来たことや出来ることに意義をみつけていく様子は、優しく温かかった。
もうちょっとすんなり繫げてくれたら、かなり面白そうだったかな。
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